Diary?::2006-04-09

16:03

首をおもくそ寝違えた。あまりの痛さに頭の回転にすら影響が出ているよ。そうでなくてもこの二日は家探しだのなんだのでだいぶ時間を取られてしまって、プログラミングもギターの練習も全然思うようにいってねえ。今月中はどっちも大した進展は望めないか? それは不味いな。

ところで趣味でやってる分にはそこまで本腰入れずに気軽にやってりゃあいいという意見、俺には到底受け入れられない。むしろ趣味でやってるからこそ全力で取り組まなければ楽しめない。少なくとも俺はそうだ。大体普通に生きてたら頻繁に 100% を出すなんてまず出来ないだろう。だって常に全力でやってたら、不測の事態への備えが出来ないじゃないか。そう考えると、他の事を一切考えずに常に完全に没頭できるのは趣味でやっていることぐらいしかない。それに時には自分のなかに溜ってくすぶっているものを吐き出さないと、いずれはオーバーフローするんじゃないか。

16:35

XREA のサイトがどうも見られないと思っていたら、「xrea.comのドメイン名トラブル」に情報が出てた。どうも誤認情報に基づいてドメインの停止が行われたらしい。つってもよくわからんのだが。

XREA は Google から特定のサブドメインまるごと八分にされたり、サブドメインの名前解決方法がバグっていて sub.sxxx.xrea.com に sub.sub.... という URI でアクセスできたり、 PHP の設定がふざけていたり (俺はこれではまったことがある。 short_open_tag なんて切ってくれよ!) あまり良い印象が無い。でもこれだけ使われているって事は、それだけの魅力があるということなんだろうけど。

まあ、俺には関係の無い話だけど。でも先輩とかが使ってるんだよなー。って今見たら、先輩のサイトがちょうどそのトラブルに巻き込まれてたよ。

22:38 読書記録「ホーリーランド (1) 〜 (12)」

なんでこういう漫画をまとめ買いするかな、俺は。

事前情報の通り、唐突に入る作者の主観まみれの格闘蘊蓄と自分語りは確かにこの作品のネタ的な特徴だろうけど、それはわりと俺にはどうでも良くて (いや、面白いけどね) 。やはり重要なのはユウが被害者から加害者へと変貌する過程とそこからの葛藤だろう。

この作品ではユウは最初は同情を誘うような被害者に描かれているが、それが段々と自分が認められるに従っておかしくなっていく。虐げられてきた自分を変えるために強くなって、なのに気がついたら自分が忌々しく思っていた連中と大差ない存在になっていて、そこに自己嫌悪する。それでも暴力の世界に身を置いてしまう。主人公が強くなってはいそれでいいでしょうな展開には食傷気味というか、完全にうんざりしているのでこの展開はかなりはまった。全然違う漫画だけど「ARMS」なんかは個人が持つには大きすぎる力を持って、でも目的を果たすにはそれを使わざるを得なくてどうしようかっていう漫画だったな。力を手に入れることに対してなんらかのペナルティを提示する作品にはいいものが多いのかも。

それより何よりユウが戦闘モードに入ったときにいっちゃった人になるのがいいなあ。特に 5 巻の「だから誰も降ろさない/…降りれない/皆 全部壊れるまで…/走りつづけるんだ」には痺れた。このダークサイドに落ちたユウが実に魅力的。というか俺はこういう自傷的なキャラが好きなだけか。

実際の所ネタ漫画的な部分は前述の作者の放つ自分語りとユウの設定ぐらいで、他の部分は真っ当な印象。下手な学園物なんかよりもよっぽど深く十代の少年の心を描いているんじゃないか。

Written by Kuwata Chikara
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