Diary?::2007-01-28

(14:26) 俺が好きな物語のパターンって実は物凄く少ないような気がしてきた

とりあえず思い付いたものをあげると次のような感じ。

復讐譚
とにかく主人公が自暴自棄になって突っ走る身も蓋もない奴が好き。「RED」とか本当に最高だ。
神殺し (=親殺しと背中合わせ)
「天使禁猟区」と「伯爵カイン」がこれ。というか、この人は「天使禁猟区」を描いたおかげで「伯爵カイン」で決着を付ける気になったんじゃないかな。
ふと思い出したけど「もののけ姫」ってもろにこれだよなあ。あれって人間が母なる自然と戦いながら神の元を離れていくって話でしょ。
用心棒・助っ人もの
「ONE OUTS」ってこれだよなあ。もちろん一番の見どころは既存の野球漫画に喧嘩を売ったようなその知略描写なのだけど、ストーリーの骨格は「一匹狼のアウトローがどうしようもない陣営の助っ人になる」でしょ。
ドラえもん
まああれですよ、未熟な主人公のところにどっか変だけど凄い主役が現れるパターンですよ。「魔人探偵脳噛ネウロ」も突き詰めればドラえもん。「寄生獣」もドラえもん。「Y十M」もドラえもん。ていうかドラえもんと用心棒と復讐譚の複合技 (自分で書いててなんだけど、すっげえ嘘臭い文章だ)。

あんまり「俺が世界を救うぜ」というノリの話は好きじゃない。誰もお前に頼んでねえよというか、あくまでも私闘が好きなんだな俺は。

ちなみに物語とは別に好きなシチュエーションってのも当然あるわけなのだけど、俺はこの二つは直行するものだと思ってる。物語のパターンが抽象クラスなら、シチュエーションはアスペクトというか。キャラクターはまた別で、キャラクターはシチュエーションと物語から作られたり、あるいはキャラクターから物語やシチュエーションが出てくることもあるだろうし。

(14:52) 本当にどーでもいい話をいくつか

(22:44) 最近よく聴く音楽

Blood Stain Child
日本のエクストリームメタルバンド。現時点での最新作の "Idolator" ではメロディック・デス/ブラックに大胆にトランスなどの要素を取り込んでいて、それが大当たり。元からそうだったけど、十分世界を相手に戦えると思う (最近の Children Of Bodom より好きかも)。実際、ヨーロッパでもアルバムが発売された。
ところで "Type-N" の歌詞は詳しくない俺でも一発でガンダムだとわかるな。実はヴォーカルはこの歌詞がガンダムだとは気がつかず、インタビューの最中に初めて知ってえらい驚いたらしい。
Mnemic
確かデンマークのヘヴィロックバンド。ギュガガンって感じの音楽なのだけど、なかなかメロディがいい。というか Deathbox の PV が信じられない格好よさ。残念ながらこのヴォーカルは既に脱退してる。後任のヴォーカルも悪くはないのだけど、やっぱこの適度に荒れて尖った歌声の方がいいような。
Opeth
多分スウェーデンのプログレッシブ・サイケデリック・ゴシック・ドゥーム・デスメタルバンド (もう何が何やら)。 Paradise Lost のブルージーな部分を全部 Pink Floyd 系のサイケ系プログレッシブロックで置き換えて引っかき回してデスメタルで叩き割って、他にもいろいろ混ぜるな危険を混ぜてったサウンド。
最初は結構聴き込むのに気合いがいるけど、これを受け入れられるとたまらないものがある。

元からそうだったけど、最近は本当に王道のヘヴィメタル/ハードロックから離れているような。

Written by Kuwata Chikara
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