![]() | このフロアのギミックは……これか? |
![]() | なんだこれ? |
![]() | 周囲の地形を見る限り、これに乗って移動するしかないだろ。 |
![]() | この手のギミックは、移動の自由度がない替わりに手間は省けるな。 |
![]() | 割とここは探索が楽みたいね。 |
![]() | 断罪の間の先だから何があんのかと思っていたけどな。 |
![]() | それよか、潜入者の野郎を探さないといけないんだろ? |
![]() | まあ、虱潰しに歩き回ってりゃそのうち出会うんじゃ…… |
![]() | ……もう見つけちまった。 |
![]() | やっぱりクジュラだったわね。 |
![]() | どうにもこいつが引き下がるとは思えないんだよなー。 |
![]() | んなこた百も承知だよ。 |
![]() | ちょっと待った、何いきなり爆弾発言してんだ? |
![]() | 一体どういう事なの? |
![]() | なんの事なんだよ、一体。 |
![]() | どうも元老院側にも、相応の事情があるみたいだけど…… |
![]() | (大した忠誠心だが……それだけか?) |
![]() | 「俺を信じろ」か。まさかそんな台詞が聞けるとは思わなかったな。 |
![]() | でもこれで元老院側の事情もわかるんでしょ? |
![]() | 散々振り回されてきたけど、これでようやく連中の目的がわかるってことか。 |
![]() | ああ、そうだな。それじゃ、アーモロードに戻るぞ。 |
![]() | ちょうどいいところに帰ってきたみたいだな。 |
![]() | 姫様ってやたら体が弱いみたいだけど、深都と関係あるのかしら? |
![]() | 何かあるなら、これから話してもらえるだろ。 |
![]() | あ、そうね。 |
![]() | (さあ、ここからが大異変の海都側から見たときの真相だ) |
![]() | (深都と思いっきり食い違っていたらどうしよう) |
![]() | (流石にそれはないんじゃねえの?) |
![]() | (このあたりは深都と同じだ。世界樹のこと、フカビトのこと、魔の存在) |
![]() | (ここまでの話に食い違いはないな) |
![]() | (海都を深都が遠ざける理由はわかってるんだから、あとは海都側の思惑ね) |
![]() | (もしかして、海都の人たちは魔が人間の恐怖を糧にするって事を知らないの?) |
![]() | (だとしたらヤバいぜ、逆に敵の思うツボだ) |
![]() | (確かに魔を打ち倒せれば深都が沈む必要もなくなるけど) |
![]() | (ちとリスクが高いんじゃね?) |
![]() | どうやら実力で深都側に認めさせるつもりらしい。らしいっちゃらしいな。 |
![]() | ……どうするの、これ? |
![]() | まずは海都側の意志をあちらさんに伝えないとな。 |
![]() | ま、当然の反応だな。 |
![]() | そうね。だって魔についての事が大っぴらに知れ渡ったら終わりらしいもの。でも……。 |
![]() | なんだ? 別に不自然なところはないんじゃね? そんじゃ、両方の言い分を聞いたことだし、クジュラの奴んところに戻るか。 |
![]() | こいつはあくまでも姫様の意志に従うそうだ。さて、俺たちはどうする? |
![]() | どうするったって、奴さんを止めないとマズくね? |
![]() | シェイリンは気がついてるっぽいな。 |
![]() | うん。元老院って魔が人間の恐怖を糧にすることを知らないみたいでしょ? |
![]() | おう、なんかそんな感じだったな。 |
![]() | じゃあ、なんで深王はそのことを伝えないの? |
![]() | ……なんでだろうな? それさえ教えりゃ一発だってのに。 あるいは、それを知った上で精鋭部隊を海都も率いているとか。 |
![]() | そんな精鋭部隊がいるとは思えないわ。 |
![]() | それにマジで元老院がその事を知らないとしたら、不自然な点がまた出てくる。 |
![]() | なんだ? |
![]() | 深王の話じゃ、王家の者は世界樹と対話できるというんだけど。 ……深王以外の王家の者で、その事を知っていた奴はいないのか? いないとしたら、それは何故だ? いたとしたら、何故記録として残ってないんだ? |
![]() | んー、わからねーな。確かに不自然な事だらけだ。 |
![]() | 深王の言ってることって一見筋が通っているけど、ちょっと考えると不自然なのよ。 |
![]() | かといって、元老院の態度も疑問ではある。協力して戦うと言ってる割に、やってることがアレだ。 |
![]() | うん、確かに深都と対立というか、対抗するような事をしてる。 |
![]() | まあ、ありうるケースはこんなところだろうな。 |
![]() | そして俺たちの取れる行動は海都と深都のどっちに付くかだが…… |
A | B | C | |
海都に付く | 破滅? | 解決? | ? |
深都に付く | 解決? | 解決? | ? |
![]() | ……どうすればいいんだろうな? |
![]() | んー、深都に付くのが一見すると良さそうだけど、あの話がフェイクだとどうなるんだ? |
![]() | さあな。もっとも、そんなことをする理由はあまり思いつかないんだがな。 |
![]() | でもそれが事実なら、元老院に情報が渡ってないのは変でしょ。 |
![]() | まだ俺たちの知らない、そして重要な情報が明かされてないというのも考えられるか。 そしてそのために、元老院に情報が渡ってないか、あるいは元老院が力づくで進んでいるか。 |
![]() | しかしあれだな、どっちも考えてみるとやってることが無茶苦茶と言うか不自然というか。 |
![]() | 最終的な目的が同じで、今のところ互いに善意で動いてるのが、ね。 |
![]() | いっそどっちかがわかり易く邪悪だったら悩まないんだけどな……。 |
![]() | ……ちょっと今すぐに答え出すの無理。 |
![]() | 俺もだ。 |
![]() | 考えが固まるまで、このまま探索を続けるか? |
![]() | あたしは賛成。 |
![]() | まあ、焦って出した答えなんてろくなもんじゃねえしなあ。 |
![]() | ……じゃあ、行くか。 |