![]() | まずはすぐに取りかかれる雷竜からだな。 |
![]() | 奴がいるのは 16F の隠し通路の先だというが、ここまでくるとバレバレだな。 |
![]() | この通路の先には特定の区画で戦闘になると出現する FOE がいるよー。 |
![]() | 相変わらず眠らせてバックアタックから 1 ターンキルなんだけどね。 |
![]() | そういやこいつのドロップアイテムが俺の最上位武器の材料なんだけど、どうも合計 8 つも必要らしい。つーわけで、今は無視。 |
![]() | 確かに、今はそんなことをしている場合ではないですからね。 |
![]() | 途中でこいつらが三匹まとめて出てくる地帯もあったのだが、だから何だというレベルだしな。ここでわざわざ出てくる意味がさっぱりわからん。 |
![]() | 俺らアタッカーが無駄に TP を消耗するのは嫌なんだけどなー。まあ、一度叩き潰してから再度来るってのでもいいかもしれないけど。それじゃあ、まずは胸を借りるつもりで戦ってみるか。 |
![]() | そういえばユーロニモス、お前はエトリアでこいつと戦ったらしいが、その時はどうだった? |
![]() | んー、サンダーブレスを頻繁に使ってきて、こっちに強化がかけられてると打ち消してきて、っていうルーチンだった。単なる雑魚だったよ。 |
![]() | ……でも、ここでは違うかもしれないのよね。 |
![]() | 氷竜があれだったからなあ。とりあえず装備と作戦はこんな感じで挑もう |
![]() | 1 ターンめは私とユーリで耐雷、耐壊のミスト二つを使い、アリッサは鬼力化でダメージアップを狙うことにしてみよう。 |
![]() | 僕は今回は跳弾での攻撃がメインですか? |
![]() | そうだな、とりあえずはアグレッシブに戦ってみよう。 |
![]() | 鬼力化つきトラッピングのダメージがこれ。エトリアの時みたいなアルゴリズムだったら 10 ターン以内の撃破も十分可能だな。 |
![]() | 相変わらず犯罪的な攻撃力だよねー。 |
![]() | これは小ダメージ + 強化一つ消しの技なのだが、お前の言っていた強化打ち消し技はこれか? |
![]() | いや、この技は始めて見るな。やっぱりこいつもエトリアの戦術は通じなさそうだ。 |
![]() | でもダメージが大した事ないから、こればっかり使ってくれればむしろ楽じゃないかなー。 |
![]() | ……どうもそこまで甘くないみたいね。 |
![]() | っていうかまた即死って、一体何これー? |
![]() | (ヤベー、これは計算外だ) |
![]() | しかしまずいぞ、アタッカーが二人ともやられてしまった。 |
![]() | ……今回は無理っぽいね。 |
当然のごとく全滅……
![]() | えーと、反省会兼作戦会議を始めるぞ。 |
![]() | まずは何回か雷竜と戦ってみて収集したデータからですね。 |
![]() | とりあえず呪われし遠吠えは耐邪の鎮魂歌で防げるので問題は無いな。 |
![]() | っていうかこれがダメだったら終わりだからねー。それでもまれに即死するけど、絶対零度よりもさらに確率は低い気がする。 |
![]() | サンダーブレスは最初のターンに使ってきて以来、まったくと言っていいほど使われませんでした。 |
![]() | ……万が一使われたら事故っていうレベルね。だから耐雷ミストは一つで十分かも。 |
![]() | 問題は古竜の呪撃だな。あのダメージではミストを使っても即死するぞ。 |
![]() | あのさー、いい加減幸運のネックレスは外そうよー。そしたら耐えきれるかもしれないじゃん。 |
![]() | どうしても勝てなかったときはそうするしかねーけど、またドロップなしってのはキツい話だからな。 |
![]() | でもそうすると確実に古竜の呪撃で一人戦闘不能になりますよね。 |
![]() | それに呪われし遠吠えで打ち消されることを考えると、 2 ターンに一回はミストを二つ使うことになる。アイテムのストックが足りるかどうか微妙だな。 |
![]() | ……鬼力化がかけられない以上は戦闘が長引くから、ちょっと不安ね。 |
![]() | 古竜の呪撃の頻度によってはトラッピングが空振りする事が多くなりそうだしね。 |
![]() | ……そうなると、あれをやるしかないか。 |
![]() | 何かいい戦法を思いつきましたか? |
![]() | ミストをゴリゴリ使いまくるよりは勝算があるんじゃねえかな。 |
![]() | 作戦の基本は腕封じ狙いだ。これが多分、俺たちにとって最良の作戦だ。流れを簡単に説明すると、 |
![]() | こんな感じ。こいつは強化数がある程度あると恐ろしき竜牙を使ってきて、 11 を越えた辺りで呪われし遠吠えも使ってくる。で、強化数が多くなるほど呪われし遠吠えの率が上がるっぽい。それを逆用すれば、こいつの攻撃を封印できるってわけ。 |
![]() | 意外とプレイングが厄介だが、確かに理にかなった戦法かもしれないな。 |
![]() | あえてトラッピングを捨ててるのがミソだねー。逆にトラッピング率を上げる方向で考えてくると思ったのに。 |
![]() | 最初は恐ろしき竜牙を誘発する方法を考えてたんだけど、安定しないからやめちった。ちなみに古竜の呪撃はガン無視。カリンがやられさえしなければ、スローステップからのネクタルで何事もなかったかのように復活可能だからな。 |
![]() | そのカリンがやられてしまったんですがー。 |
![]() | 「呪わし遠吠えで運悪く即死 -> ネクタル使った直後に通常攻撃が飛んで残念」というのはいくら何でも回避不能です。 |
![]() | ここでスキル使わずに通常攻撃が来るなんざ読めるわけねえよなあ。で、回復アイテムも尽きてきたし、相手も瀕死だし、悪いけどしばらく倒れててくれ。あと 3 ターンもあれば終わるからよ。 |
![]() | ……ここは鬼力化と猛き戦いの舞曲で OK? |
![]() | 当然。今回のメインアタッカーはユッカだったな。強化二つ掛けで跳弾一発でが 250 近いダメージになるから、呪撃一発程度ならすぐに取り戻せた。 |
![]() | 跳弾はあと二発撃てますから、十分射程圏内ですね。 |
![]() | それで 21 ターンめ。 |
![]() | お……うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!! |
![]() | ちょ、一体何があったのー? |
![]() | ユーロニモスさん、落ち着いてください。カリンさんがもの凄く迷惑そうです。 |
![]() | ……まだ奴の遠吠えが頭の中で響いているんだ、静かにしてくれないか? |
![]() | 逆鱗出たああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! |
![]() | ……もういい、後でたっぷりお返しをしてやる。 |
![]() | GE・KI・RIN! GE・KI・RIN! GE・KI・RIN! GE・KI・RIN! GE・KI・RIN! GE・KI・RIN! GE・KI・RIN! GE・KI・RIN! |
![]() | あちゃー、壊れちゃった。 |
![]() | えっと、もうユーロニモスさんは放っておいて僕たちだけでカリンさんを宿まで運んだ方が……あれ、アリッサさん、なんです? |
![]() | ……あれを見て。 |
![]() | そんな、倒したはずなのに……。 |
![]() | ボクらもう余力残ってないよ! ちょっとリーダー、いい加減正気に戻ってー! |
![]() | うげ、マジでこれは勘弁な展開だ。この分じゃ全滅は確実…… |
![]() | あれ、前にシトトちゃんの依頼で助けた魔物じゃない? |
![]() | 本当だ! まさか助けにきてくれるなんて! |
![]() | ……どこかの誰かさんよりはずっと義理堅いね。 |
![]() | いや、ちょっと待てよ。相手は竜族だぞ、勝てるはずがねえ。俺たちも加勢しないと直にやられちまうぞ。ユッカ、お前ならあの高度でも狙えるな? |
![]() | す、すいません、僕にはもうそんな力は残って…… |
![]() | この声、クァナーンだよね? |
![]() | これは……弓? |
![]() | ユッカ、早くカリンに渡せ! こうなったら頼れるのはカリンしかいねえ! |
![]() | は、はい! |
![]() | カリン、悪いがそういうこった。外したって誰も悪く言わねえから、何とか一発だけ頼む! |
![]() | ……まったく人使いの荒い奴だ。さっきのことも含めて、後できっちり落とし前をつけてもらうからな! |
![]() | やった! |
![]() | ……GJ、カリンとあの時の魔物さん。 |
![]() | あー、心臓に悪かったー。 |
![]() | ……本当に疲れた、しばらく眠らせてくれないか。 |
![]() | で、クァナーン、大体予想付くけどこれってもしかして。 |
![]() | おお、やっぱ最強の弓か! そっかー、ここで手に入るのかー。喜べカリン、ようやくお前用の武器が手に入ったぞ。 |
![]() | ……最強とか今はどうでもいいから寝かせてくれないか…… |
![]() | カリンもこう言ってることだし、早く宿屋に戻ろうよー。 |
![]() | そうだな。じゃ、公宮への報告は俺がやっとくから、酒場への報告は誰かやっといてくれな。 |
![]() | それにしても酒場のマスター、僕達が大きな仕事をこなす度に「有名になってもここには顔を出せよ」だなんて、そんな心配する必要ないですよね。 |
![]() | うーん、約一名ほどエトリアを飛び出してきた風来坊がいるからなー。どっかにふらりと行っちゃわないか心配なんじゃない? |
![]() | ……もうすぐ旅の終わりが本当に近づいてきたけど、どうするのかな。 |
![]() | やっぱりこのギルドも解散してしまうんでしょうか? |
![]() | ……ただいま。 |
![]() | あ、おかえりー。ちょうど今お前の話を……って何かすごく残念な顔してるけど、何があったの? |
![]() | 逆鱗がレアドロップじゃなかった……。 |
![]() | へ? |
![]() | あれって通常ドロップだったんですか。でも、それが一体どうしたんですか? |
![]() | ……とりあえずこれを見てくれ。 |
![]() | 「エトリア冒険日誌」? |
![]() | ……エトリアの迷宮探索の記録かな。 |
![]() | いやまあ、単なる日記なんだけどよ。で、それのラストの方、ちと読んでみ。 |
![]() | ……? |
○月×日:雨
ついに最後に残った赤竜を倒した! 残念ながら俺の鞭スキルはあまり通じなかったが、勝ちは勝ちだ。 しかしここまで三竜の第3ドロップの手がかりが全然ないのが気になるな。 ふと嫌な予感がよぎるが、気がつかなかったことにしておこう。いや、まさかな。....
○月×日:晴れ
クソッタレな三竜どもが第3ドロップを落としやがらねえ。どうなってるんだ? 何体かの階層ボスは条件なしの激レアが第3ドロップだったが、やはりそうなのか?○月×日:晴れ
雷竜の野郎が第3ドロップの「雷竜の逆鱗」を落とした! 散々試行錯誤を繰り替えした結果、ようやく手に入れたぞ! しかし気になるのは、一体何が原因でドロップしたのかがまったくもってさっぱりわからないことだ。 いよいよもって第3ドロップが条件ドロップでなく激レアということになるわけで、そうなると今の戦法じゃ回数がこなせないぞ。....
....
○月×日:曇り
本日を持って俺は一旦だが第一線を退き、採集部隊の護衛とピンチヒッターのリクルートをすることにした。 ダークハンターの性能は三竜相手に極めて相性が悪く、リーダーとしてはこれ以上仲間の足手まといにはなれない。 さて、まずは医術防御の使えるメディックを探して、次は二人目のアルケミストか。...
○月×日:曇り時々雨
運良く他にも有望な人材を確保できたので、氷竜と赤竜の両方に部隊を送ることにした。 一応俺も来るべき迷宮最下層のボスに備えなければいけないのだが、どうにも落ち着かない。....
....
○月×日:快晴
赤竜の元に送った部隊が第3ドロップを手に入れた! どうも三竜の第3ドロップは単なる激レアらしい。 これで残るは氷竜だけだが、大丈夫だろうか? 条件ドロップでない以上、道中の長さからも一番過酷なところだ。 もっとも戦闘力の必要な赤竜にメインチームを派遣したのだが、もしかしたら采配ミスだったかもしれない。....
....
○月×日:晴れ
氷竜の元に派遣していた部隊からの連絡が途絶えた。が、どうやら全滅したわけではないらしい。 近隣を警備していた兵士によると、どうも連中は全員先の見えない戦いに精神を病み、そして逃亡したようだ。 ……既に本体部隊のモチベーションも危険な状態にある。そろそろ何とかしなければならない。....
○月×日:雨
今日もまたダメだった。俺の精神も既に限界だ。後からリクルートしたメディックは、次の契約更改は無いと言ってきた。事実上の最後通告だ。きっと信心深い奴ならここでは祈るのだろうが、あいにく俺は祈るべき対象を持っていない。そもそもエトリアの神と言える男を殺したのは俺だ。....
○月×日:曇り時々雨
エトリアに流れ着いてもうかなりの時間が経つが、これほどまでに追い詰められたことは無かったように思える。施薬院の先生に入院させられたメンバーが半数を越え、これを書いている俺も今日になってまた薬を増やされた。畜生、俺たちはただアイテムをコンプリートしたいだけなのに、何でこんな目に会わないといけないんだ?....
○月×日:曇り時々雨
明日でピンチヒッターたちとの契約が終了する。既に資金的にも危機が迫ってきており、これ以上の調査は難しい。本当にこれが最後のチャンスだ。 本体部隊からも離脱の意志を告げるものが現れており、明日ダメだったらこのギルド自体が終わる。 ……一体どうしてこんなことになってしまったのだろう。○月×日:雨
逆鱗出たああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
![]() | ……。 |
![]() | 何コレ。 |
![]() | いや、見ての通りだ。実はエトリアでもっとも恐れられていたのは、連中のドロップ率の理不尽な低さだった。 |
![]() | ……ああ、それであんなに喜んでいたわけね。 |
![]() | そういうこと。これで逆鱗集めを早くも一匹突破したって思ったら、通常ドロップだからなあ。 |
![]() | そうなるとさー、今度は条件ドロップの方をどうにかしないとダメじゃん。 |
![]() | まあ、そっちについては当たりが付いているよ。それじゃあ次は赤竜に行こうか。 |