Diary?::2007-04-29

(00:21) 平田弘史の「駿河城御前試合」を読んだんだけど

シグルイは何かしらの影響を受けてるよな。ナレーションで淡々と語る手法とか (平田版は編集からの「文字を多くしろ」という要請によるものだったらしいけど)、虎眼先生の死に様と「無惨執念劇」のラストシーンの類似性とか。

それにしても平田先生、「殺すんだったらハメるだろ」とかいって手篭め -> 自殺の黄金コンボが好きすぎるよ。

(01:34) 世界樹の迷宮プレイ日記

ようやく三竜クローンと偉大なる赤竜を撃破。前者は普通に強い f.o.e. なので苦戦はしなかったが、後者はかなり問題だった。というのも、他の二匹と違ってこいつだけはブレス以外の方法で殺せる戦闘力があるのだ。特に攻撃力アップの火竜の猛攻 (弱体化で相殺不可能) のあとのドラゴンテイル or 火竜の激震は殆ど勝負が決まってしまうし、あらかじめ攻撃力アップ効果をかけておかないと、とどろく咆哮で混乱 -> 全滅の恐れが高い。結果、次のようなパーティで挑んでみた。

メディックはアイテムで代用できるので抜いた。カースメーカーで弱体化させてバードの聖なる守護の舞曲を使えば、ひとまずドラゴンテイル二発までなら即死しない。レンジャーはダブルショットとサジタリウスの矢の他に、火竜の猛攻を使われた次のターンにバードの沈静なる奇想曲をアザーズステップで発動させる役割も兼任。

ちなみに封じを下手にかけると

ですり潰しにくるので、結局ダークハンターは二軍に降格。ブシドーはいくらなんでも打たれ弱かろうということで蚊帳の外だけど、案外いけたかもしれないなあ。

あ、フォレスト・セルは二回挑んで二回とも完膚なきまでにすり潰された。これはもうちっと戦略を練る必要があるかなあ。

(23:32) 最近の音楽と漫画の話でもしようか

まずは音楽から。

"Threads Of Life" / Shadows Fall
アメリカのメタルコア系の筆頭バンドらしいけど、どこが「コア」なんだ? どこから聴いても俺の耳にはヘヴィメタルにしか聞こえないなあ。北欧のメロディックデスメタルとかそこら辺をアメリカ風に解釈したのか、北欧ってわけじゃないけど叙情的なメロディが聴けるのがたまらん。戦死した従兄弟について書いたというバラードナンバーの "Another Hero Lost" が白眉。ってか、この手のバンドがこんなバラードを書けるとは。
"Blackening" / Machine Head
これまたアメリカの……ヘヴィロックでいいんでしょうかこいつら? Young Guitar に掲載されてたフレーズに感じるものがあったので聴いてみたけど、思ったよりもずっと良かった。流石にこの手の音楽で 10 分以上の大作を持ってこられると聴き疲れしなくもないけど、たまにはこういうのもアリかな。
"Circus Of Fools" / Machine Men
フィンランドの今となっては絶滅危惧種の正統派メタルバンドの 3rd アルバム。英国直系のメタルの骨格に北欧特有のメランコリックなメロディが乗るという正統派に一捻り加えた作風は相変わらず、というかさらに磨きがかかった感じ。やっぱ俺はこういう欧州的なメロディに弱いな。
"Hope" / Swallow The Sun
フィンランドのドゥーム/ゴシックメタルバンドなのだけど、日本国内での認知度はいかがなものなのでしょうか。作風は無理矢理他のバンドにたとえると、 Opeth からプログレッシブとサイケの部分を抜いて、出来た空白を全部暗黒耽美系のメロディで埋めた感じ。かなり好嫌いが分かれるスタイルだろうし、確か Burrn! で前作が 64 点とか俺からするとありえない点数を付けられてたなそういえば。俺的には 100 点なんだけど。

最近はアメリカのバンドでもギターソロとメロディのあるバンドが台頭してきているらしいので、ちったぁそっちにも目を向けてみるかなーと思ったりしつつも、うん、やっぱり俺の本命は英国と北欧だな。

続いて漫画の方。

「邪眼は月輪に飛ぶ」
藤田和日朗が面白くないわけがないだろう。どんだけ過剰な期待をしてもそれを遥かに上回る作品を出してくるんだから、本当この人は凄い。邪眼のフクロウであるミネルヴァが本当に秀逸で、強すぎる力を持った故の悲劇を体現してる。というか、ミネルヴァと鵜平の最終決戦は涙無しでは読めないだろ。
「結界師 (16)」
相変わらずド安定、この漫画も面白くないなんてことは心配しなくていい。
「デトロイト・メタル・シティ」
この漫画はもういいかなあ。流石に DMC 信者の反応にもメタルおちょくりネタにも飽きてきたというか慣れてきちゃったし、そうなると後に残るのは読むに耐えないギャグだけだからな。
「未来町内会 (1)」
まさか一巻の時点でここまでカオスかつ迷走した内容になるとは。これ、作者はわざとやってるでしょ。今作は俺とは周波数が合わないようで残念。

どーでもいいけど最近はバキが完全にどーでもよくなってしまっていて、何というか作品を腐らせないで終了させるのも編集の大事な仕事だよなあ。別に作品の方向性とか描きたいものが変わるってこと自体には俺は全然否定的ではなくて、例えば「からくりサーカス」も途中で方向性というかテーマが変わったような感じがするけど、なんだかんだいって最後まで面白く読めたからな。結局、単純に質の低下が問題なのだよ。

メタルでいうと Sentenced なんてデスメタルから始まってメロデスやったりゴシックやったりと実はアルバムごとにかなり作風が違っていて、ラストアルバムなんてブルースに片足突っ込んだような内容なんだけど、 (若気の至りで出しちゃったらしい 1st はともかくとして) 駄作・迷作は一切出していないからな。 Metallica なんかはスタイルの変化が云々いわれてるけど、これも単に質が低下しただけでしょ (St. Anger は頑張って好意的にとらえたけど、次もあれだったら俺は怒るよ)。

ちなみに俺は「バキはギャグ漫画」という割り切りは一切できないので、そういう読み方を勧められても困る他ない。

Written by Kuwata Chikara
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