流石に何食も同じカレーというのは飽きるので、チーズカレーにしてみた。とろけるチーズを乗せて電子レンジに叩き込む。当然熱くて食えたものではなくなるので、冷めるまでの時間は風呂に入る。メリケン人のように合理的!
あれ、メリケン人ってそんなに合理的だっけ?
ギャグ漫画における心技体について。
例えば同じ少年チャンピオン連載の浜岡賢次は体の要素一辺倒に近く、おおひなたごうは心の要素が恐ろしいぐらい支配的。じゃあこの施川ユウキはどうなのかというと、やはり心の要素が強い。なので基本的に合わない人にとってはなんじゃこりゃな作風だろう。実際前作の「がんばれ! 酢飯疑獄」は面白いには面白んだけどネタ的に何でもあり過ぎて、プログレ系のバンドの実験作品のように掴みづらい印象があった。ついでにいうと、常連キャラがいても殆んどピン芸人な感じが強かったのも掴みづらさに拍車をかけていたような。
そしてこの「サナギさん」だが、ネタの焦点が絞られてキャラ同士の繋がりが出来て、かなり読みやすい作品になってる。というかだな、サナギさんがえらい可愛い。愚民どもよ、これこそが真の萌えだわかったかと言いたくなるぐらい。サナギさんを筆頭にしたキャラクターの可愛らしさで作者独特のアクや毒が完全に良い方向に転がってる。この作者はチャンピオンどころか漫画界筆頭の下手さ加減だと思っているけど、描く対象一つでここまで魅力的になるものなのか (そしてこの絵柄だからこそという面もあるような気がする。西原理恵子みたいな感じ) 。
というわけで俺はこの作品は完全肯定。扉の一発ネタからコラムまで、実に面白く読ませていただきました。これで施川ユウキは作家買いリストに見事に追加されました。