今度は打って変わって暑苦しい所だな。 | |
さっきの階層が涼しげだったから、余計にそう感じるわ。 | |
ってかお前ら厚着しすぎだ。 | |
しょうがねえだろ、職業柄こうなんだから。 | |
それよりあれ見て。 |
なんだこりゃ? 踏んづけたらダメージ喰らったぞ? | |
結構痛いぞこれ。10ほどのダメージだから洒落にならない。 | |
回避して進む道はなさそうだけど、どうする? | |
仕方がない、一旦戻るぞ。 |
で、戻ったところでどうすんだよ。 | |
早速サブクラスを使う。サブクラス取得時に5ポイントスキルポイントが入るんだよ。 | |
ああ、それであたしが火渡りの業を覚えるわけね。 | |
そういうことだ。だからサブクラスはなんでもいいよ。 そういう俺も、本職で必要なスキルのためにサブクラスを取っておくか。 | |
なんかいろいろ間違ってる気がするけど、まあいいかな。 | |
そのサブクラスは……まあゾディアックでいいか。 | |
ところで俺はどうすんだ? | |
えーと、あんた今まで伐採・採掘・採取をやってたよな? ぶっちゃけそれどうだった? | |
んー、そんなに悪くなかったぜ? どっちかっつーと充実してたな。 | |
じゃあファーマーもいけるよな? | |
おっと、どうも耳が悪くなったみたいだ。もっぺん……ってわかったよ、取ればいいんだろ。 | |
収集マスターを頼むよ。ちょうどマスターできるから。 | |
そういうお前は一体何をするつもりだ? | |
ま、見ればわかるさ。 |
……何だこれ。 | |
飯綱だよ。どうも低レベルでもそれなりに石化率があるようだ。 | |
含針はどうしたんだ? あれすげー便利だったじゃねえか。 | |
どうも全体的に敵が固いからな。まともにやりあわない方が良いと判断した。 | |
確かに雑魚も結構固いから、一撃で倒せるのは魅力的かも。 | |
敵の攻撃も苛烈だから、シェイリンも前衛に出さないとモーガンが保たないかもな。 | |
ってか既にギリギリなんだぜ、これでも。 | |
ま、しょうがないわ。ところで石化失敗したらどうするの? | |
その時は逃げることを考えようか。最初のターンに敵を一体始末できるかが分水嶺だ。 |
この洞窟の先は深海で、このあたりがやけに暑いのは海底火山の影響か。 | |
地下10階までたどり着いたらまた声をかけるって。 | |
わざわざ現れたから、また何かとんでもねー事を言い出すんじゃねえかと思ったぜ。 |
ところでここいら一帯のFOE、もしかして昼夜で行動パターンが変わるのか? | |
え、そうなの? | |
ってか夜は寝てるっぽいな。昼間だと、直線上に入るとやたら追っかけてくるんだけど。 | |
そんじゃ、探索は夜間を中心にした方がいいってことか。 | |
だろうな。まあ、ネタが割れちまえばここらの探索は余裕だろ。 |
ところでよー、羽ばたく蝶亭でおもしろい話を聞いたぜ。なんとフカビトの目撃談だ! | |
え、それ本当なの? | |
おう、人と魚を合わせたような異形の化け物だそうだ。 | |
ちょっと、一体誰なのよそれを目撃した人って? | |
漁師のビルとかいう人でよ、ある晩に港の近くを散歩しててらうずくまる人影が見えたと。 | |
うんうん。 | |
生臭い匂いを不審に思いつつもどうかしたのかと声をかけてみると……。 | |
みると……? | |
なんとそいつはフカビトで、ビルって奴を頭からこうバクッと食っちまいやがったのさ! | |
……。 | |
……。 | |
反応薄いぞお前ら。 | |
……それ、誰から聞いたんだ? | |
あの吟遊詩人の野郎だ。そいつは確かビル本人から聞いたとかいってたな。 | |
典型的なバカ怪談ね。当事者が死んで誰が話を伝えるのって話よ。 | |
んー、あー、えーとそうだな……。あ、こんな話も聞いたぜ? 百年前の王様の話。 大異変前にはちゃんとした王様がいたらしくて……ってお前らなんで興味なさげなんだ? | |
いや、その話って多分、深王から詳しく聞けそうだしよ。 | |
さっきのフカビトの話もそうだけど、どうもその吟遊詩人の話は当てにならなくない? | |
ったく、ノリ悪い連中だなおい。 | |
あんたがのせられ易すぎんだよ! |
一通りこのフロアを歩いてみたが、どうもダメージ床の回避ができないポイントがあるな。 | |
火渡りの業を取っておいてよかったわ。 | |
次のフロアが断罪の間か……一体どんな化け物が待ち受けているんだろうな? | |
どうにも嫌な予感しかしないな。だけど立ち止まるわけにもいかないだろ、行くぞ。 |