Diary?::2005-11-24

02:17 読書記録「鋼の錬金術師 12 巻」

重要な情報をそれぞれが手に入れ、ターニングポイントを通過した印象がある。それでもまだ未消化の伏線が割とあるので、真相究明までにはもう少し時間がかかるか。情報の断片はかなり出ているので、読者があれこれ想像しつつ次の展開を待つ状況というのは推理物に通じるかもしれない。

細かい所では、ロイとノックスの男の悲哀を感じさせる会話が結構印象に残ったな。出番のわりに記憶に残るキャラだよ、ノックスは。

ここからネタばれ

03:10

ぐわ。ネタばれ記法を使うと RSS がいかれた出力になり腐る。一応対処。

いや、マジでスマンかった。教訓としては、余りアバウトにデータを持って来るなということで (これまでは特定階層下の div 要素は全て、個別の RSS のアイテムとして扱っていた)。

13:02

そういやいつだか、後輩から日によって全然文体が違ったりするみたいなことを言われた。まあこれには理由があって、

上記二つの理由がコンボった結果として、日によって (下手をすると段落内でも) 全然文体が違ってくるのだが。

で、物凄く話は変わるのだけれど、ツンデレという概念は割と最近になって出て来た (あるいは話題になり出した) 概念だと思うのだけれど、「おおきく振りかぶって」の阿部みたいに一見イニシアチブを握っているようで、実は相手に振り回されるみたいなのは何か固有の名称が付いているのかな。孤立した事象としてとらえられるかどうか、かなり微妙なラインなのだけどね。

そこからさらに脱線するのだけど、オタク分野に限らずにこういう特定の事象に名前を付けてもてはやすというのは、言ってみれば流行の作りだしかたではないかと。お互いの共通の言語があればコミュニケーションがかなり楽になるだろうから、それを触媒にして一気に広がるわけだし。

だから、本当に自分が楽しめるものを探すのであれば、こうした後付けの共通概念に汚染されていない部分、つまりおそらくは記号化されていない部分で魅力を感じる物を探せばいいのでは無いかと思う。多分今の萌え産業なんかは記号化の極北みたいな物で、いってしまえば使い捨てポップスみたいなものなんじゃないかな。

そしてきっと商売として成功させるには、そういった記号化というのが非常に重要なのだろうね。そしてきっとこれこそが、俺が流行とかそういうものに全然興味を持てない理由なのだろう。

21:43

そういえば「バキ」が終わったね。途中からかなりどうでも良い漫画になり下がったけど。ぶっちゃけ「バキ」本編よりも今週のバキとかの感想サイトの方が面白かったし。

どうして「バキ」がダメになったのかについて書こうとして 3 回ぐらい書き直しているのだけれど、これはダメな理由の複合攻撃だからどこがダメなのか体系的に書きにくいんじゃないだろうか。

「バキ」の何がダメかというと

以上の 3 点。

ストーリーの支離滅裂さは Jr 編で極まった感があるが、当初からやたらテンポが悪くて御世辞にも優れたストーリー展開とは言えなかった。アイディア自体は悪くなかったと思うのだけれど、無理矢理継ぎはぎにしたように見えてしょうがない。

それ以上にダメなのは敵の強さの説得力の無さ。死刑囚編だと連中が一体どういうことをしでかしたのか、どうやって掴まったのかなどが殆んど描かれていないことが原因で、凄いことはわかるけどどうにも乗り切れない部分が多々あった。

どのキャラも登場時のインパクトはそれなりにあったのだから、もっと掘り下げてくれれば。

そして俺が一番読んでいてダメだと思ったのは、ストーリーの都合でキャラを曲げていったこと。刃牙を中国に行かせるために「酸素濃度」から「毒手」へと変更になり、ドイルに言いがかりを付けてオシャカにした (おかげで折角の良い話が台無し) 柳はその代表例だろう。ってか、元々この漫画は強力なキャラクターが無理矢理ストーリーを引っ張っていく漫画じゃなかったっけ? それがどういうわけだか、ストーリーとキャラがお互いに悪影響を与えあう結果となってしまった。

個々の闘いを見てみれば、それなりに見応えのあるものも結構あったと思う。それがこうして見事に腐ってしまうあたり、やっぱストーリーという根幹部分が腐っていると枝葉の部分まで腐るのだな。

とりあえず板垣先生には第 3 部となる「範馬刃牙」ではまともなストーリーを用意してほしい。好きだった作品を嫌いになるのは大変だよ、本当。

Written by Kuwata Chikara
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