Diary?::2006-09-17

02:37

俺は今までかなり酷いフォント環境で生活していて、それもやっぱ悪い意味での慣れだよなあと思っていろいろとフォントを探してみた。条件は以下の通り。

あ、一個しかねえや。まあいいや。それで探した結果が、「M+ と IPAフォントの合成フォント」。これは良いフォントだ。数字の 0 の中に斜線が引かれている時点で全肯定なのだが、日本語フォントの質もなかなか良い。結構アクティブに開発がされているようなので、今後もかなり期待してもいいんじゃないかな。

ちなみにこのフォントは Tanabe さんによるFedora Core 5 インストールのメモで知ったのだけれど、やはりこういう実利的な側面からまともなドキュメントを書く人は重要だと思った。そういや scribes もこの人のところだ。やっぱこういう Linux の悪習に毒されてない人の方が参考になるのかな。というか、普通の Linux ユーザの多くは俺の知る限り emacs or vi or die な連中なので、俺を含めてそういう人達の話は話半分に聞いておいた方がいいかも知れんな。

そうそう、俺は Gentoo と OpenBSD を使っているのだけれど、それらは UNIX 初心者にはお薦めできない。 Gentoo はインストールするときに楽しいカーネルコンパイルともっと楽しい X のコンパイルが始まる OS で、 OpenBSD はそれに輪をかけて漢の世界なので覚悟の出来た人だけどうぞ。

ちなみに今までの俺の UNIX 遍歴は以下の通り。

  1. 大学で Red Hat のいくつだかを使う。 7.2 だったかな? この時点で emacs のダメさ加減に気が付くが、 vi に騙される
    • これは 5 年ほど続いた。要するに、わりと最近まで vi に騙され続けてた
  2. 二年次の終わり頃から自宅サーバを立てて Vine を使い始める。 Apache 2 系統が apt になかったので、野良ビルドの嵐となる
    • とある友人に「お前自分でディストロ作れよ」と言われる。どこからみても Vine とは思えなかったらしい。俺もそう思う
  3. デスクトップでも Linux で良くないかと思い始め、四年次になり部でのゲーム開発の第一線から退くと同時にデスクトップも Linux に。このときはネタで Knoppix をハードディスクにインストールしたが、案外悪くなかったと思う。そこまで心惹かれなかったけど
    • Windows 環境が無いのでゲーム製作は無理だと思ったが、結局大学に泊り込みで 24 時間で一本仕上げる (画像など込) というバカをやる羽目になったのだが、それは別の物語
  4. SuSE を試してみるが、 YaST が気に食わなかったので速攻でやめる
  5. はぢめての Gentoo インストール。この頃は GUI のインストーラなんぞ無く、 CUI 環境で fdisk して portage をアップデートしてカーネル取ってきてコンパイルというやり方だった。 X のコンパイルに時間がかかりすぎたので挫折
  6. 結局 Vine を野良ビルドしまくりで使うことに。今思えばよくもあんな気力があったものだ。仕事のある今ではそんな暇無いよ。例の友人からキチガイ扱いされながら使い続ける
  7. 仕事で Debian を弄る。俺的に Debian は決して悪いわけじゃないけど、あまりピンとこないディストロ
  8. 仕事で Solaris を弄る。 Python がインストールされてないのは俺に取っては致命的。将棋でいうと詰めろがかかった状態なので大いにテンパる
    • ちなみに Windows は必至状態。要するに終わってる。それでも仕事はしなければならないわけで、大人になるってのはそういうことなんだよこん畜生
  9. 新しいマシンを買ったので Gentoo に再チャレンジ。 GUI のインストーラがついていて驚く。まるで再会したかつての同級生がえらい美人になっていたような衝撃を受けた。何一つ問題なくインストールが進んだが、何か釈然としない
    • いや、相変わらずの漢らしいインストールの過程をレポートしようとか思ってたので、何だか拍子抜けしてしまって
      10. 同時にサーバマシンを OpenBSD にする。 GNU ものが無い世界でどうなることやらと思ったが、割合どうにかなっている
    • OpenBSD はかなり漢らしいインストール手順を踏むので、本当に素人にはお薦めできない

あれ? 最初はフォントの話をしていたような? まあいいや、気にしない。

03:15

シャケの瓶詰めの賞味期限が切れてたー。

11:12

テキストエディタに是非とも欲しい機能は、ファイルタイプごとにフォントを指定する機能だったりする。

これを毎度のように設定変更するのは苦痛なので、どうにかならないかな。やっぱ scribes のコードをハックするしかないか。 scribes_gconf.py を見た限りではなんとかなりそうなのだが、これは scribes の精神からするとどうなのか。邪道な気がする。

ところで scribes のオプションで何か無いかなと思って見てみたのだけど、 -n オプションで新しいファイルを作って開くという奴があってゲンナリ。ヘルプを読まなかった俺も悪いが、いやちょっとこれはどうなのだろう。存在しないファイルを typo して開くのはストレスだと判断したのかな。

12:35

地獄のようなハックの末、ファイルタイプごとにフォントを変更するといういかれた試みに成功。ただし複数の Scribes を開いていると問題が起こる (他の scribes のインスタンスにも影響が出る) ので、実質的に全然役に立ちゃしねえ。やっぱ俺は M+ のフォントでいいです。

13:53

ああ、まだ飯を食ってなかった。ていうか何やってんだ俺は。

17:10

ああそうだよ、俺が悪いんだよ、誰も悪くねえよ、俺が、俺だけが、傘を持って買いものにいかなかった俺が悪いんだよ

……というようなことを定期的に書いている気がする。

20:46

俺はいつもカレーにタマネギを入れすぎる。

22:49

「イングヴェイも歯弾きするよ」というツッコミをもらったのだけど、そういやそうだ。というか、イングヴェイの野郎はよりによってオーケストラとの競演のときにもやってたはずだ。お前、明らかにオーケストラの人たち引いてるって。

実は俺はそういうイングヴェイのステージングは好きじゃないというか、お前はそんなにジミヘンになりたいのかというか、クラシックやってるんだからもっと落ちついてくれよまったく。歯で弾いたりギターを叩き壊すのはそういう音楽とかキャラクターだからこそマッチするのであって、クラシックでそれやったらミスマッチだろう。まあ、そういう頭のおかしいところがインギ様を唯一神マルムス・イエスたらしめているところなのだけど。でもなあ。 "Far Beyond Sun" とかやっておきながら歯弾きするのか。そういうのはもっと頭の変な人達に任せておけばいいじゃない。ってインギ様よりも変な奴って殆んどいないじゃん。やっぱインギ様はギターに火を点けて叩き壊していいです。

ところで俺は前にメタル系ミュージシャンの腕前は頭のいかれ具合に比例すると書いたのだけど、よくよく考えたら ANGRA みたいな例外がいるじゃん。ていうか最近は例外ケースの方が多くなってきて法則が当てはまらなくなってしまった (こんなことを思い付くのは、俺がまだ自分の生まれてもいない頃の音楽を割合好き好んで聞いているからだったりして)。それにほら、キチガイのふりをしておきながらまともな人って多いしね。

23:50

「デトロイト・メタルシティ」の最初の方のエピソードでクラウザーさんにコウモリを食べさせるというネタがあったが、あれの元ネタのオジーのコウモリ食いは単なる事故だったらしいのであれは真実では無いでしょう。

問題なのは、事故でコウモリを食うというシチュエーションになってしまうオジーって何者なのよというところなのだが。何でもライブパフォーマンスで小動物のオブジェを食い破ったりしていたら、ファンの誰かがガチのコウモリの死体を投げ入れたとかなんとか。もっとも俺はこれもあんまり信用できる話じゃないと思ってるが (たしか Wikipedia かどこかで読んだってだけ。それを鵜呑みにするのはどうよ)。あとオジーは鼻から蟻を吸引したというが、これも証言してるのはマリリン・マンソンだからなあ。

一番の問題は、本当にオジーならガチでコウモリを食ったりしかねないというところ。 Black Sabbath の初期の作品とか聴くと、表層的なヤバさではなくてマジで切羽詰まった感というか、そういうものを感じる。というかね、 Black Sabbath も歌詞が凄く良いんだよ (なんつーか俺は歌詞の良くないバンドはあんまり聴かないんで)。例えば 1st の "N.I.B." なんて、詩的なラブソングに見せかけておいてあれだもの。

俺はこういう真っ黒な世界を真摯に覗き込むようなバンドが好みで、あんまり安易に悪魔だのなんだのをモチーフに使うのは趣味じゃない。例えばアンチキリストという観点からは、その手のいかにもなメタルバンドよりも ANGRA の方がずっと深刻な曲を書いてると思うし (再結成後のアルバムである "Rebirth" も "Temple Of Shadows" も宗教的な対立への警告が共通している。前者は暗喩として、後者は直接のストーリーとして。そしてそれすらももっと大きなテーマへ繋がるモチーフに過ぎないのだから恐れ入る)。

Written by Kuwata Chikara
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