昨日は相当に寝不足だったから今日は昼まで寝てやろうと思ってたのだが、今さっきよくわかんねー多分キリスト系の電波野郎がやってきて俺の睡眠は妨害された。次やったら殺すぞこの野郎。
今更ながら W.A.S.P. の "The Neon God" のパート 1 と 2 を購入。いやー、やっぱ Blackie は凄い。デビュー当時のネタキャラっぷりからあんまりまともな評価がされてない気がするけど、ヴォーカリストとしてもソングライターとしてもずば抜けた才能の持ち主だということを再確認。「最近アルバムを作る一番の目的は地元の説教師のゴスペルではなく、自分たちで物事を考えるようにさせることだった」と Blackie は語っているけど、まさにその通りの内容の作品に仕上っている。
このアルバムはいわゆるコンセプトアルバムとかロックオペラと呼ばれる類のもので、そのストーリーの粗筋は「母親から虐待を受け、預けられた施設ではより酷い目にあった少年がストリートでペテン師と出会って煽動者としての才能に目覚め、次第にそのカリスマで信者を増やして組織は膨れあがるが、ある日突然思いもよらない破滅がやってくる」というもの。きわめて重くて痛々しいテーマなのだけど、これ書いた Blackie は大丈夫だったのか? この人、前にコンセプトアルバムの "The Crimson Idol" を書いたときはストーリーと自分の人生がごっちゃになって、マジで精神を病んでたんだよな (今はツアーもしてるし新作もリリースの目処がついてるから大丈夫だとは思うけど)。ところで次のアルバムの "Dominator"、ジャケットで星条旗が燃えてるんだけど Blackie は一体何と戦うつもりなんだ。
何か音楽性について全然触れてないのでそっちも書くと、パート 1 はプログレッシブと言っても差し支えのない内容で、やや落ち着いたトーンの曲が多め。といっても別に刺激がないわけではなく、むしろ施設での虐待の日々を描いた "Asylum #9" から生涯唯一の親友との束の間の安らぎの "The Red Room Of The Rising Sun"、そして親友の死を見届ける "What I'll Never Find" への流れは神懸り的。いつものメタルチューンも "X.T.C. Riders" や "The Running Man" を始め強力な奴が揃っているのでそっち目当ての人も多分安心だ。パート 2 はストーリーが急展開して破滅にむかってまっしぐら、それを反映してか激しいメタルナンバーが多く収録されている (パート 1 と違って場面をつなぐインタールード一切無し)。なので、音楽的なわかり易さはパート 2 の方が上かな。
ところでそもそも W.A.S.P. がどんなバンドかというと、 "Animal" みたいな世の中をなめた曲を作ってデビューした割に、得意技は "Hold On To My Heart" みたいなバラードだったり "Arena Of Pleasure" のようにストーリー/テーマ性の優れた曲 ("Hold On To My Heart" と同じく "The Crimson Idol" 収録) という何かがオカシイとしかいえないバンドなので、もっとこういう音楽が世に広まるといいと思います。考えても見ろよ、あんな綺麗なバラードをやった後に「獣のようにやりまくる!」とか叫ぶんだぞ?
ちなみに Blackie って絶対に The Who から影響を大きく受けてるよな。
三秒考えればこりゃばれるだろって気がつく嘘をつくケースってのは以下のどれかだな。
俺はいわゆるやらせブログなんかは間違いなく三秒も考えれば欠陥に気がつくと思ってるんだけど、 GO サイン出してた奴は気がつかなかったのかな? 内容が商品の提灯記事ばかりだったら、まず間違いなく疑われると思うんだけど。そしてばれたら間違いなく企業イメージを損なうことになるわけで、リスクとリターンが噛みあってないような。