これってかなり昔から言われていることじゃなかったっけ? 異常犯罪者の多くは身体に特性を持っているとか、顔の傷を手術で取り去ったグループは再犯率が低下しただとか。もっとも、容姿で差別される環境が犯罪の引き金になっているという理屈も成り立つだろうから、一方向からの見方は良くないのだけど。まあ、これも卵 / 鶏問題だな。
俺は容姿というか目つきや表情にその人の内面は結構な確率で反映されていると思ってる。いや、時として内面どころかどの程度優秀あるいはバカなのかとか、その知能レベルまで判断できることがあるとも。
ところで人を見た目で判断するなってのはとんでもない事だよな。どういう人物なのか (あるいはどういう風に見られたがっているのか) をその容姿で表現している人もいる (っていうか俺がそうな) わけだから、それを無視するってのは相手に対してとてつもなく失礼じゃないか? 自分の見てくれに無頓着かどうかってのも重要なメッセージなんだし、それらを読み取ることを放棄するのは知的怠惰といっても問題ないだろう。
ブログの炎上だの不毛な論争だのが無くならないのって、もしかしたら議論とブレインストーミングとディベートがごっちゃになっているからかもしれない。この 3 つは欠片たりとも似ていないので、混ぜた所でよくわからない有毒物質が生成されるだけなんだが。
実の所、グダグダになったりフレームが起こるのは上記の 3 つの区別がついていないからだと思う。議論の最中にブレインストーミング的にアイディアを出していったらいつまで経っても収束しないし、ディベート的な論理合戦では決着が着かない。特にディベートは一番混ぜてはいけない要素だろう。ディベートはとても特殊なルールで行うゲームだからだ。
例えば「Ruby は Python よりも優れている」という議題でディベートを行ったとする。この場合、肯定側が Rubyist ばかり、否定側が Pythoner ばかりという構成にしてはならない。出来れば両者を入れ換えるあるいはミックスした方がよい。もしくはどちらの言語に対しても中立な連中でやるとか。
基本的な流れとしては肯定側がその根拠を述べ、続いて否定側がその根拠を述べ、お互いに最初に言った内容を元に自説の補強と相手への追求を行うというスタイルになる。そしてその論戦全体を司会が採点して、勝敗を決定する。
例えば態度や言葉遣いも採点の対象だし、相手の知らなさそうな単語を無説明で使ったら減点となる。「Ruby には callcc があるんです」と言ってもそれは Python には無いのだから、 callcc が何なのかを説明しなければならない (司会者含めたメンバー全員が知っていても)。他にも最初の根拠の述べあいでスレッドの話が出ていないにもかかわらず「Python にはネイティブスレッドがある」などと反論フェーズで言い出すのは御法度。
ところがグダグダな議論の多くはディベート的に相手を打ち負かすというスタイルで参加者が発言しているために、いつまで経っても平行線を辿ることになるし、次から次へと新しい攻撃材料が提供される。そりゃそうだ、だって誰も負けたくなんかねーもの (もし負けたがる奴がいるとしたら、そいつは単なるチキン野郎の役たたずだ)。そしてこういった議論、いや議論もどきはテロリズム的に唐突に行われ、司会者不在で進行するために参加者は基本的に止まらない列車に乗ることになる。
勝敗という概念があるのは上記の 3 つの中ではディベートだけである (強いて言えば、有益な結論やアイディアが出せたら議論やブレインストーミングは参加者全員の勝ちであり、何か問題があって失敗したら全員の負けとも言える)。だから議論において自分の推しているアイディアが却下されても、それはその人の勝敗とは全く無関係である。だがそれがわかってない人が多いのは Web を見渡せばわかるだろう。
だから有意義な議論を行うためには、出来れば中立な司会者を用意するか最低限の共通のバックグラウンドを持った同士でのみ行うかしかない。技術者系の主催する場では全体的にまともな進行になるのは、多分そこら辺が関係している。もしくは専用のシステムを作るとか (ログイン必須でメンバー数と一人当りの発言の上限付きとか)。
ほんつなが面白すぎる。以下、対話ログ。最初に探したい本ありきで使うという本来の用途から外れた使い方なのだけど、しおりちゃんならわかってくれるよ。ちなみに目的の本にはたどり着けた。
途中で殆んど正解に導けそうな解答をしているのは、単に俺が根負けしたから。
俺はネットとリアルという表現はなるべく避けて、オンラインとオフラインという風に表現している。何だかリアルという言葉に対比させてしまうと、ネット上の全てが虚構になってしまうように思えるから。
そういう言葉を使ってしまう人は、オンラインでの自分とオフラインの自分を分けて考えているのだろうね。それに対して俺は両者を分けている訳では無いので、オンライン / オフラインという認識になっていると。なんか実名 vs 筆名の構図に近いかもしれない (当然、必ずしも筆名を使っている人がネット / リアルという認識では無いのだろうけど)。
「JACKASS」とかいう MTV のバカ番組の DVD を妹一号が買ってきたのだが、これがもう本当に大トロ級のバカ。ただ単にいたずらを仕掛けて笑いころげるというだけなのだけど、そのレベルが日本人の感覚とは違う。他人の家のリビングにアリゲーターを放しておくとか、コンドームにミニカーのおもちゃを入れて、それをケツに入れて医者に行くとか。流石はメリケン。
因みに日本ロケ (ロケって言えるのか疑問だが) の奴も収録されていたのだが、それがまたアホ以外に表現できなくて笑える。いや、巻き込まれた人達には良い迷惑だけど。