それにしてもさっきの子、やたらめったら怒りまくってたけど、あのままじゃ話し合いとか無理っぽいよなー。どうすっかな。 | |
とりあえずお前がお得意の五体投地土下座をするところから始めるか。 | |
あれは普通に気まずいから止めた方がいい。 | |
いや、案外ウケてくれるかもしれませんぜ。 |
ん、まだ入り口の付近だというのに、早くもボスか。 | |
あの、もしかして戦闘は不可避だったりするんですか? | |
だろうな。 | |
そんな! できれば戦いは避けたいんですけど…… | |
待て待て、まだこの先のボスが亜人種達なんてことはわかんねーだろ。案外「亜人種が化け物に襲われてる」「それを助ける」「みんなハッピー」ってことに…… | |
現実逃避はやめましょうや。 | |
ぬー、やっぱり無理があるか。 | |
まったく緊張感のない奴だ。さて、装備とスキルを確認するぞ。 | |
そういやスキルの振り分けはまだみんなしてないけど、どうするよ? | |
そうだな、お前は ATC ブーストに振れるだけ振って、アポロは序曲を雷以外の2種だな。 |
というわけで ATC ブーストを伸ばしたけど、レッグボンデージはレベル5でいいのか? 何か不安になってきた。 | |
俺の読みだと、レッグボンデージはそこまで必要ってわけじゃないはず。大ダメージ技や厄介なステータス異常は大抵腕技か頭技だからな。それにこの二つは攻撃力低下と命中率低下の効果もある。 | |
でも今この時点で攻撃力上げる必要あるか? お前の術式で十分な気もするんだけど。 | |
いつもリクさんの術式で大ダメージを与えてますからねー。 | |
……。 | |
んだよ、黙っちまって。 | |
いや、そのうちわかることだから別にいいか。次はヨハンだな。 |
スキルポイントは6程余らせているので、ある程度は臨機応変に対応可能だ。 | |
毎度悪い。ヨハンのスキルはある種のジョーカー的に使えそうなものがあるからな。 |
まだスキルポイントは4余っているので、リフレッシュやエリアキュアIIを伸ばせる状態ですね。 | |
ってか、ここまで来るとエリアキュアが微妙っぽくね? | |
そうなんですよねー。もし休養することがあれば、その時は取らなくてもいいかも。 |
うん、まあ、特に書く事ないっすね。 |
問題は俺だな。道中の雑魚を効率的に殲滅するために大雷嵐の術式にポイントをつぎ込んだが、おかげで残り2属性がかなり手薄だ。 | |
単にレベルが足りないだけじゃね? | |
そうとも言えるが、まあない物は仕方がない。 | |
流石に第2階層に続いて雷属性で押しきれるわけもないですしねえ。 | |
そういうことだな。もっとも、戦ってみないことにはわからないけどな。 |
いやあの聖地に無断で入ったことは申し訳なく思ってるんだけどさ……盟約って何の事だ!? | |
あたしも初耳です。 | |
さっぱり聞いたことがないな。 | |
同じく。 | |
……妙な事になってきたな。それよりみんな、どうやらここのボスのお出ましのようだぞ。 |
プランはいつも通りだ。ユーロニモスは頭封じから狙ってくれ。 | |
了解。 |
やべえ、封じに失敗した途端にこれだ。 | |
ランダムに氷属性攻撃 + 睡眠か。厄介だが、防げないわけではなさそうだな。 | |
しかし私の防御陣形がまったく間に合わなくなってきたな。 |
俺の電撃の術式がこの程度だ。ユーロニモスのスキルと大差ない、というか猛き戦いの舞曲を考えれば俺の方が一段劣る。 | |
ようやくお前に火力で勝てたけど、なんか微妙な心境だ。 |
えーと、今回は完敗ということでよろしいでしょうか。 | |
そういう事だな。 | |
相変わらずサバサバしてんなー。で、打開策は見つかったか? | |
ああ、それなら心配するな。 |
さて、作戦会議を開くとしよう。まずは先の戦闘で確認できた事をまとめようか。一応最後まで立っていたカタリナ、頼む。 | |
えーと、あたしが確認したのはこれだけです。 |
アイスブレスと大海原の浸食は頭封じでどうにかなったけど、体当たりは流石に違って最後はそれで全滅したんだっけな。 | |
そのアイスブレスと大海原の浸食のダメージがかなりのもので、行動速度の関係上防御陣形はまず間に合わない。その後の回復が間に合う可能性も低いし、何よりカタリナが眠らされたら終わりだ。 | |
あと弱点属性は炎だったみたいですが、まあなんていうかだから何だって感じですかね、このギルドにっっておは。 | |
しかし流石に今回は私も作戦が読めたな。 |
「フリーズガード」、これだろう? | |
ビンゴ、話が早くて助かる。 | |
でもこれだと防御陣形かけてる暇がなくね? | |
あ、確かに。防御陣形なしだと体当たりが痛そうですー。 | |
そこはユーロニモスが頭封じに成功することを期待しよう。その後はフロントガードをしていれば即死はないだろ。 |
聖なる守護の舞曲をかけた上でフリーズガードをすれば、アイスブレスは 20 前後、大海原の浸食も 30 前後まで軽減できるようだな。 | |
ってかスキルレベル 2 でこれか。 | |
そこは私も驚いているよ。 | |
これでかなり粘れるようになったから、あとはいつものパターンに持ち込めれば OK だ。 |
火劇の序曲 + 猛き戦いの舞曲でこのダメージなんですが、これ使っちゃうとステータス強化枠が二つ埋まっちまいますぜ。 | |
防御陣形をかける余地がなくなる、ということか。 | |
もういいんじゃないかな、防御陣形は。多分もう聖なる守護の舞曲と各種ガードで守りきれる程度には地力が付いてきてるから、あとは敵の最大火力を封じてからは序曲で強化して殴り倒すという戦術で良さそうだ。 |
あと火属性耐性アップの水のヴェールという技も使ってきましたけど、あたし達にはそこまでの影響はなかったというか。 | |
あっしが一発で打ち消せますしねぇ。それ以前にユーロニモスとリクのアタッカーコンビには無影響なわけで。 | |
まあというわけで。 |
流石に二度遅れを取ることはなかったな。 | |
途中何回か俺とヨハンが倒れてたけど、直後のターンの行動を封じで妨害してリカバリって流れだったな。 | |
それがダークハンターの強さだな。しかし今回の戦闘を振り返ると、やはり俺がネックのようだ。 | |
おいおい、何言い出すんだよ!? | |
黙って聞け。俺達アルケミストは言っちゃ何だが単なる火力要員でしかないんだ。俺達が戦局を大きく左右することはほぼないといっていい。 | |
でも、今まではリクさんの術式で強敵を打ち倒してきたんですよ? | |
だが今回はユーロニモスの方が効率よくダメージを与えていただろ。弱点を突かない限り、俺の火力は頭打ちだ。まさか俺一人休養を頻繁にしてみんなの足を引っ張るわけにも行かないし、さてここが考えどころだな。 | |
勝ったはいいが、課題は残ったということか。 | |
まー、こいつなら思わぬ一手を考え出してくれるさ。それよかさっきの亜人種、石版みたいなものを落として行ったぞ。これ、執政院に届けた方がいいよな? | |
うーん、勝手に持っていくのはちょっと気が引けますー。 | |
だが今は少しでも手がかりが欲しい。持って帰る他ないだろう。 |
後は執政院で調査を進めてくれるようだな。 | |
俺達はまた探索の日々かー。しかしどうなっちまうんだろうな、この先。 | |
あの亜人種達とは決裂の線が濃厚だが、このままではあまり愉快な事態にはならないだろうな。 | |
うー、それはなんとかしたいです。 | |
そのためにも俺達は先に進む必要がある、と言う事だな。 |
ユーロニモス | レベル34 |
リク | レベル34 |
ヨハン | レベル34 |
カタリナ | レベル34 |
アポロ | レベル34 |