F.O.E. を片っ端からボコにしてやった勢いのあるうちに、えーとなんだっけここのボスの名前? | |
……ケルヌンノスだ。 | |
そうそう、ケルヌンノスをはっ倒しちまおうぜ。 | |
ヒュー、新しい武器を手に入れた途端、随分と元気になったじゃねえですかい。さっきまで「俺の立場が……」とか言ってたってのにまぁ、現金なもんですねぇ。 | |
後でちゃんと依頼品を集め直してくださいよー、まったくもう。 |
む、いきなり敵の数がかなり増えたな。 | |
こりゃあ全体術式を取った方が良いんじゃないですかい? | |
そうだな。ひとまずレベル1ぐらいは取っておいても良さそうだ。 | |
レベル1でいいんですかー? | |
まず俺が敵に先行して行動できるはずもないからな。だからみんなが分散して攻撃したところに俺が止めを差すというパターンになるはず。となると、レベルをあまり上げてもな。 |
ふー、ようやく抜け道発見。ってかここまでスゲー大回りの道だったぞ。 | |
相当な手間だったな。第1階層もそうだったが、抜け道に気がつかないと突破困難に思える。 | |
それ程わかりにくい所にあるわけじゃないのが救いかな。で、抜け道があるということはもうすぐケルヌンノスがいるということだな。 | |
あー、なんかまた緊張してきました。 | |
スノードリフトも中々のもんでしたけど、今回のはよりヤバいって話ですからねぇ。 | |
へっ、だからいくらヤバくても俺達には……っておい、俺たち以外に冒険者が居るっぽいぞ。 |
この声はレンとツスクルだな(……一体何をしてるんだ?)。 | |
ふむ。どうもよくこの階層になってからよく遭遇するな。 | |
そうですねー。ところでどうしましょう、ちょっと挨拶してきましょうか? | |
そうだな。おい、リクはどうする? | |
ん、ああ。まあ別にいいんじゃないか。 |
お、また回復ポイントをやってくれんのか。 B8F からここまでの間にも微妙に消耗するから、こいつは地味にありがたいぜ。 | |
おまけにアムリタ II も貰えちゃいましたよ。やっぱりいい人ですね、レンさん達って! | |
ところで…… |
この部屋に入って直ぐにこんな奴が出てきたんだが、一体何なのだろうな。 | |
防御だけして他の行動は一切無しか。さっぱり訳がわからんな。 | |
うーん、こいつは何かのミステリーですかねぇ。 | |
ユーロニモスさん、何かわかります? | |
リクがわからねー事を俺がわかると思うかよ。 | |
……まあいいか。それじゃあ、装備と主要スキルを確認したらケルヌンノスに挑もうか。 |
俺の主要スキルはヘッドボンデージがレベル10でアームとレッグがそれぞれレベル5。まだ多少振れるけど、まずはこんなもんか。 |
私はフロントガードと防御陣形がレベル5でバックガードがレベル3だな。どうもリクにいろいろ思惑があるようなので、だいぶスキルポイントが余っている状態だな。 |
えーと、エリアキュアがレベル2でキュアがレベル3、リザレクションがレベル1、TPブーストがレベル5っと。 |
聖なる守護の舞曲がレベル10で猛き戦いの舞曲がレベル5、沈静なる奇想曲がレベル2ってところですか。 |
電撃の術式がレベル5。基本術式は一揃いしてるが、ボス戦はこれ一本で充分だろう。さあ、行くぞ。 |
今回も基本的なプランは変わらない。守りを固め、ユーロニモスが封じ、俺が焼き潰す。以上。 | |
了解。さーて、まずは頭から狙ってみるか。 |
うし、まずは頭封じ成功。でも…… | |
何かいきなり仲間を呼ばれましたぜ。 | |
チッ、こいつは計算外だな。 | |
大雷嵐の術式はレベル1だったが、それで倒しきれるか? | |
わからない。けど、それぐらいしか使える術式は無いな。 |
「ヒーラーボール」とかいう名前を考えると、他に回復スキルも持っていそうだな。 | |
あのー、それって結構マズいんじゃ? | |
確かに長引くと TP が切れてジリ貧になるだろうからな。 | |
俺の大雷嵐の術式1発じゃ倒しきれないから、奴が仲間を呼んだらヒーラーボールを優先的に叩いてくれ。 |
それより見ろよ、開幕から2連チャンで封じに成功したぜ。 | |
おかげでさっきは「ホーンラッシュ」とかいう技が不発に終わった。これで私もヒーラーボールを攻撃できる余裕ができたようだ。 | |
うーん、今回はバカにツイてるみたいですねぇ。 | |
俺の電撃の術式が 250 前後のダメージになっているし、どうもこのまま押しきれそうだな。 | |
うー、今度は私の出番が……。 |
うお、腕封じが切れやがったか。 | |
そういえば今まで不発だったが、クロスカウンターという技を繰り出してきていたな。 | |
名前からしても殴ったら反応系ですねぇ。 | |
……よし、みんなはヒーラーボールの方に集中してくれ。奴の残り体力を見る限り、ヒーラーボールの回復量を考慮しても3ターン程度で終わるはずだ。 | |
おう、またしてもおいしい所はリクの兄さんですかい。 |
だがそれで正解だったようだ。6ターン目とこのターンが共にクロスカウンターだ。 | |
あぶねー、ついつい殴りそうになったぜ。 | |
さて、俺が目測を見誤っていなければこのターンで終わりだ。 |
やった、勝った! リクさんにアムリタ II を使った以外、あたし殆ど何もしてないですけど! | |
実に理想的な勝ちパターンだったな。 | |
なんつーか、俺達って本当に強いんじゃね? | |
今回のは確かにかなり運が良かったが、そうでなくとも負けは無かっただろうな。 | |
(この戦術が今後も通じればいいが、そうでなくなったときにどうするかな) | |
リク、どうした? | |
ん、何でもないよ。さあ、次の階層の磁軸を起動したら報告に戻ろう。 |