とりあえず同期の女性に一名、「ネウロ」のファンがいた。なのでとりあえず周囲に布教してみたが、漫画の内容が内容なだけに勧め難いのが何とも。好きな人は滅茶苦茶はまって、嫌いな人は毛虫のように嫌う漫画だろうからなあ。
今さらのように「城」を読んだのだが、これは凄い。久しぶりに精神に特殊なダメージを受けた。
この作品の何が凄いって、これを読んだ後しばらくはイカを見るたびにこの漫画を思い出すだろうってこと。そして多分、少年が少年に対して「君の夢は?」に類する問いかけをするシーンを読んだときでも、多分この漫画を思い出すだろう。腐女子のみなさまであれば、普通の BL を読んでいても多分この漫画が頭のどこかにこびり付いていて、とてもじゃないが萌えるどころじゃなくなるだろう。要するにこれはある種の文化的クーデターだ。試しにこの作品を読んだ後にイカの天ぷらを食おうとしてみるといい。絶対にそれは今まで食っていたイカ天ではない。
俺はこうして他人の精神に無くても良い楔を全力で打ち込むような作品は大好きなので、文乃綺さんには今後も頑張ってほしい。というかプロとしてデビューしたら確実に単行本買います。