まさかここまで面白いとは思ってなかった。ボビー・ヘンダーソン、恐るべし。ちなみに俺はこの手の本は吹き出した瞬間に勝敗が決するという俺ルールで読んでいるのだけど、この本の場合は本文が始まる前の次の文章で敗北を認めた。
初めに言葉ありき、
その言葉は「うわあああ!」なり
この時点で俺はもうこの戦いには勝てないと思ったのだが、ページをめくって「旧約精巣」「新約精巣」「コーラン節」という単語が目に入った瞬間、俺の中の何かが壊れた。何書いてんだよあんた!
というわけで、この本は宗教やニセ科学の腐れたこじつけを巧みに使いながら ID 論者を初めとする現代におけるクソな思想の持ち主を片っ端からコケにするという本なので、要するにまあ宗教なんざなくても死なないってかなくなっちまえばいいんじゃねえのかファッキンバスタードとか思ってる人には物凄くオススメ。
(追記) 科学史とかの基礎知識なんかがあるとさらに笑える。だって、嘘ばっか書いてあるんだもん。特にジョルダーノ・ブルーノの記述が酷い (褒めてます)。あまりにとんでもない内容なおかげで、嘘のような本当の話には注釈に「本当だ」とか書かないといけないぐらい酷い。深堀骨を科学者にしたらこんな感じになるんじゃねえか。