Diary?

2009-10-27
Tue

(19:06)

西原先生、何やってるんですかああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

「毎日かあさん」などの善人漫画(こっちも好きだが)により文化人的なポジションを手に入れたと思ったら、それを全部投げ捨てるような狂気に走るんだから西原先生からは目が離せない。まず FX 漫画をヒルズに行き損なったベンチャー起業の社長(サイバラ教信徒)とタッグを組んで描くという時点で頭のネジが何本か飛んでるが、西原先生が FX を始めたすぐ後にサブプライムのビッグウェーブ到来というのはある意味で神憑った引きの強さ(というか弱さ)。

そして単行本に収録された対談ページの特別ゲストが森永卓郎、よりによってモリタクだ。元よりサイバラ教信徒は西原先生が対談の席で一発ギャグや大放言をかまして引っ掻き回すカオスを期待しているものだが、よりによって相手側にもカオスな奴をあてがいやがった。案の定、 FX の話をしてるってのに「私の憧れはマーサ・スチュワート。彼女みたいにインサイダー取引してみたい」と西原先生が言い出せばモリタクがメイド喫茶の話を振る、いい意味で酷い対談になっている。前述のベンチャー起業の社長が途中でフェードアウト気味なのも仕方あるまい。

FX 漫画は半分ほどで終わり、残りは全く別の鳥頭日記という漫画が載っているのだが、「毎日かあさん」ぐらいしか西原先生を知らない新規ファンは覚悟すること。明らかに昔の西原先生のスタイルの漫画であり(FX の方もそうだが)、全てのページから凄絶な瘴気が放たれている。

Creative Commons
この怪文書はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの元でライセンスされています。引用した文章など Kuwata Chikara に著作権のないものについては、それらの著作権保持者に帰属します。