なんだ、もう私たちのが伝わっているのか。 | |
あれだけドンパチやってれば、そりゃ誰だってわかるよー。 | |
なあ、ところで俺にはこの漢字が読めないんだけど、何つってんだこいつは。多分あのじーさんのことだと思うんだけど。 | |
……パス1。 | |
ボクが読めるわけないじゃーん。 | |
私にもわからん。あいにく学が無いのでな。 | |
僕、国語の成績で落第しそうになったことがあるんですけど。 | |
……まあいいか。っていうか黄色のフォントはやめてくれよな、まったく。とりあえず大公宮行こうか。 |
というわけで報酬として、「公国の紋章」とかいうアイテムを貰った。 | |
HP +100/TP +50 か……。 | |
ぶっちゃけ使い道無くない? | |
……シーッ。 | |
た、確かに僕達が装備しても微妙な性能ですね。 | |
ま、記念品に実用性を求めちゃダメだよな。どうせ宿屋に預けとけばアイテム欄を圧迫しないし。 | |
そういえば何か忘れているような気がするのだが…… |
あれ? 何かここに来たとき言われたっけ? | |
確か私たちを貴族に取り立てるという話だったな。 | |
あー、思い出した。確かそんなこと言われてたなー。みんなどうする? | |
私は堅苦しい事が大の苦手だ。遠慮させてもらうよ。 | |
……貴族が巫術の研究をしているのは政治的に正しくないわね。 | |
ボクさー、ジッとしてられないたちだからさー、うん絶対に無理。 | |
わかってたことだけど、みんな本当にドロップアウターだな。流石は俺のギルドだ。 | |
お前が言うな。 | |
お前だけは言うな。 | |
ケッ、どうせ俺はダメ人間ですよ。そういうやユッカお前、一体どうするんだ? | |
僕ですか? 貴族になるなんて考えたこともないですよ。でも、もう聖杯も見つけてしまいましたし、もうこれ以上は…… | |
そのことだけど、どうにもじーさんからまだ話があるみたいだ。 | |
? |
新しいミッションか? だがしかし、既にあの迷宮のめぼしいところは踏破してしまったのだが。 | |
それにしても樹海から魔物を消すって、それじゃ冒険者の商売上がったりだよー。 | |
……でも、もうあの迷宮に謎なんて殆ど残ってないし、いいんじゃない? | |
これも国の発展と安全のため、なんでしょうね。 | |
おいおい、まだこれは未確認情報でどう転ぶかわかんねーってじーさんが言ってるだろ。まあだからこそ、俺達にこうして非公式に依頼が来てるんだって。とりあえず受けとくぞ、いいな。 | |
あの翼人たちからの情報ならばそれなりの信憑性はあるとは思うが……それでもあの迷宮にそんな仕掛けがあるようには思えん。 | |
あーもう、グダグダ言ってないでじーさんの話を聞け! |
何!? さらなる森だと!? | |
あの上にあるって、一体何なの? | |
え、それじゃあ…… | |
まだまだ当分、ギルドを解散させるわけにはいかねーってことだ! | |
お前、実はさらに階層があることを知っていたのか? | |
知ってたわけじゃないけど、エトリアがそうだったからな。ここにも何かあるだろうと思ってはいたよ。 | |
これで、もうしばらくはこのパーティで冒険できますね! | |
待て、あの第5階層のさらに上だ、一体何が待ち受けているかわからないぞ。本当にいいのか? | |
……まさか、ビビってる? | |
いや、そういうわけではないのだが。 | |
これまでだって随分な目にあってきたんだ、今更どうってこたぁねえよ。で、じーさん、任務の詳しい内容はなんだ? |
うわ、超アバウト。 | |
……翼人の間の民間伝承みたいね。 | |
あー、ミッションじゃなくてクエストとして出されるのかー。クエストのスロットを一つ潰すのはちと痛いな。 | |
どうする、すぐに引き受けるか? | |
いや、それよか先に第6階層の下見をしておこう。 |
お前がエトリアの最下層は地獄絵図だと言っていたからかなり警戒していたが、まったく予想と違ったな。 | |
何か、心が落ち着く感じがしますね。 | |
ま、こういうところに限ってとんでもない敵が待ち受けているものなんだけどな。それで適当にうろつき回ってみたら、こんなもんを発見した。 |
試しに乗ってみたけど、何も起こらなかったよー。 | |
……何か仕掛けがあるはずよね。 | |
うーん、やっぱ翼人達とコンタクトを取らないとダメかー。ところで早速次の階への階段ってかワープポイントを発見したぞ。 | |
不自然ですよね、この狭さは。 | |
確かあのじーさん、この階層は浮島状だっていってたよな。多分だけど、この床がワープゾーンみたいな仕掛けになっていて、それで島の間を飛び回りながら探索することになるぞ。 | |
仕掛けを作動させないことには何とも言えないな。ひとまず、次の階を見てまわってから依頼を正式に受けることにしようか。 |
で、 27F では早速依頼にあった剣を発見したんだが。 | |
よくわからないパワーを感じて進めません、と。 | |
やはり依頼を受けないと始まらないようですね。 | |
むー、しゃあないなー。あ、そうそう、 26F では今んところ次の敵を確認しただけだった。 |
例によってやたら攻撃力が高いけど、俺達なら最初のターンにチャージサンダー含む総攻撃 -> 次のターンの頭に1発か2発叩いて終了。 | |
最初のターンに力溜めしかやってこないからな。条件ドロップもなかったし、厄介な相手ではないな。 | |
つーわけで、とっとと街に戻ろう。依頼を受けにゃ話が進まん。 |
うげー、しばらく依頼をあんまりこなしてなかったから、大量に溜まってるぞ。 11 個もありやがる。何か緊急くせえ依頼もちらほらあるし。 | |
今までの事を考えると、どれか一つを終了させたら付随して別の依頼も発生する事が考えられるからな。それ以上だと見積もってもいいだろう。 | |
じゃー、またクエスト強化週間やるのー? | |
うーん、流石にこのタイミングで…… | |
!? ちょっとみなさん、この依頼! |
……おい。 | |
こ、これ超ヤバいんじゃない? | |
子供一人で樹海に消えたとしたら、どう考えても行き延びられんぞ! | |
早く捜索しないと、本当にあの子が! | |
予定変更、まずはこの依頼を片付けるぞ! | |
……でもこの依頼の報酬、明らかにおかしいんじゃない? | |
確かにそれはそうだが、だが今はそんなことを気にしている場合ではないだろう。 | |
それについては大体察しが付くんだが……。とりあえず宿屋の女将に聞き出しにいこうか (ここでも「奴」と戦うのか?) |