氷竜も倒したことだしさっさと探索に戻るかー、とか思ってみたら、また金が無くなっちまった。 | |
一度売り払った装備品を買い戻すのに、報酬の殆どを使ってしまいましたからね…… 100,000 あった資金が既に 13,000 です。 | |
探索用にアイテムを購入する事を考えると、これは心許ないな。 | |
つーわけで、またまたクエスト強化週間な。 | |
何かグダグダー。いつになったら第6階層の探索が出来るんだろ? | |
……いつもの事だし、気にしないの。 |
まずは商店のアイテムが増えるこの依頼から始めようか。 | |
本当、すっかりシトト交易所御用達だよねー、ボクらって。 | |
確かにここに来て随分経つし、私たちの入荷した素材で交易所のラインナップも充実してきたな。 | |
よくよく考えたら、交易所どころか公宮からの依頼もボクらがやってるよー。 | |
……良くも悪くも、冒険者というか世界樹依存よね。 | |
僕達が完全に踏破してしまったら、一体どうなるんでしょうか? | |
うーん、エトリアはなんだかんだいって迷宮の謎が解けた後も栄えてたっぽいから、ここも大丈夫じゃね? それにエトリアよりはお上の連中がまともみたいだし。 | |
いや、私はここの公宮の軍備の貧弱さがどうにも……!! |
あわわわ、一体何が!? | |
わからねーが、とにかく外に出るぞ! 相当ヤバいことになってる! |
ギルド長、無事でしたか!? | |
まあ、流石にこの人が倒れたりはしねーだろ。でも一体何が起きたんだ? |
金色の影……もしかしてあれか? | |
あ! あの樹海内の空間がおかしくなっていたという、あの時に現れた奴! | |
……あと 17F で魔物討伐したとき、助けた兵士が口走っていたよね。 | |
これはまた私たちにお鉢が回ってきそうだな。 | |
ってそれ、何か凄く嫌な予感がするんだけど。 | |
……で、ギルド長、大体わかるけど俺達への指令は? |
まずは調査からか。流石に理性的な判断といえるな。 | |
どうせ最後は俺らが討伐することになるんだろうけど、まずは調査か。 | |
これまでの経緯からすると、奴が居そうなのは第4階層あたりかなー。 | |
第1階層のあれは例外と考えて良いのでしょうか? | |
とりあえず第4階層にいって、奴の現れそうなところを探してみるか。 |
結論:どこにもいねー。 | |
これは他のクエストを進めなければいけないようだな。 | |
むー、そうみたいだなー。でも新しいクエストは追加されてねーし。ま、適当に受けとくか。 |
ありゃ? この依頼、さっきの事件が起こる前から出てたよな? | |
……どういうことだ、一体。 | |
まー、普通にデータの入れ間違いだろ。何にせよ、これを受ければさっきの話も進むかもしれねーな。 | |
……「20F、翼の聖地にて待つ」ということは、例のあの場所ね。 |
つーわけで 20F のボス部屋まで来たんだけど、何かクァナーンは依頼の事を知らないらしい。 | |
どうやら彼らの一族の子供らが依頼を出したようだな。 | |
うーん、子供達を勝手に俺らの領土まで行かせていいのか? ぶっちゃけまだ俺らって交流が始まったばかりなんだけど。 | |
ボクらと彼らって敵対してるわけじゃないんだし、別に大丈夫でしょ。 | |
でも俺らってこいつらの信仰してるオーバーロードを叩き殺してるしなー。 | |
た、確かにそれは不安材料です…… | |
……それを置いといて、依頼の話を進めない? | |
おう、そうだな。依頼の内容は 21F 西側の宝物庫から宝を運び出すってもんだ。その宝物庫の場所はここだ。 |
距離的にはそれほどのもんじゃないから、アリアドネの糸とか使って戻りながら進めなくても良さそうだな。 | |
まだまだ宝は残っているようで、これは何往復かしないとダメのようだな。 | |
で、このクエストは戦闘不能者が出たら失敗みたいだ。もっともこの階で戦闘不能になる可能性は無いといっていいんだが。 |
というわけで 3 往復ほどすることになる。 | |
しかし大丈夫なのか? 既に宝物庫は崩壊寸前だったぞ。 | |
うーん、多分大丈夫だとは思うんだけどな。 | |
何か凄く嫌な予感。 |
うげー、こりゃ長居してたら俺らもヤバいぞ。とっとと宝箱を…… | |
あっ! あそこに倒れている人がいます! |
早く助けないと! | |
待て、俺らにこんな怪我人を抱えている余裕はねえぞ? | |
でも…… | |
よく見てみろ、 FOE も迫ってるだろ? ここでもたついてたら俺らもお陀仏だ。 | |
えーっ、マジで見捨てるの? | |
確かに彼を抱えたまま脱出できるかというと厳しいが…… | |
がーっ、迷ってる暇はねえっての! |
あー。 | |
宝箱を諦めれば、救えたかもしれないんですよね……。 | |
っていうか案外ユーロニモスって白状? | |
俺だって出来れば助けたかったよ。ったく、こういう二択は選んだ奴がどっちにしろイモ引くんだよな。 | |
……彼が命を賭けてまで運び出そうとしてたんだから、それだけの価値があると思うことにした方がいいんじゃない? | |
でも、命よりも宝が大事なんて…… | |
そんなことを言ったら、私たち冒険者ほど命を粗末にしているものもないのだがな。 | |
とりあえずこれを早くあいつらに届けてやろう。 |
こいつらの価値観じゃ、俺達の行動は間違ってなかったのか……でもなんともやりきれねえな。 | |
個の命よりも全体としての意志か。何となく恐ろしいものを感じるな。 | |
確かに、あんまり事を構えたくないタイプの民族だな。こういう民族と抉れると大変だ。 | |
うーん、とりあえず現状じゃトラブルに発展しそうなものはないから、それは大丈夫だと思いたいなー。 | |
それよかとっととこの件は報告して、それから例のモンスターの話を聞こう。 |
「雷鳴と共に現る者」……三竜の一匹だ。 | |
またか。となると、氷嵐の支配者と同等の力を持っていると思っていいのだな。 | |
今度も苦労しそうですね……。 | |
エトリアじゃあ、三竜の中では頭一つ抜けて弱っちかったんだけどな。 | |
それにしても翼人の言葉って変わってるよねー。 | |
確かに聞いたこともない言葉だ。ユーロニモス、お前ならわかるのでは? | |
俺もわからねーよ。アリッサ、お前ドクトルマグスなんだからわかったりしねーか? | |
……あいにく私は語学は研究の対象じゃないの。 | |
それじゃ仕方ないな。まあクァナーンから雷鳴と共に現る者についての書物を貰ったことだし、これでギルド長からの指令は終了かな。 | |
でも話を聞く限り、雷鳴と共に現るものを倒せた人って彼らの歴史上いないんですよね。 | |
氷嵐の支配者はエトリアに比べて弱体化してたし、今回も俺達なら倒せるって。ま、実際に討伐指令が発令されるのはもっと後だろうから、それまでにレベルを戻しときゃいけるだろう。 |
この前のあれで薬泉院からの依頼は終わりと思ってたけど、もう一仕事あった。 | |
……あの時倒したモンスターが元凶だったわけね。 | |
「突然変異した魔物」っていうけど、はた迷惑だよねー。だってそいつらと世界樹のどっちが先にくたばるかのチキンレースじゃん。 | |
こういうのが現れるあたり、やっぱオーバーロードの遺伝実験はたいした成果は出せてなかったんだろうな。 | |
例のモンスターの居場所は 18F 中央だそうだ。詳しい座標は……ここだ。さっさと終わらせてしまおう。 |
ちなみに戦う相手はこいつな。前のクエストの時の写真だけど、うっかり今回は撮り忘れちまったんで勘弁してくれ。 |
ボクらなら普通に戦っても負けるはず無いけど、念のためボクの子守歌で眠らせてからバックアタック。 |
それにしても変ですね。突然変異体といってもこいつと前に倒した奴の2匹だけで、これまでのような被害が出せるとは思えないです。 | |
そうだよねー。絶対まだいると思うんだけど。 | |
……どうやら、残りの連中がやってきたようだぞ。 |
……囲まれたところで痛くも痒くもないというか。 | |
やつらが敵だという時点で殆ど消化試合のようなクエストだからな。 | |
ま、適当に薙ぎ倒しとこう。 | |
何ていうか、せっかくのシリーズものクエストなのに盛り上がらなすぎ。 | |
ところでこいつらを全滅させると、何かアイテムを入手できる。 |
攻撃力 210 の杖だってー。 | |
……シリーズもののクエストを完遂するとこの手の武器が貰えるのかしら? | |
俺らは壊属性の火力に乏しいから、有難いといえばそうかもしれない。普段からずっと装備させたいかというと微妙だけど。 | |
ただでさえ杖って遅いのに、そこにさらに速度補正がかかったら確実に敵に殴られるよー。 | |
攻撃力だけなら優秀なんですけどね。 | |
鞭に続いて杖もこれだと、最強の武器シリーズは本当に火力のみの武器っぽいなー。 |
そしてその冒険家の形見を、樹海にそっと戻してほしいと。確かに小さい子供に父親の死を伝えるのは難しい問題だが、その子供が成長して真実を知ったらどうするのだろうな。 | |
その頃には自分の母親がそうした理由ぐらいわかるだろうから、きっと大丈夫だと思うよー。 | |
そうだといいのだが。 | |
ま、俺に言わせりゃ冒険稼業やってて子供なんて作るなって感じだけどな。 | |
……相変わらず身も蓋もないわね。 | |
でも、確かにその通りと言えばその通りですよね。ところでその人はエトリアも冒険したそうですけど、何か話を聞いたことはあります? | |
ねえな。というかだな、エトリアには佃煮にするほど冒険家がいて、ギルドも多く作られていて、それぞれがシノギを削ってたんだから余程の事をやらないかぎりは名が知られるなんてことはないんだよ。特にそいつと俺は活動していた期間が相当違うし、俺は迷宮最深部まで踏破したらさっさとエトリアを離れたからな。 | |
それじゃ、早速仕事に取りかかろうよ。たしか第5階層の最上部だよね、これを置いてくるのって。 | |
ところでこの形見だけど |
売れるっぽいんだよなー。 | |
いくら何でもそれはダメです! | |
貴様、今度こそは血を見てもらうぞ。 | |
流石に今回は売らないって。 | |
……今回に限らず売るんじゃないの! |
とりあえずこの辺が置いとくのに良さげだったんで置いてきた。 | |
でも樹海から魔物が消えたら、最深部であってもあっさり発見されちゃいそうです。 | |
その時は、その時、仕方がないよー。 | |
ところで今回は本来の報酬に加えて 2,000 エンほど貰えた。もしかすると、交易所への横流しをしなければ追加報酬が出るのかもしれないな。 | |
じゃ、ずっと前のアレはもしかして報酬とか貰い損ねた? | |
……そういえば、本来の報酬とは違うアイテムが渡されたよね。 | |
本当、そういうことはやらないでくださいよ。 | |
わかったよ、二度とそういうことはしないって。 |
何かシトトちゃんとこに例の駒の取引に来た奴がいたらしい。ったく、そういうこたぁ酒場に言ってくれよな。 | |
まあそう言うな。そいつは 25F にいるらしいから、早いところ済ませてしまおう。 |
というわけで 25F にやってきたよー。 | |
ここでのイベントにはある程度のレベルのダークハンターが必要らしい。俺は一応条件を満たしてたけど、実際のところはわからん。 |
「資源調達を兼ねて世界樹の枝払いをやってきてくれ」とか言われたんだけど、ここも本当に世界樹に依存してるよなー。 | |
しかしあれだけ迷宮内に資源があるのだから、有効活用するのはむしろ当然ではあるな。 | |
それはいいんだけどさ、資源をめぐって翼人との争いになんなきゃいいけどな。 | |
そういえば僕達、あんまり気にせずに迷宮内からいろいろ持ち帰ってきてますよね。もしかして、実は不味い? | |
向こうが何も言ってこないから大丈夫じゃないー? それにエトリアでの争いって、実際には仕組まれたようなものだったんだろー? | |
まーそうなんだけどな。とりあえず枝払いしないといけないのは次の4ヶ所。間違えたらどうなるのかは知らねー。 |
ところでこのクエストの報酬の呪蛾のリングって 20,000 エンで売れるんだよな。予想外の収入だなこれは。 | |
装備効果は呪い耐性だが、私たちにはユーリがいるからな、その手のアイテムは売り払ってしまっても困ることがない。 | |
予想以上の収入なんで、ちと金のかかるあのクエストをやっとくか。 |
例の場所にいる翼人がヘブンクラッパーを欲しがってるから、届けてやれば終わり。ヘブンクラッパーは 21F と 22F のザコのドロップアイテムから作られた気がする。とりあえず適当に第5階層で戦っていれば出来るはずだ。 | |
この者からは例の 11F で暴れていた魔物に関する情報が聞けるのだが、どうもその魔物の子供をさらっていたのは「極彩色の王」という魔物らしいな。 | |
極彩色の王ね……こいつもそのうち討伐指令が出るだろうな。 | |
それよりもさー、この人って実はツンデレじゃないー? 公宮の人たちを「鉄臭いから追っ払った」とか言ってる割には、ボクらへの挨拶の仕方を頑張って覚えてたりとか。 | |
言われてみればそんな気もするな。 | |
ツンデレって男性に対しても使えるんですか? | |
いやそもそもツンデレというのは主に少年に見られる傾向である「好きな子に意地悪しちゃう」が源泉であり、さらに言えば萌え属性というのはその多くが少年の持つ性質を女性に適用した結果なんだよ。わかりやすい例が「ボクっ娘」だ。そしてこの論理でいくとだな…… | |
……さて、私は次のクエストを受けに行ってくるよ。 | |
……私も。 | |
あ、僕も行きます。ユーリさん、申し訳ないですけど残って萌え談義をしていてください。 | |
ちょ、なんでいつもボクばっかりー!? |
やれやれ、奴の話に付き合わされていたらこちらの精神が持たないよ。 | |
……時々壊れるのが難点ね、本当に。 | |
あの人、なんでよりにもよってあんなマニアックな事で延々と自説を語れるんでしょう? | |
知るか。それよりもクエストなのだが……。ん? |
相当緊急のようだが、あいつ、まさか忘れていたのか? | |
公宮からの指名がされていて、さらに酒場の人が詳細どころか概要すら聞かされていないじゃないですか。相当な機密事項ですよね、これ。 | |
……クエストのタイトルからしてヤバいよね。 | |
私はあのバカ二人を呼び戻して出発の準備をしてくるから、二人は先に公宮で話を聞いていてくれないか? | |
了解。 | |
……じゃ、行きましょうか。 |
……これは確かに緊急かつ極秘事項ね。 | |
ああもう、みんな何で戻って来ないんだろう? そろそろ話が終わ……あ、来た! |
今回はマジでいろいろスマンかった。で、話の内容は? | |
実はかくかくしかじかで……。 | |
うげ、それ滅茶苦茶ヤバい話じゃねえか。誰だ、この時点まで放っておいたバカは? | |
お前以外に誰がいると思ってるのー!? | |
とにかく早急に聖杯を探そう。しかし樹海のどこかに隠されているといわれてもな。 | |
いや、じーさんからもう一つヒントが出てただろ。「天を目指す者、禍の杯の宮を経て陽の杯へ至らん」とかいう奴。これでもう大体あたりは付いたよ。早速 25F へ行こう。 |
ここだ。この場所に来れば、「呪銀の聖杯」を入手できる。 | |
どうやら間に合ったようだが、こういう事はこれっきりにしてくれないか? 心臓に悪いよ。 | |
っていうかみんなはボクを置き去りにするのをやめてくれないかなー。 | |
いや、確かに悪いとは思っているのだが…… | |
なんていうかその、あのノリに耐えきれる人って言うのがユーリさんだけでして…… | |
……今後もよろしく。 | |
みんなボクを何だと思ってるのー!? | |
……いや、マジでみんなゴメン。 |
これで例の公宮から出されてた第6階層探索のクエスト以外は殆ど終了だな。 | |
あれ? それを除いてもまだ二つほど残ってますよ? | |
「気高き峰に立つ勇者に名誉を」は 23F で FOE とのサバイバルマッチだとよ。俺達の今のレベルと装備じゃ厳しいから後回しだ。「飛竜の呼び声」も同じ。戦う相手は予想が付いてるけど、報酬金額を見る限りじゃ氷竜クラスのデスマッチだろう。 | |
それではようやく探索に移れるな。 | |
おうよ。それで公宮から出されてたクエストがこの「啜れ、古なる血の杯」だ。早速こいつを受けるぞ。 |