さっきのフロアにいなかったんだから、ここじゃねえの、オランピアが潜んでるのは? | |
どうかな? さっきのフロアはやたらとでかい空白が目立ったからな。 | |
でも行ける範囲は全部探索したんじゃ……あ、そういうことか。 |
そう、さっきのフロアと行ったり来たりだ。 | |
入り組んだ迷宮に海流とFOEを仕掛けておく、か。ムカつくけど効果的ね。 | |
どんな事情があるのか知らんが、本気で殺しにかかってきてるのは間違いない。 とはいえ、迷宮だけなら慎重に進めばなんてことはないが……。 | |
問題は戦闘なんだよなー。格上相手を食うのはキツいぜ。 | |
まあ、それもなんとかするさ。 |
うお、ついに尻尾を掴んだか!? | |
この先の階段か。随分と手間取ったが、いい加減これで追い詰められたはずだ。 |
またあの古代魚の群れ? | |
まったく、ネタが割れてんだからその手を喰らうんじゃねえよ。 | |
手厳しいなオイ。しかしこの先は行き止まりらしいぜ? | |
どうせまた抜け道があんだろ。注意して探索しろよ。 |
おお、お前の言う通りだ。 | |
まだもう一ヶ所ぐらいはありそうな気配がするが……ここだ。 |
「命惜しくば帰れ」ねぇ。俺、帰っていい? | |
ちょ、あんた何言ってるの? | |
冗談だっつーの。ほれ、こういう時でも心に余裕をだな。 | |
……おい、ふざけてる場合じゃない。こいつ何か魔物を呼び出したぞ。 |
来るぞ、構えろ! |
ワニだと!? | |
古代魚以外にも使役するモンスターがいるとは思っていたが。 | |
B7Fの衛兵はこいつにやられた、ということ? | |
そうだろうな。この爪と牙なら合点が行く。 |
というかこいつ、全体攻撃を仕掛けてくるぞ。 | |
おいおい、とても防ぎきれないじゃねえか。 | |
ってかプログあんた分身してる場合じゃなくない? | |
流石に考えなしに分身はできそうもないな。 ただこいつ、睡眠耐性がなさそうなんだよな。ということは…… |
含針のレベルを上げて成功率を底上げして、まずは眠るのを待つ。 あとは一気に分身して、分身から2〜3発も打てば高確率で封殺できる。 | |
でも根本的に火力が足りてないから、壊炎拳も上げて打撃力を強化ね。 | |
そして残った分身の属性付き攻撃と壊炎拳に、俺がチェイスを合わせると。 | |
そういう事だ。だいぶ分身を駆使した戦いに慣れてきたな。 |
しかしこいつに睡眠耐性があまりなくて助かったな。あとはオランピアだが。 | |
いい加減に観念して欲しいけど、そうもいかないみたいね。 |
何だこの声? どっから聞こえてくるんだ? | |
あたしたちの頭に直接響いてくるみたい……何者なの? | |
(こいつ今「深王」とか言ったな……黒幕か、それとも) |
おお、よくわかんねーけどこいつ話が通じそうだぜ。このアイテムで迷宮を抜けてこいってよ。 | |
うーん、何かこれも罠に思えるというか、話が旨すぎない? |
これってつまり、「先に進みたくば我を倒せ」っていうこと? | |
十中八九そうだろうな。しかしわざわざ俺たちを迎え撃とうとはな。 よほど自信があるか、別の思惑があるか……。 | |
どっちにしろ、ケトスとかいう奴のところに行かない事には始まらないでしょ。 | |
おう、その通りだな。とりあえずクジュラに報告しとくか。 |
こいつらはこいつらで何か掴んだようだな。 | |
オランピアは捕まらなかったけど、一度元老院にも報告ね。 |
それだけの犠牲を出して、ようやく先に進むための手がかりを掴んだわけだが。 | |
ちょっと釈然としないわ。なんでそこまで深都に拘るの? | |
単にお宝が眠っているとかいう話じゃねえだろうしな。 | |
……この婆さん、どこまで知ってるんだろうな? |
まあいいや、今はミッションを受けるしかないんだ。 | |
海珠とB6Fの例の装置で海流が操れるそうだな。それで道が開けるはずだぜ。 | |
果たして道を開く事がいいことかどうか、俺にはわからねえけどな。 | |
ちょっと、不安になること言わないでよ。 | |
ああ、悪い。……気を取り直して出発するか。 |