Diary?::2007-02-11

(02:52) どーでもいいが、俺は思想書の類を全く読まない

というか一般的に思想家とされそうな人でも思想家とは認識しないし、思想家としか言えない人の言葉には耳をかたむけない。というのも、思想なんてものはそれぞれが自分の持っている「何か」を通じて世に問うものであり、思想だけをパッケージングして切り売りしたってクソの役にも立たないと思うからだ。例えば少し前に読んだリチャード・ドーキンスの書籍なんかは、あくまでも生物学者としてのドーキンスがあったからこそ内容のあるものになったわけで、単なる無神論者の本だったらああいう内容にはならなかっただろう。他にも例えばアラン・ケイなんかはその言葉に耳をかたむける価値が十分にある人だと思うけど、それは彼が計算機科学を通じて話をしているからに他ならない。

宗教なんてのは思想のパッケージングの最たるもので、要するに中身が無くて言葉だけが独り歩きしてやがるのだ。俺の感性では聖書にしろコーランにしろ仏教の経典にしろ、それは「誰か」によって書かれた教訓に満ちた物語でなくてはならず、読んだ誰もがそれを咀嚼して書き手の思想を理解し、それを自分なりに消化しなければならないと思ってる。つまりは普通の本だ。ところが、実際に行われているのは「とある誰か」による解釈のパッケージの販売で、その解釈によるとそこに書かれている「教え」は神聖にして不可侵、疑ってはならないものだそうだ。これをクソといわずになんといえばいいんだ?

そしてよくよく考えてみると、これって日本の国語教育そのものだよな。だってねえ、教科書に載ってる小説の解釈とかを一意に決められちまうんだからな。別にいいじゃん、「この主人公はバカだと思う。自分の偽善に気がついていない。読んでて不愉快な作品だった」とか書いたって。別にそういう風に感じちゃったもんは仕方がないだろうよ。まったく、いい加減に「国語教」で子供達を洗脳するのを止めてくれよ。

(10:01) なんだか最近左肩がおかしいが

ギターを弾くときのフォームを変えたせいだと判断。やっぱ妙なことはするもんじゃないな。

(10:28) 「ホーリーランド (14)」と「Y十M (6)」を買った

「ホーリーランド」の方はイザワの過去が明らかになって、ユウとマイに進展があって、まあ順当に話が進んでるんだけど、ここで「アレ」が再登場するとは思わんかった。案外この漫画もキャラの使い捨てが少ないな。噛ませ犬の匂いがプンプンするけど、まあ「アレ」なら噛ませ犬になっても割とみんな納得だろう。ってか、少年ギャング団とドラッグとはまたきわどいネタを放りこんできたな。この作者ならそんな後味の悪い話にはしないと思うけど、どう話を転がすつもりかな。

「Y十M」は次にやられる七本槍はこの二人のどちらかだと思ってたのがやられたんだけど、敗因がずばりいって「バカ」だからなあ。これまでの戦いを改めて振り返ると

大道寺鉄斎
作戦負け。最後の最後、鎖鎌を手放さないまま殺されたあたりはちと鈍い印象があるんだけど、何よりもまずは十兵衛たちの策略にはまったのが敗因。
平賀孫兵衛
判断ミス。もしかしたらお鳥を殺すぐらいは出来たかもしれなかった。ちと相手をなめすぎたか。
具足丈之進
普通に弱かった。

それで今回討ち果たされた「あの人」は、お前そんなアホなことやってないで真面目にやれといいたくなるようなアホっぷり。まあ前巻までで頭が弱いってことはわかってたけど、まさかそれが敗因とは。山田風太郎には全然詳しくないんだけど、今まで読んだ作品からすると女性に御無体なことをしでかした奴は必ずそれが因果として巡ってぶっ殺されてる気がする。「甲賀忍法帖」の薬師寺天膳なんて、エロオヤジだったからああいう能力を与えられて何度も叩き潰されてるようにも思えるし。

追記: 薬師寺天膳を大膳と書いてた。車大膳とごちゃになってたよ。

(19:26) DMC ファンのためのデスメタル入門をやろうと思ったけど

やめた。理由は以下の通り。

(23:57) 社会人になって、ずいぶんと体が鈍ったというか最近スゲー危機感を感じているというか

何より体が相当硬くなってるのがヤバい。体が硬いと怪我しやすいし、いざってときにアクロバティックな体勢から打撃が出せない (いや、今住んでることはこんな心配いなくちゃいけないようなところじゃないはずだけど)。まあそれはともかくこのままじゃいかんと思ってちったぁ柔軟運動とかを日々の修行のメニューに組み込もうかと思ったら、部屋のレイアウトが根本的に狂っててそれどころじゃないことが発覚。

というのが金曜のことで、昨日と今日でどうにか家の中を一通り片付けて家具のレイアウトをおもくそ変えて、気がついたら何か当初と目的が全然変わってインテリアとか片っ端から変えそうになってた。流石に途中で我に返ったけど、でも金曜の夜と今とじゃ全然違う部屋になってのには我ながら驚いている。ってか、ここまでやるんだったら写真撮ってビフォア・アフターとかやってりゃ良かった。

Written by Kuwata Chikara
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