![]() | 何だ、いきなり? |
![]() | クァナーンがこんなところまでやってくるとは、よほどの緊急事態ではないか? |
![]() | は、早く街に戻らないと! |
![]() | 話を聞く限りでは、魔物どもは相当下の階まで到達しているようだが、どうする? |
![]() | とりあえず 1F へ行こう。そっから探してきゃ魔物の一団にぶち当たるはず! |
![]() | どうやら予想以上にヤバい状況だったらしい。既に 1F に来てやがった。 |
![]() | 見たところ、これ以上動く気配はないようだな。もたもたしていると何があるかわからん、即座に叩こう。 |
![]() | そうだな。流石にボスクラスの敵が出て来ると厄介だけど、まずは戦ってみるか。 |
![]() | まあ、実際にはこんなんがやって来ただけなんだけど。 |
![]() | ほぼ一撃も喰らわずに終わりましたからね。 |
![]() | うーん、確かに俺らにとっちゃ雑魚だけど、こりゃあ公宮の衛士連中にはキツいぞ。 |
![]() | それに流石に物量作戦でやって来られたら私たちでも止めきれそうにないな。 |
![]() | ……じゃあ、早く探索に戻らないと。 |
![]() | あ、ちょっと待ってくれ。実はさっき、広間で気になるものを見つけたんだよ。ちょっとそこまでいいか? |
![]() | ……? |
![]() | 何コレ? |
![]() | 多分……俺が 27F で落とした剣だ。 |
![]() | でもその剣、そんなに酷く錆びついていましたっけ? |
![]() | 27F で封印を解いてから確かにかなりの時間が経っているが、それでもそこまで錆びるとは思えんな。 |
![]() | そうなんだよなー。でも、見れば見るほどそうとしか思えねえ。 |
![]() | ……気のせいじゃない? |
![]() | ま、とりあえず持ち帰っとこう。 |
![]() | 気を取り直して 29F の探索だが、ここでもワープゾーンがががががががががががががががががががががががががががががが…… |
![]() | あ、フラッシュバックが始まった。 |
![]() | やたらとワープゾーンが多い、というかどうやら 3 マスおきにワープゾーンがあるようだ。 |
![]() | ここでもワープに規則性が感じられないですね。もしかして、気合で総当たりマッピングしかないのでしょうか? |
![]() | ……そのようね。というわけでそこでフラッシュバックしてる人も作戦会議に参加しなさい。 |
![]() | あー、またワープに苦しめられるのか……。それはともかく、こういう時はマッピングを工夫しないと突破不能だ。とりあえず次のような方針で俺たちはやることにしよう。 |
![]() | このメモの意味は「F4 区画の上から 4 マス、左から 1 マスの地点へワープ」。とりあえず踏んだワープゾーンにはこうやってメモを置いておこう。 |
![]() | そういえば 26F のワープゾーンはワープ先が 1 区画あたり 1 つしかなかったが、今回は複数あるのだな。 26F の時は単に「F4」とでも書けばよかったが、ここではそうも行かない。 |
![]() | ワープした後に大きく画面がスクロールすると、どこから来たのかわかりにくくならないかなー。 |
![]() | そういうときのために、次の手を打ってある。 |
![]() | 俺たちは基本的に「まずは壁をマッピングする」「何があっても歩いていない部分の床は塗らない」という方針でマッピングしてるけど、今回はさらに「余計なところを歩かない/塗らない」というルールを加えた。こうすると、メモが置かれてなくて尚且つ隣接してる床が塗られているところが直前に使ったワープゾーンとなる。 |
![]() | なるほどー、それなら大丈夫だねー。 |
![]() | まったく、よくもそこまで考えるものだよ。 |
![]() | ……素直にメモ用紙に書き留めればいいのに。 |
![]() | 中の人は幼稚園児よりも字が下手なんだよ。ま、これで上手くいきそ…… |
![]() | あれ!? ちょっと待ってください、このやり方って…… |
![]() | !? 何だ、何か気がついたことでもあるのか? |
![]() | えっと、一つの階におけるメモの上限って、確か 32 でしたよね? |
![]() | おう、そうだな。 |
![]() | それでこの階のマップなんですけど、今のところ探索出来た部分から推定しますと、確実に 33 箇所以上はワープゾーンがあります。 |
![]() | ということはつまり、今のやり方は確実に破綻するということだな? |
![]() | ……ワープゾーン以外にもメモを使うことを考えると、全然足りないのかな。 |
![]() | うげ、確かにこのペースで使って行ったらダメっぽいな。まあいいや、ひとまず探索を進めて、それから考えよう。 |
![]() | ここまで来ると雑魚敵でもかなりヤバいのしかいないな。このハイクローラーは全体三ヶ所封じをしてきて、その技は頭封じでも腕封じでも防げないというクソ技だ。やってられっか。 |
![]() | チャージサンダーでかなりのダメージになるので、手遅れになる前に叩いておくしかないです。 |
![]() | ボクの耐邪の鎮魂歌で封じも防げたらよかったんだけどねー。 |
![]() | このロードサワロはランダム攻撃の「ニードルシャワー」があまりにも強力で、さらに頼みの綱のチャージサンダーも耐性があるのか思ったようにダメージが出ない。 |
![]() | 腕封じで防げるとはいえ、ミスったら死の危険性があるからな。俺たちは全員幸運のネックレスを装備しているせいで、基本的に紙装甲だからな。一人に複数回当たったらヤバい。っていうか結構ネクタルを使う羽目になってる。 |
![]() | 耐邪の鎮魂歌をぶち抜いて混乱や呪いにしてくるんだけど、一体何こいつ? |
![]() | 酷いときは一度に三人近くが状態異常にかかりますね。腕封じで技自体を防ぐか、アザーズステップからのチャージサンダーで一撃するしかないです。 |
![]() | ってかここでバード不在のギルドは詰むんじゃねえか。一応、こいつのドロップアイテムが俺の最上位武器の一つ、「極上の光鞭」の素材だ。 |
![]() | ……クィーンズボンデージを買うだけの資金は貯まってるよね? |
![]() | いや、そっち買っちゃうとユッカの分の装備が買えなくなる。他の武器の値付け見ると、 330,000 ぐらいの値段の奴が頭一つ抜けた壊れ性能で、そこから一段階下の奴は 270,000 ぐらいの価格帯になってる。 |
![]() | ところでその僕の分の最上位武器ですけど、交易所の情報だとここまででまだ入手してないアイテムが必要なんですけど。 |
![]() | ……やっぱアレと戦うしかないか。 |
![]() | 樹海の○王シリーズのラスト。「氷王の鉄槌」が全体氷属性攻撃 + 睡眠の効果だけど、これは耐邪の鎮魂歌と耐氷ミストで封殺出来る。あとはトラッピング2でそのまま返してやればゲームセット。 |
![]() | あとは鬼力化付きのチャージサンダーが 500 オーバーのダメージで、跳弾よりも若干効率はよかったな。対策さえ出来ればそこまで厳しい FOE ではないか? |
![]() | っていうか俺たちは既にレベルの上限に近づいてるんだよなー。流石にこれで歯が立たなかったらマズいよ。 |
![]() | あれ? ボクらってまだレベル 60 後半だよね? |
![]() | このゲーム、基本的にレベルの上限は 70 なんだよ。一応、レベル最大値で引退すれば上限が上がるらしいけどな。 |
![]() | そうなんだー。でも流石にそれはやらないでしょ。 |
![]() | おうよ、そんな面倒なことやってられっか。じゃ、探索の続きだ。 |
![]() | 結論からいうと、やっぱりメモの数が足りなくなった。とりあえずマップは完成させたんで、ちと見辛いけど見てくれ。 |
![]() | ……いくつかのワープゾーンが F4 区画の 4-1 へ通じているから、そこはメモを省略したのよね。 |
![]() | あとは二ヶ所ばっかり、他に選択肢のないワープゾーンを省略して、それでもギリギリだ。何かあったときのためにメモを残すことを考えると、この階は相当厳しかった。 |
![]() | 肝心のマップの踏破方法だが、南西の区画へ移動するワープゾーンは北東の最短部、 A6 2-3 にあるワープゾーンだ。そこへ行くには B6 5-1 の扉から大回りする必要がるが、 B6 5-1 へ到達するには B2 5-3 のワープゾーンしかない。そしてそのワープゾーンは B3 5-4 の扉か A2 4-3 の扉から回っていかないとたどり着けない。 |
![]() | というわけで、説明しても何が何だかなマップでしたー。 |
![]() | 今のところ最短っぽいのはスタート地点から「左 左 右 右 上」だな。それで北西にある扉に到達するから、そっからはカリンの説明どおり。それじゃ、 30F で磁軸の柱を起動したら、一旦街に戻ろうか。そろそろクエストの方も大詰めだろう。 |