エスバットの二人を倒したあとは「氷姫」のいるところへ向かうだけだ。途中の広間は飛来する黒影がうようよしている上、よりによって採集ポイントが FOE のデフォルト位置のまん前という嫌がらせのような所だけど、それ以外には特に何もないな。一応、左上の方に隠し通路があって、そこから結構良い銃が手に入る。俺らは TP 最大値の上がるアイアンキャノンの方が都合が良いんで使ってねえんだけどよ。 | |
ボスフロア直前の十字路を右にいけば抜け道のあるところにいけるので、確実にこれも開通させておいた方が良い。磁軸経由なら確実に雑魚戦を行わずにボスまでいける。 | |
ボスフロアは例によって敵が出ないので、広さは完全にハッタリだな。「氷姫」のいる場所はマップの中央あたり。 | |
前回の戦いでスキルポイントを派手に割り振ってしまったのでこのまま戦うしかないな。 |
うわ、グロ。 | |
……ご愁傷様。 | |
確かにこれはキツイです……。 | |
えーと、背後のオブジェは無視して半裸のお姉さんだけを注視するんだー。 | |
そりゃ身内がこんなんなったら血迷うだろうな。で、この「氷姫」改めスキュレーだけど、かなりヤバい。全体眠りの「子守唄」を頻繁に使ってきて、こいつの成功率が強烈極まりない。何回か挑んだけど、いきなり全員が眠って「クライソウル」で全滅ってこともあった。どうもこいつは3回以上の連続攻撃らしく、厄介なことに一撃が重い。あと「慈愛の抱擁」って技は滅多に当たらないけど当たると即死だった。 | |
おかげでボクの歌が間に合わずに残念、ていうパターンが多かったなー。 | |
「這い寄る触手」という技は全体への高確率脚封じなのだが、これで私のステップ二種類が使えなくなってしまう。それに脚を封じられていると慈愛の抱擁がかわせないらしい。 | |
こちらからの攻撃面では一応、サンダーショットが有効ではありましたけど、そもそも基本防御力が相当高いので劇的に効くという印象はありませんでした。多分、跳弾を打ち込んだ方が効果的ですね。 |
っていうか、普通に攻撃力が高くて、初戦では「脚封じ -> アザステ使えねー -> エリアヒールが間に合わずにボク死亡」だった。 |
このターンはユーロニモスを除く全員が眠ってしまい、この後よりによってクライソウルを喰らって崩壊した。 | |
何回かやってみて相当なところまで追い詰めたケースもあったけど、残念ながらダメだった。そうそう、命中率が激烈に低い慈愛の抱擁も当然眠りだと回避出来ないわけで、先のクライソウルも含めるとこの戦いは眠ったら終わりだ。みんな、何か気がついたことは? | |
……意外と毒の成功率は悪くないわ。 | |
そうだ、封じも比較的有効で、慈愛の抱擁以外三つの技は全部頭封じで防ぐことが出来た。封じの持続ターンが不安定なのが厄介だけど、たまにかなりの長期間にわたって封じが持続することがあった。 | |
毒が有効となると、私がポイズンショットを取るという選択肢が出てくるな。効果が切れるまで毎ターン 100 ダメージというのは魅力的だ。 | |
実は今その方向で考えている所だ。そして今回はよほどのレベルにならないとゴリ押しは無理っぽいなー。 | |
ある時は相当なところまで追い詰めたと思いきや、別の時は何もできずに即全滅だ。確かにこれはレベルをあげてもどうにもならなそうだ。 | |
というわけで、全員一旦休養! あと数回戦えばレベル 39 だから、そこから休養しよう。で、レベル 34 ではスキルポイントが 36 あるわけで…… | |
あ、また電波を受信した。 | |
今回も何やら奇策を仕掛けてきそうな気がするのだが、実際に成果を出すことも多いからな。 | |
よし、計画は決まった。続きは休養してレベル 34 になってから。 |
全員が休養した後……
よしみんな聞け。今回は基本的に対スキュレーのためにスキルを取ってもらう。まずはユーリ。聖なる守護の舞曲と蛮族の行進曲と耐邪の鎮魂歌を最大レベルまで取ってくれ。 | |
耐邪の鎮魂歌って、あの状態異常耐性の奴? | |
おう、流石にあの成功率はヤバい。確実に防げるわけでもないだろうけど、多分即全滅というのは防げるはず。アリッサはエリアヒールと TP ブースト Lv10 と鬼力化までは今まで通りで、今回は巫剣マスタリーから毒封脚斬を取ってくれ。 | |
……何となく読めたわ。 | |
私はポイズンアロー Lv5 とアザーズステップだな。 | |
まったく、察しが良くて助かるよ。ユッカはドラッグバレットを捨ててその分をアームスナイプに回してくれ。あ、そうそう、跳弾はかならず最高レベルにしておけよ。 | |
ヘッドスナイプじゃないんですか? | |
いや、アームスナイプの方が多分最終的に都合が良い。とりあえずレベル 36 でこいつのアームスナイプがマスターレベルになるので、ひとまずそこまでレベルをあげたら最後の仕上げだ。 | |
(こいつ、ちゃっかりエクスタシーをマスターまであげている) | |
(……本当、良い度胸ね) |
よし、 36 まで戻したな。ここからが仕上げだ。カリンは前にクエストでもらった幸運のネックレスと運のネックレス2つ、そしてユーリ以外全員、運のネックレスを3つ装備だ。 | |
お前は何を言ってるんだ。 | |
正気か? エクスタシーをマスターまであげていた時点でおかしいと思っていたが、まさかここまでとは。 | |
(呆然) | |
エイプリルフールにはまだ遠いですよ? | |
いーや、俺は本気だ。確かにイカレているかもしれないが、あっちの攻撃だって相当イカレてる。どう考えても普通のやり方じゃ途中で子守唄コンボを喰らっちまう。だったらその前にぶっ倒すしかない。それにこれは俺のカンだけど、何となく跳弾の発射数も LUK 依存な気がしてる。 | |
なんかそう言われると騙されそうに…… | |
騙されちゃダメー! | |
……もう遅いようだ、運のネックレスが 11 個並んでいる。 |
もう笑うしかないねー。 | |
じゃ、リベンジマッチに行くぞ。 | |
これでダメだったら承知しないからな。 | |
ところでボクは耐邪、蛮族、守護と3つかけるわけだけど、そうしたら鬼力化の入る余地が無いよねー。 | |
いや、途中でラッシュをかけるときに一時的に俺かユッカの耐邪を潰しちまおう。多分、一回のラッシュでケリがつく。なーに、俺の計算は狂わないさ。 |
ほら、いきなり頭封じに成功してるだろ。 | |
う、まさか本当に成功するとは。 | |
でもこれで相当戦いは楽になりますね。 | |
くっそー、絶対に失敗してジャンピング土下座だって思ってたのに。 |
でもどっちにしろ土下座しないといけないことがあって、戦闘が白熱しすぎて写真を撮るのをついうっかり忘れてしまった! | |
ちょ、なにやってんのー? | |
とりあえず解説しとくと、この後ユッカに早速削りに行ってもらったんだけど、そこで跳弾5発が飛び出た。 | |
一発あたり 84 で、合計 420 のダメージでしたね。さらに3回も跳弾5発を出せたので、たった 8 ターンで勝てました。 | |
あとでスキュレーの HP を確認してみたら、こいつ一人で大半のダメージを叩き出してた。末恐ろしい野郎だ。 | |
封時が解けた後も、子守唄をほぼ無効化できてたねー。もしかして耐邪の鎮魂歌って必須スキル? | |
結局今回受けた致命傷は事故で当たった慈愛の抱擁一発のみだった。やはり攻撃に使う部位の限られている敵には封じで攻めるのは有効だ。 | |
……成功するまでに何回か負けてるけどね。 | |
ちなみに負けパターンの中には三個所封じに成功したパターンがあって、俺のエクスタシーが一発で 400 以上減らせてたから、跳弾5発と同じくらいの威力だ。ってだったらエクスタシー使う意味があんまねえな。ちなみにそのときの敗因は、エクスタシーの次のターンに頭と腕の封じがとけて、クライソウルがクリーンヒットして全滅したんだった。そこで攻撃を喰らわなければ、次のターンに確実にアザーズステップからの跳弾とアナコンダで倒せたんだが。 | |
そんなにエクスタシーに拘るなら、フォーススキルでも使えばいいのにー。 | |
性に合わないんですよ、きっと。 | |
確かにそんな気はするな。 | |
まあそんなところだな。フォーススキルを使えばほぼ確実に瞬殺ものなんだろうけど、やっぱそれは味気ないんだよ。何回かフォーススキルの性能を試してみて思ったんだけど、これはどうしても先に進めない場合の救済措置に近いと思う。だからちょっと残念な気もするけど、どうしてもレベルでゴリ押ししないと勝ち目が無いって場合を除いたら、フォーススキル狙いで戦うことはないだろうな。 | |
……変なところで真面目ね。 | |
ところでここまでタイトルについての説明が無いが、一体何なのだ? | |
……MTG ネタは控えてって言ってるのに。 | |
あー、簡単に言っちまえば「一見ハイリスクだけど実はそうでもない戦術」ってことさ。例えば今回、腕封じに成功した後に通常攻撃喰らっても死人はでなかっただろ? 多分だけど、腕封じだと STR が大幅に減って、その STR による補正の方が防御力の値よりもデカい変動値になってるんだよ。つまり、今回の戦略はそこまで計算してのことなんだよ。 | |
お前は計算しているかもしれないが、付き合わされるこっちはたまったものではないのだが。 | |
悪い悪い、でもま、他のギルドの連中がやらなそうなぶっ壊れた戦術で勝てたんだからいいじゃん。 | |
本当、しょうがない奴だ。 |