禍神の野郎に挑む前に、触手を全部片付けとく。 | |
多元抜刀があると楽ね本当。 | |
そもそも今の俺らは全員雲隠と潜伏マスターしてるから、普通に殴り合っても勝てるっちゃそうだな。 | |
まあ、それだと時間かかるからな。 |
触手を一通り片付けて挑んでみたら、いきなり瀕死だぞこいつ。 | |
やっぱり禍神の触手がこいつを倒すキーだったのね。 | |
確か前に戦ったときは三属性の大ダメージ技を順繰りに出して来たんだよなー。 | |
だから今回は、最初の3ターンは大丈夫なはずだが…… |
どうも戦ってるうちに触手が復活してきやがる。 | |
ええええ!? | |
そして触手が復活するごとにHPが1000回復して耐性が上がる。 | |
ってことは、とっとと倒さないとダメじゃねえか。 |
速攻撃破が必要な理由はもう一個ある。攻撃のパターンの問題だ。 | |
おう、火→氷ときたから次は雷だと思ったら、また氷が来やがった。 | |
とりあえずこいつの使ってくる技ってこの3つなのよね。 |
それが今回は次のようなパターンだった。 |
それとは別に、こんなパターンもあったわ。 |
んー、触手復活がキーになってパターンが変わるのか? | |
それを調べるだけでも相当面倒そうね。 | |
だからもう、こいつはとっとと撃破するしかない。 |
最初のターンはマグマオーシャン固定だから、業炎の護符で耐えて総攻撃だ。 | |
防御力は高くねえってか全属性弱点なんだなこいつ。 | |
攻撃の号令+ミリオンスラスト+特異点定理で800以上のダメージになるわ。 | |
触手一本あたりの回復量から逆算すると、2000も与えればひとまず終了のはずではあるが……。 | |
なんだ、昏き海淵の禍神なんてご大層な名前だからどんだけ強いんだと思ったら、雑魚じゃね…… |
え……!? | |
い、一体これどういうこと!? | |
……こんなこったろうと思ってたよ。 |
……第二形態って奴か。 | |
ど、どうすんだこれ? | |
とりあえず様子見がよくない? | |
そうだな。まずは出方を伺うか。 |
どうやらカウンターで待ち構えてたみたい。 | |
これはマジで様子見で正解だった。しかしカウンターで構えられるとなると、打てる手が減るぞ。 | |
こりゃもうちょい様子見した方がいいな。 |
2ターン連続でカウンターだったけど、微妙にエフェクトが違ってたわね。 | |
そして今度は全体に突属性+吸収の攻撃を出してきやがった。 | |
こいつで俺とシェイリンが落ちちまった。ダメージは普通に防具付ければ耐えられそうだったがなー。 | |
回復効果があるのが厄介ね。それ以上のダメージを与えないとダメってことだから。 |
そしてこの深淵への供物が10000以上回復の酷い技だ。 | |
えええええええええ!? | |
どうすんだよ、そんなに回復されたら追っつかねえぞ? | |
……とりあえず俺一人で情報を引き出す。雲隠と分身があるから相当いけるはず。 | |
もう毎度の事だけど、ごめんねこういう時に力になれなくて。 | |
なんだよしおらしくなって。似合わねえぞ。 |
そして次のターンに攻撃体勢に変化、積極的に攻撃してきやがる。 | |
じゃあ今までのは防御体勢だったわけね。 | |
防御体勢ではカウンターと回復、攻撃体勢で攻めに転じるか。マジで厄介じゃねえかこいつ。 | |
防御体勢では全然ダメージが通らなかったけど、今は普通に通る。攻めるならここだ。 | |
どの攻撃も回避不可ではないけど、命中率は結構高いわね。 | |
潜伏と雲隠をマスターしても半分以上当たるからな。今回は軽業連携は使えない。 |
そして一定ターンが過ぎると防御体勢に戻る。 | |
ここまでに混沌への誘い+深淵への供物を上回るダメージを与えておかないと手詰まりってこと? | |
あるいは……いや今はこいつの分析に集中しよう。 |
げげ、なんじゃこのダメージは? | |
確認できた中で一番ヤバいのがこのカオステンタクルだ。 | |
これ、普通に喰らったらアウトじゃない! |
さて、奴の第二形態……いや、名状し難き神か? とにかく行動パターンはわかった。 | |
それじゃ、いつも通り作戦会議ね。 |
プログの調査結果のまとめはこんなところ。 |
▼防御体勢
▼攻撃体勢
▼行動パターン
えーと、まずガードか先見術三種は必須ね。 | |
物理攻撃はどうすんだ? 全体攻撃二種類がそれぞれ違う属性だぜ。 | |
ダメージがヤバそうなのはライジングクローだから、そっちは護符ね。 | |
混沌への誘いは……ああ、針殺しの革鎧が突耐性付きだ。 | |
多分それを装備して後列に下がれば、倒されることはないと思うわ。 | |
デモンレイジングとカオステンタクルはどうすっかな。 | |
あいつが招鳥と猿飛で無効化できるわ。となると、攻撃に回れるのは元始の灼熱からの3ターン? | |
その3ターンに大ダメージを与えないと勝てないんだよなー。 | |
しかも一人はガードか先見術で手が塞がるから、残り二人でやらないと。 | |
ぬー、これ結構無理筋じゃね? | |
最悪の場合、またエルダードラゴンでやった介錯+血染めの朱槍を…… | |
……あれはマジでやめようぜ。 | |
ところでプログはどこ行ったの? | |
「調査に疲れたから仮眠取ってくる」とか言ってたぜ。 | |
……ちょっとあいつの部屋行ってくるわ。 |
(さあ、存分に殺し合おうぜ禍神) |
……あいつの部屋にメッセージが残されてたわ。 |
「禍神を倒すのは俺に与えられた償いだが、お前らには単なる面倒事だ、無理に戦うことはない」
あと「戻ったらロボトミーでもなんでされてやる。ごめん」……だって。 | |
どんだけ予想の斜め上なんだあの野郎は!? | |
あんのクソバカタレ、いい加減にしないとロボトミーどころの話じゃないわよ!? | |
お前も怖いなオイ。で、当然奴を追うだろ? | |
当たり前でしょ! |