Diary?::2006-11-01

01:00

もう 11 月だよ! ところで Windows が何故ダメなのかについて説明を求められたので適当に書き散らかす。何せ Windows のバカさ加減はとてつもない広がりを見せているので、体系的にまとめるのは面倒過ぎる。

Windows の明らかにダメなところは、ユーザに賢い行動を取らせようとしないところにある。例えばソフトウェアというものはアップデートするべきものなのだが、明らかに Windows ユーザの多くはそんなことを考えていない。何故かというと、それは Windows にそれをサポートする機能 (要はパッケージ管理システム) が欠けているからだ。また、 Windows ユーザの多くは普段から管理者権限で操作をしているはずだ。これもまた、 Windows のデザイン上の欠陥である (これをなんとかするだけで結構な問題が解決あるいは軽減されるだろう)。確かに Windows でも一般ユーザでログイン可能だが、それを奨励するようなデザインがされているか? 俺はこれ、絶対に No だと思うね。

そして Windows の最悪にダメなところは、中身が完全にブラックボックスなので何か問題が起きてもユーザはそれについて考えることすら許されないところだ。これは本当に恐ろしいことだよ。確かに俺はここ数日 Gentoo Linux を使っていてトラブルに見舞われたが、その原因は全て調べればわかることだったしそれを通じてソフトウェアの構造を知ることが出来たのは間違いない。何かトラブルが起こるのはどの OS でも変わりないが、そこでただ指を咥えてじっとまってろという設計の OS が、一体どうすりゃまともな OS だと言えるんだ?

とにかく、ユーザに無力感を感じさせないことが重要だ。俺は Windows を使っていて、完全にコンピューティング環境を理解したとか制御したと感じたことは一回もなかった。 Linux にはそれが (完全にではないかもしれないが) 確かにある。ユーザが積極的にコンピュータに関れない環境を、俺はまともな環境だと呼びたくないね。

ちなみにこれは俺が最終的に Python を選んだ理由にも繋がるのだが、それについてはいつの日にか書くことにする。

01:16

もう眠いのでひとつだけ。俺の環境ではscribes での日本語入力の問題は発生してない。怪しいのはライブラリのコンパイルオプションと scribes のバージョン。俺は make.conf などで片っ端から unicode フラグを付けているので、それの影響かもしれない。

コードの比較などは仕事から帰ってきたらやるつもり。場合によっては別の環境を作ってテストする必要があるかも (ちょうど HDD に余りがあるので)。

02:05

アブネェ、また米を炊き忘れるところだった。

20:48

scribes の新機能である F9 を押すことで開いているファイル一覧の表示 & 切替えって奴はなかなかいいかも。結構複数のファイルを見比べて作業することのある俺には、タブ機能よりも有り難いかな。

ただその御蔭か、今まで使ってた日記スクリプトやコミット用スクリプトが動かなくなっちまった。これはまずいな。 lsof でファイル監視というあまりやりたくない手段に訴える他ないか? コミットメッセージ程度なら vim に戻ってもいいのだが、日記までってのはちょっと。

23:01

ああそうさ、 Windows がクソだなんて思ってる奴は少数派だろうさ。だってみんな、他の OS なんて知らないんだから。もっともこれは Windows がダメというよりも、もっと広い視点で見た場合のダメさ加減なのだけど。そして Windows のダメさ加減よりもこっちの方がずっと深刻な問題である。

Written by Kuwata Chikara
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