よっしゃ、また新しい航路が開けたぜ! | |
ふーむ、大分手慣れてきたんじゃないか? | |
おう、例の大灯台のクエスト報酬のフォアマスト、こいつ中々使えるぜ。 移動+1だから、今までの倍の距離を航行できるようになった。 | |
小回りが利かなそうだけど、1マス単位の微調整はどうするの? | |
あー、それなら岩礁とか島を利用して無理やり調整してるぜ。 あとはあれだ、潮の流れを使って調整すんのもありかもしんね。 |
俺もわかってきたぞ。未探索の海域に適当に繰り出して、目標地点を見つける。 あとはその地点と食料と船の移動力から航路を逆算すると。 | |
それより途中の海賊船、あれどうするの? | |
そりゃおめえ、こんな小船じゃどうしようもねえだろ。 まあ、逃げるっつーか、近寄らないようにしないとな。 | |
その分遠回りする事になる事もあるだろうし、そもそも進めないケースもあるだろうな。 | |
んで、その海賊船を叩き壊せるかもしんねー装備があるんだよなあ。 確か南西の海域に、そいつはあるって話だ。 | |
ってちょっと、まだ航海を続けるつもり? | |
……まあ、もう一ヶ所ぐらいはいいか。 | |
いい加減に迷宮に戻らない? | |
(新しい航路見つけるとお捻りが出るんだよ) | |
(う、お金の話をされると弱いわ) | |
(流石に稼いでるうちに文句付けんのは筋違いだ) |
ここはちっと面倒くさかったが、海流を利用して距離を調節することに気づけばそれまでだな。 | |
これで三ヶ所ほど航路を見つけたわけだけど、いい加減満足したでしょ? | |
あとは大航海クエストを片付けるか。どうも航路を見つける度に新しいのが追加されるようだ。 |
これ一体どういうタイミングで受けるのがいいのか、未だによくわからないんだけど? | |
大体、一緒に戦うNPCギルドのレベルが目安だろうな。 俺らの場合、バタビアとアユタヤが適正レベルのようだな。 | |
それじゃ、まずは簡単そうなバタビアの方からね。 |
なんか雑魚が大量に湧いて出てきたが、大して苦労はしないな。 | |
あたしたちの場合、小物が湧いて出る分には比較的大丈夫なのよね。 | |
陽炎だして撒菱で終了だからな。問題は大物相手だ。流石にこいつらは前座だろう。 | |
ってことは、こいつらを倒したら真打ちの登場か? | |
そんなところだろ。リソースを削られるから真打ち相手に厳しくなるはず。 |
って真打ちも大した事ねえなおい。 | |
受ける時期が遅かったか、あるいは相性の問題か。 もっとも、次のクエストは楽勝とは行かなそうだ。 |
こいつは列攻撃のシャークラッシュが脅威だ。 単体大ダメージの食いちぎりも痛い。 | |
防御力アップの悪し盾鱗と力溜めも厄介ね。 | |
悪し盾鱗はモーガンのイーグルアイで打ち消せる。 シャーククラッシュは脚技だから、俺の影縫でいける。 | |
残りのスキルは? | |
一緒に組むパイレーツがハンギングで頭封じを狙ってくれるから、それにまかせよう。 まあ、力溜めからの食いちぎりでなければ瞬殺はないだろ。 | |
うーん、それだけ聞くと勝てそうだけどよ、実際キツいぜこれ。 | |
どうも火力が全然足りてないみたいだな。 そろそろモーガンにスキルを取ってもらうか。 | |
お、ようやく来たか。で、何が必要だこの場合? | |
チェイスフレイムだな。今は手持ちの武器で最強なのが銃だろ? | |
それでも火属性攻撃なんてシェイリンの壊炎拳しかないぜ? | |
鍛冶屋で俺の武器を火属性にしてくるから、そいつを火種にする。 NPCの奴がチェイスセーバーを使えるから、それと合わせて火力確保だ。 |
一番ヤバいというか回復が手間なシャーククラッシュは影縫で封じる。 成功率はレベルが低いと心許ないが、そこは分身して手数を増やしてカバーだ。 | |
あとはNPCがハンギングを狙ってくれれば言うことなしね。 |
準備ができたらチェイス祭りの開始ってわけか。 | |
チェイスも全部の攻撃に反応するわけじゃないけど、手数は段違いに増える。 | |
全部に反応できたとしたら、単純に攻撃回数が3倍になってる計算ね。 | |
俺たちは一撃必殺のダメージを与える手段に乏しいからな。手数でカバーだ。 |
実際問題、最初はこいつ無理と思ったんだけどよー。 | |
いや、こんぐらいまだまだいけるだろ。 | |
しっかしお前もよくこんな作戦を思いつけるな。 | |
こんなもん作戦のうちに入らねえよ。 | |
もっと凄い奇策の使い手について、いろいろ聞かされたものね。 | |
んー、それもお前らに占星術とかを手解きした奴からか? | |
まあな。そういや、あの人今どうしてんのかな。 | |
一体どんな奴だったんだ、そもそもの話。 | |
金髪に青い瞳と赤いマフラーが印象的、だったかな。 | |
見てくれについて聞いてるんじゃねえよ! | |
妙に醒めた口ぶりの人でもあったなそういえば。 まあいいや、迷宮の探索に戻ろう。 |