ユーザインターフェースの改善が難しい理由の一つは、ユーザの意見が当てにならないということだ。というのも、大体の場合においてユーザというのはソフトウェア開発の専門家ではないものだし、そしてユーザインターフェースの専門家でもない。そんなユーザに自分がソフトウェアをどう使っているのかを分析しろとでも? それは無茶ってものだ。ユーザから有益な情報を引き出すためには、実際にそのユーザが使っているシーンを間近で見なければならない。そうでもなければ、どこでユーザが引っかかりを感じているのかなんてわかるはずがない。
vnc2swf などはこの問題を解決するための一助になるのかもしれないと、ふと気がついた。今までは開発者がデモンストレーションに使うというケースが殆どだったとは思うけど、これってユーザが自分の操作してる様を開発者に送りつけるとか、そういう応用は出来ないかなあ。そうするとユーザ側が変に気張っちゃって普段どおりの操作をしないかも。わからん。
俺は「水からの伝言」を道徳目的に用いることにも断固として反対である。というのも、この電波理論は万人が整った水の結晶を美しいと感じ、グチャグチャな結晶を醜いと感じることを前提にしているからだ。じゃあさー、グチャグチャな結晶をこれはこれでいいと思った子供はどうなるわけ? そんな子供はいないとかいうなよ。俺の古い友人には、小学校の図工の授業で人間の肌を大真面目に青で塗りたくって提出した奴がいるからな。俺はこういう、具体的な美の基準のようなものを無理矢理統一しようとする連中が大嫌いである。死ねばいい。