Diary?::2005-11-14

15:53

話は 10 月 10 日に遡る。俺はその時点ではゲームを作る気はさらさら無かったし、何よりもう 4 年生ということもあって結構多忙で、大学祭への積極的な参加は絶望的だった。ところが部室にふらっと立ち寄って後輩のゲームの製作状況を見たところ、それ以上に絶望的ということがわかったので、信じ難いことに大学祭の前々日からゲームを作り出すという暴挙に出た (他の部員の前では余裕ぶっていたが、その時点では相当焦っていたのは秘密だ)。

同日 14 時ごろ、大体のゲームデザインが固まる。身も蓋もない書き方をさせてもらえば、自機狙い弾が飛んでくる Solorwolf 。何しろ今回は時間が無いので、最低限ゲームとして成り立つレベルになればいいだろう。とりあえずゼミの集まりに顔を出して、それが終わってからコーディング開始。

翌日は大学に泊まれることに。それが無かったらまず完成しなかっただろうな (自宅に Windows 環境が無いので)。午前中は少し作業がすすんだが、午後からは大体 17 時ぐらいまでは展示場の設営と模擬店 (ここ数年はゲームをやると模擬店の割引券を配布というスタイル) の準備で時間を取られる。ま、コーディングの本番は夜だからいいか。

あまり (ネタという意味で) 面白くないことに、俺の作業は全然全く問題なく進み、 0 時の時点で完成の目処が立つ。問題の他の連中で、とある 3 年生は完成する見込みが 0 。俺はそいつにこっちを放っぽり出して手伝おうかと言ってみたのだが、自分でやってみたいという極めて意味不明な理由により断られた。一応ソースコードのレビューを無理矢理やったが、本人は自分のソースのバカさ加減に気がついていない様子だ。大学祭がおわったら、コードレビュー大会をしたほうがいいだろう。一度連中の脳味噌を全否定してやるのも良い薬になるだろう。

話は前後するが、 22 時ごろだったか、同じ 4 年生の奴が部室に現れる。奴は PC がクラッシュしたことで致命的なダメージを負っていたが、どういうわけだかインスピレーションが浮かんだという異常な理由でゲーム製作に取り組み出した。それも俺と同じ日に。何たるシンクロニシティー。そいつが来た途端に異常に部員のテンションが上がる。全員キチガイだ。ちなみに結論から書かせてもらうと、二人ともゲームは完成した。

みんな作業中にそれぞれ好き勝手に BGM をかけていたが、隣の席で作業していた後輩に泣きつかれたので、サウンドチームのマシンが空いていることを確認して、そこからヘッドフォンを持ってくることに。流石に他の面子がアニソンやらゲームの主題歌をかけている中で、俺だけがデスメタルをかけて喜んでいるのは不味かったか。

途中で何を思ったか、もじぴったんのテーマをかけ始める俺。そのリズムに乗ってコーディングしていたら、やはり隣に座っている後輩に止めてくれと言われる。歌わないだけましと思え。

大体 2 時ごろ、先ほどゲームが完成する可能性 0 と書いた後輩に、再度手伝おうかと聞いてみる。答えは No 。俺は一人で作っているし最初から作る気なかったし、別に完成しなくても影響はないのだが、既にグラフィックなどを発注しているお前が完成できなかったら不味いだろうと説得はしてみたのだが。まあ馬の耳に念仏というのはこのことだ。

4 時ごろになってドットを打ち始める。他のメンバーから末期症状だと言われるが、もう一人の 4 年の奴はサウンドまで全部自前だからそれよりはましだろう。でもまあそいつはグラフィックもプログラムもある程度は去年の奴を使いまわせているから、案外俺の方が酷い状況だったのかもわからんね。

とりあえず二人とも正直スマンかったと言いつつも完成させ、会場に運び込まれたマシンにインストール。俺の方はビルド時に手違いを起こしてウィンドウモードで起動するようになってしまっていたので、それのフィックスとあとやっぱり調整をもう少ししたいということで、実質的な参加は午後から。それでもゲームが上がったんだからまあいいか。

終わってみれば、現在の後輩プログラマー連中にはあまりにも問題が多いことが発覚という嫌な結果だった。別に連中がゲームを作れないからって俺が死ぬわけじゃあないが、まあ最後にいくつかアドバイスはしてやるかな。

大学祭自体は二日目に俺の母親と妹二人がやってくるという凄まじいピンチを除けば、まあ特に何もなかったかな。

その後、打ち上げで結構興味深い話が出たりしたのだが、それはまた後で。

Written by Kuwata Chikara
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