ここにスノードリフトがいるはずだ。 | |
いよいよ、ですね。 | |
えーとだな、そのスノードリフトに行く前にだな。 |
道中がやたら長い上に敵が強いぜ。 | |
確かに雑魚相手にかなり消耗する上、距離的にもツスクルのところまで戻りづらいのは厳しいな。 | |
都合よく抜け道の類がありゃあ、それでだいぶ違うんですがねぇ。 | |
……仕方がない、一通りマップ内を歩いてみるか。流石に抜け道ぐらいはあるだろ。 |
おー、ようやく見つけたぜ。 | |
ここまで相当歩かされたな。まあ、雑魚との戦いでレベル14ほどにはなったが。 | |
もう既に B5F のほとんどを踏破してしまった以上、残すはスノードリフトだけだが。 | |
何か気になることでも? | |
今のところ私たちはかなりスキルポイントを残しているんだ、そろそろ振り分けても良さそうではと思ってな。 | |
いや、それは奴の姿を確認してからでも……どうやら、奴の縄張りに入ったようだな。 |
ちょ、すげえ数の F.O.E. ですぜ! | |
配下の狼を引き連れているのか? しかしこれは危険だ。 | |
おいおい、 F.O.E. と戦ってる最中に乱入されたら勝ち目なさげだぜ。 | |
……取り巻きには問題なく勝てそうだな。 | |
なんだよ、もう何か思い付いたのかよ。 | |
まあな。とりえずまず一匹倒してみるか。 |
B4F のフォレストウルフとはまたちょっと違いますね。 | |
ってかこっちの方が攻撃力が高いし、デビルクライとかシルバーファングとかを多用してくるし、厄介なのは間違いないぞ。 | |
どっちもお前のヘッドボンデージで封殺できるだろ。この程度なら他の連中と距離を取って戦えば、乱入されることはないだろ。 |
それよりも見ろ、群れの中央にいた奴は俺達の戦闘に乱入する意志がまったくない。多分こいつがスノードリフトだ。 | |
ってことは、周囲のスノーウルフは確実に一匹ずつ始末できるな。 | |
しかし、北にいる連中はどうにもならないように思える。こちらには何か策でもあるのか? | |
いや、まだ予想に過ぎないよ。でも恐らくは通じるはずだ。 | |
うーん、大丈夫でしょうかー? | |
いや、リクが通用するっつってんだからまず大丈夫だ。 |
さて、スノーウルフを一通り片付けたのでスノードリフトに挑もうと思うが、その前に全員の装備を確認しようか。 |
……よし、今から全員俺の指示通りにスキルを振り分けるんだ。まずはユーロニモス、ヘッドボンデージをレベル10まで上げろ。 | |
オーケー。けどよ、他の封じ技は取らなくていいのか? | |
スノーウルフが頭技ばかり使ってきたからな。ボスも同じ狼だから、頭技が多いと踏んだのさ。次にヨハン、防御陣形を適当なところ……レベル4ぐらいまで取得してくれ。 | |
了解。確かに奴の攻撃力が取り巻きに劣るとは考えにくい、守りを固めるのは必然だろう。 | |
あたしはどうすればー? | |
うーん、エリアキュアの回復量がちょっと不安だから、 TP 消費量と相談しつつあげてくれればそれでいい。 | |
わかりましたー。 | |
アポロは聖なる守護の舞曲をレベル10までだ。 | |
あいよ。しかし随分とガチガチに守りますねぇ。 | |
仮に負けるにしても、できるだけ粘って情報を引き出したいんでね。もっとも負けるつもりなんざ無いけどな。 | |
随分と強気だな(……むしろ傲慢と言えるか)。 | |
ははっ、こいつは昔からそうさ。それじゃ、まずは一戦してみようぜ。 | |
まあ待て、このまま突っ込んだら北のエリアのスノーウルフの乱入の危険がある。 | |
そうですよ、でもどうすれば。 | |
まずは奴にギリギリまで近づくんだ。……よし、この辺だ。 |
奴さん、見事におびき出されてきましたぜ。 | |
このままエリアの端ギリギリまで誘い出せば、成る程かなりの時間稼ぎだ。 | |
やはりこういう仕掛けだったか。ここまでは俺の読み通りだが、さて……。 |
どっちかっつーと猫科じゃねえのこいつ? | |
とっとと構えろ、奴の第一撃がくるぞ。 |
ぐっ! 防御陣形も聖なる守護の舞曲も間に合わなかった……。 | |
わわ、一応キュアをかけますけど、間に合わなかったらゴメンなさいです。 | |
ってかヨハンのおっさんでこれかよ! 俺だったら確実に昇天だったな。 | |
次のターンでヨハンが倒れないことを祈るしかないな。それよりアポロ、さっき宝箱で見つけたファイアオイルを使ってくれ。 | |
わかりやした。で、誰に使えば? | |
惚けるなよ、お前に使うんだ。今回通常攻撃で攻められるのはお前だけだ。 | |
ありゃ、そうですかい。 |
フロントガードと防御力強化二つでこれか。 | |
これはマジでキツいぜ。回復が間に合わないと死ねるぜ。 | |
リクさん、これは大丈夫なんでしょうかー? | |
いや、問題ないよ。あとは一つだけ、どうしても勝つのに必要な事が…… |
よっしゃ、封じに成功したぜ。 | |
……これでかなり勝ちが近づいたな。 | |
そうなのか? ちょっと説明してもらいたいのだが。 | |
奴の通常攻撃は危ういものの耐えられるんだ。問題は特殊攻撃だけど、たった今奴の使った「凍てつく牙」が頭技で、ちょうど封印できた格好だ。他の部位の技が問題だけど、今回は一点読みだ。 |
それにアポロのファイアオイル付きの通常攻撃が相当なダメージで、俺の術式と合わせると1ターンあたり 130 以上のダメージになっている。奴の HP の減少具合からしても、今回はかなり勝機がある。 | |
これはあっしが自分で驚いているところですぜ。 | |
弱点属性で攻撃するのがここまでのダメージになるとはな。 | |
むしろ、術式属性で攻撃する事自体がかなりのダメージ補正になっているように見える。 |
おい、封じの効果が切れたぜ。 | |
いつの間にか防御陣形の効果も切れてます! | |
むむ、私にはもう防御陣形を使うだけの TP は残っていないぞ。 | |
(防御陣形の持続はせいぜい5ターンといったところで、封じの効果も長くてその程度だな) | |
リクの兄さん、こいつはマズいんじゃねえんですかい? | |
大丈夫だ、あと2ターン凌げば奴の HP を削りきれそうだ。ユーロニモス、お前は残りのターンはずっと防御だ。間違っても倒れるなよ? | |
おうよ、そっちこそ頼むぜ。 |
うっしゃ、勝ったぜ! | |
スノーウルフ達も消滅したみたいです! | |
僥倖という他ないな。まさか初戦で勝てるとは。 | |
それもこれも、リクの兄さんの作戦が当たったおかげですな。 | |
ん、まあな。じゃ、次のフロアに行くか。 | |
えー、もう行くんですかー? ちょっとぐらい休みましょうよー。 | |
なんというかですね、もうちょっとマイペースでも良くねえですかい? | |
悪いな、これが俺のマイペースなんだ。 | |
うう、そう返しますか。 | |
だから言ったじゃん、こいつはとことん可愛くないって。諦めて次行こう。 |
ユーロニモス | レベル14 |
リク | レベル14 |
ヨハン | レベル14 |
カタリナ | レベル14 |
アポロ | レベル14 |