……それでその地図作りに協力してくれ、だとさ。 | |
早速ミッション発動か。どうするよ? | |
あたしは何か一休みしたい気分ですねー。 | |
私は即座に任務に赴いても構わんのだが。 | |
それよかですね、普段世話になってるシリカちゃんとか酒場のご婦人に一報入れてもいいんじゃないですかねぇ。 | |
それもそうだな。 |
これ、フラグが立ったと思っていいんだよな!? | |
フラグって何ですかー? | |
……ったく、戦果を上げた途端調子付きやがって。 |
うおおおおおおお、これからもシリカちゃんのためだけに頑張っちゃうぜ! | |
うわぁ…… | |
うへぇ…… | |
リク、君の力でどうにかできないのかね? | |
……実は俺はかつてメディックを志していてね。 | |
へぇ、そうだったんですか。 | |
何か意外ですねぇ。 | |
ところが程なくしてバカを医術で治すのは無理だと悟ってね。 | |
おい、何で俺の方を見ながら話してるんだよ。 | |
それでバカを治すには殺す他ないと思い、アルケミストになったわけさ。 | |
だからなんで俺の方を見ながら話してるんだって。 | |
そして結局バカは死んでも治らないと悟り、いろいろ諦めた結果がこの有様だ。 | |
がああああ、好き放題言いやがってこの野郎! | |
さて、次は酒場に寄るとするかな。 |
おろ、何かロマンを感じるクエストがありやすぜ。 | |
山賊王のお宝ですか。なんか凄そうです。 | |
しかし既に執政院からミッションが発令されている以上、そちらを優先した方がいいと思うが。 | |
俺は別にどっちでもいいんだけどなー。 | |
そのお宝のありかは B5F の水晶の先か。そこなら既に抜け道を開通させてあるな。 | |
それじゃ、そんなに手間じゃなさげですねぇ。 | |
すぐに済むようであれば、私も特に反対はしないな。 |
なんかボスっぽいけど、これかなり計算外じゃね? | |
まあせっかくだから戦っていってもいいんじゃねえですかい? | |
まったくの未知の敵だが、何もわからないまま負けるという事は流石にないだろうしな。 |
っておい、俺らバックアタック仕掛けたのに先制されたぞ!? | |
えー、どうしてー? | |
どうやら強制的に先手を取られるようだな。 |
それよりもこの2種の耐性アップが問題だな。俺の術式が元の 20% 程度のダメージになってしまう。 | |
お前はまだマシだぜ。俺なんて元からダメージが通らないってのによー。 | |
そしてこの技はどうも頭を封じても使ってくるようだ。別の部位を狙った方が良さそうだ。 |
うげ、何だこのダメージは!? リク、大丈夫か!? | |
あんまりデカい声を出すな、傷に障る……。 | |
あ、悪い。でも防御陣形と守護舞曲の上からこれか。 | |
私のバックガードでも守りきれるか微妙だな。 | |
それに防御陣形は5ターンで切れますから、どっちにしろ正面から受けるターンが出てきます。 |
どうも大半の技は腕封じでどうにかなるようだな。 | |
しかしこいつのタフさは半端じゃないぜ。10ターンかけてこれかよ。 | |
あのー、回復アイテムが明らかに足りてないんですけど、どうしましょう? | |
とりあえずギリギリまで粘ってみるかな。 |
いやこれもう無理だろ。 | |
それじゃ、一旦撤退しますかねぇ。 | |
今回に関しては仕方あるまい。 | |
(いやな予感がするな……) |
……ありゃ? | |
やはりな。どうも逃走不可らしい。 | |
逃走不可って、そんな事淡々と言わないでください! |
残念! 俺達の冒険はこれで終わってしまった! | |
勝手に終わらせないでください! | |
ユーロニモス、そのネタが通じる相手は俺達の思っているよりもずっと少ないんだよ。 | |
それにしても今回はしてやられましたねぇ。 | |
まったくだな。それでは…… | |
作戦会議だな。まずは奴のスキルの分析から始めようか。 | |
待て、奴とまた戦うつもりなのか? | |
ん? 勝機のある相手と戦うのは当然だろ。 | |
ちょい待ち、今なんて言いました? | |
とりあえずまずは俺の話を聞け。奴の使ってきたスキルをまとめるとこうだ。 |
見事に腕技ばかりだ。 | |
おお、俺のスキルでほぼ完封できるじゃん。 | |
しかし封じが決まる前に倒されては元も子もないのだがな。 | |
何せ運任せですからねぇ。 | |
それから奴の行動パターンだ。ある意味、こっちの方が重要だ。 |
まだ仮説段階だが、これで確定すればほぼ俺達の勝ちが決まる。 | |
俄には信じられんな。 | |
うーん、確かに今までリクの兄さんの作戦で勝ってきたってのは確かですけどねぇ。 | |
とりあえずもう一戦やってみて、それでまったくダメなようだったら諦めるということでいいか? | |
そういうことなら構わんが。 |
まずはスキルの振り分けだが、アポロは序曲を一通り取ってくれ。 | |
別にアイテムでよくないですかい? | |
それだと予算オーバーだ。できればペイさせたいんでね、今回はアポロのスキルを使う。 | |
ところでよ、俺は後衛でいいのか? | |
今回は倒せれば倒すけど、できるだけ粘って情報収集するのが目的だからな。 | |
アムリタも買い込みましたし、これで準備は万端ですね。 |
作戦は基本的に腕封じを狙いつつ、前衛が術式属性で攻撃だ。 | |
しかしただでさえダメージが通らないのに、後衛から攻撃すると全然ダメージにならなくて泣けてくるぞ。 | |
私は延々バックガードだな。腕封じに成功しても、通常攻撃は容赦なく飛んでくるからな。 | |
そういえば、腕封じに成功すると攻撃力が多少下がるようだな。 | |
おう、おかげで封じが持続している間は後衛が一撃死することはほぼないぜ。 |
火属性付与の状態であたしが攻撃してこれぐらいのダメージですね。どうも火氷雷、どれも効き具合は同じっぽいです。 | |
一応、猛き戦いの舞曲レベル5もかけてるんですがね。それでもダメージが3桁行かないんですなぁ。 | |
やはり純粋な術式よりは効果が薄いのだろうな。 |
しかし19ターンかかってようやく HP を半分ほど削っただけか。前途多難だな。 | |
でも最初の戦いじゃ、 25% 程度しか削れなかったからな。大分進歩したんじゃね? | |
でも結構グロッキーかも……。 | |
回復アイテムも残っているし、まだまだ戦えるだろ。 | |
うへー、相変わらず涼しい顔してますねぇ。 |
……チッ、ここにきて回復技か。 | |
うおおい、何かターンエンドに 280 とか回復しだしたぞ!? | |
ちょっと、それあたし達の1ターンあたりの総ダメージ量に近いですよ? | |
沈静なる奇想曲で打ち消せますが、それでも確定で 280 の回復は痛いですねえ。 | |
頭封じで防げはするが、ちょっと今回は厳しそうだな。 |
ぬー、結構粘ったつもりだったんだけどなー。ここまでか。 | |
ちょっとこれは無理ではないかな。 | |
あたしはいい加減休みたいです……。 | |
よし、十分なデータは取れた。次は勝つぞ。 | |
ってまだやる気ですかい? | |
今回ばかりは諦めた方がいいように思えるな。 | |
戦う前に言っただろ、今回は基本的に情報収集だって。本番は次だ。 | |
こいつこう見えて頑固だからな。みんな諦めて戦おうぜ? |
今回の布陣はこれだ。それからアポロは猛き戦いの舞曲をレベル10まで、カタリナは TP ブーストをレベル10と TP リカバリーをレベル1だ。 | |
毎ターン1ですよ、 TP リカバリーの回復量。 | |
長丁場になるから、大体 20 〜 30 の回復量にはなるだろ。今回は多分頻繁にリザレクションを使うことになるから、取っておいて損はない。 | |
私は特に必要なスキルはないかな。 | |
いや、渾身ディフェンスをレベル5まで取ってくれると助かる。 | |
ところで今回はオイル系を三人分とアムリタを結構な量買い込んだけど、ぶっちゃけ赤字じゃね? | |
ゴーレムのドロップアイテムと山賊王のお宝が頼りだな。 | |
本当にお宝がありゃあいいんですけどねえ。 | |
ってかリク、お前今回は結構熱くなってるだろ? | |
ははっ、そうかもな。 |
今回はちょっとだけ手順が面倒だ。まずは腕封じに成功するまでは俺は積極的に攻撃はしない。 | |
確かに耐性強化で術式の無駄撃ちをさせられてはたまらないからな。 | |
それまでは適当に強化アイテムを使って、その状態での攻撃ですね。 | |
封じに成功したら、一気に攻撃を叩き込む。ヨハンは渾身ディフェンスを掛けた上でバックガードだ。 | |
一応、あっしも通常攻撃ぐらいなら耐えられますからねぇ。おかげで攻撃に参加できますわ。 |
それでも当然戦闘不能になるので、その時はカタリナがリザレクションを即座に使う。 | |
なーんか酷い扱いじゃないですかい、あっしとヨハンの旦那が。 | |
しかしようやく私にも今回の作戦の骨子がわかってきたな。私とアポロが一時的に戦闘不能になっても問題がないから成立する作戦だな。 | |
そういうことだ。アポロは沈静なる奇想曲を使えればそれでいいし、ヨハンは中盤からはアイテム運用にまわる。戦闘不能になってステータス強化が切れても問題ないんだ。 | |
それで TP ブーストが必要だったんですねー。でもなんか、命を粗末にしすぎな気がしますー。 | |
まー今回はなんか勝てそうだし、そういうところは気にすんなって。 |
あと2ターンもあれば勝てるな。リジェネレートされると3ターンかな。 | |
しかし戦術一つでここまで劇的に変わるとはな。 | |
さて、サクッと止めをさして…… |
!? これは、一体…… | |
って待て待て待て待て、復活とか聞いてねえぞ!? | |
せ、せっかく倒したと思ったのに。 | |
落ち着け、奴の回復した HP は 700 程度だ。あと3ターンもあれば削れるだろ。 |
ほらな。 | |
あー、マジでダメかと思ったぜ。 | |
しかしドロップアイテムもなければ経験値もないってのは、ねぇ。 | |
アイテムは単に運がなかっただけだが、経験値がないというのは予想外だな。 | |
ところで山賊王のお宝だけどよ、どこにも見当たらなくね? | |
えー、それじゃガセネタだったってことですか? | |
……ひとまず戻るか。 |
……で、その仇討ちを「山賊王のお宝」とか嘘こいて依頼に出したわけか。 | |
うう、ちょっとそれは怒るに怒れないです。 | |
しっかしこの酒場の姉さん、実は最初から勘付いてたっぽいですよねぇ。 | |
そうなると、我々なら仇討ちを成し遂げられるとでも思っていたのかな。 | |
勝つには勝てたが、大赤字だな。大体 2000 エンの赤字だ。ここまでくると笑えてくるな。 | |
ま、たまにはこういうのもアリじゃねえの? そろそろ執政院のミッションに戻ろうぜ。 |
ユーロニモス | レベル27 |
リク | レベル27 |
ヨハン | レベル27 |
カタリナ | レベル27 |
アポロ | レベル27 |