![]() | ここが空中樹海か。なんつーところにあるんだこれ。 |
![]() | どうも見た限りじゃ、ここから普通に脱出するのは無理臭いな。 |
![]() | 何のためにこんなところにこんなものが…… |
![]() | え、誰? |
![]() | 直接俺たちの頭に響いてくるぞ。こいつ、何者だ? |
![]() | 三竜……あの三竜か! |
![]() | ちょっと待って、あの人、三竜を倒してきたって……。 |
![]() | はぁ? 一体どういう事だ? |
![]() | わからねえよ。ただ、確かに三竜を復活させたと言ったぞこいつ。 |
![]() | ……三竜を倒したら、それから来いということか? |
![]() | 一体どうするの、これ? |
![]() | どうするかな、別に俺は人の限界を超えたいわけじゃないが。 |
![]() | 確かに別にそんなところに興味はねえ。ただこの空中樹海と声の主が気にはなるな。 |
![]() | ひとまず戻るか。 |
![]() | な、なんだってー? |
![]() | 部外秘の資料の断章にあったって、船長は船長で何者なの? |
![]() | そこに驚くのかよ! それはともかく、かつて大異変のときに空中樹海が姿を現したか。 |
![]() | そしてそこの主の神竜エルダードラゴンが人間に試練を課すってか。 |
![]() | それも世界の危機に際して現れるとなると、もしかして今がそうなのか? |
![]() | それじゃあ大陸の三竜も、同じような理由で現れたの? |
![]() | ……わからない。少なくとも、エルダードラゴンの話は初耳だろ。 |
![]() | だから神竜の試練を突破してくれか。 |
![]() | 船長にそう言われると取りかかりたくなっちまうな。 |
![]() | でも三竜が復活したっていうけど、手がかりなんてないでしょ。 |
![]() | そういやそうだ。あの野郎、復活させたとだけ言ってヒントもなしだ。 |
![]() | 街の人とかで、この話を知ってる人はいないものかしらね。 |
![]() | さあな。大異変の当事者連中で、実際に戦いに身を置いていた奴ならとは思うが……。 |
![]() | ……もういないわね。 |
![]() | ダメ元で聞き込みしてみるか。 |
![]() | すげえ都合がいい事に、ギルド長がそれらしい事を知ってやがった。 |
![]() | 本当、都合がいいわ。ところで地脈に打ち込まれた石って? |
![]() | 確か光輝ノ石窟の……B10Fだったか、妙な石が三つばかりあったからな。あれかもしれない。 |
![]() | おお、それじゃとっととそいつを探しに行こうぜ。 |
![]() | ……別に俺は神竜の試練には大して興味ないんだが。 |
![]() | 何だよ、ノリ悪いなおい。 |
![]() | とはいえ、三竜を倒して得られるものがこの先役に立つ可能性は十分あるだろうな。 |
![]() | 俺は単純に神竜の試練とやらに、なんつーか冒険者としてのロマンを感じるんだがなー。 |
![]() | ったく能天気な野郎だ。あと酒場の依頼もまだ残ってる。そっちも片付けないとな。 |