Diary?

2009-09-23
Wed

(10:37)

もんのすげえゲーム少年だったという押切蓮介のエッセイ漫画みたいなもの。ゲームにハマりすぎたせいで女の子と疎遠になったり、学業に無茶無茶悪い影響が出たり、不良連中に怯えながらゲーセンに通ったりといったエピソードが作者特有のユーモアで料理されて繰り出される一冊。

ギャルゲー・エロゲーが云々といったエピソードにはあんまり共感するものがなかったが(俺そういうゲームやらねえからなあ)、それ以外のエピソード、特に駄菓子屋の50円ゲーセンの話なんかは俺も昔は良くそういう所に通っていたりしたんで、やたらと懐かしい感じがしたなあ。

単純に押切蓮介の漫画が好きなら十分面白く読めると思うけど、ゲーム&ウォッチ〜ファミコン/スーファミ〜プレステ/サターンという家庭用ゲーム機の変遷が直撃だった世代には特にお勧め。

それにしても「勉強もスポーツもできない俺でも格ゲーなら○○連勝の腕前」とかのエピソードは、なんかいわゆる「ネトゲ(MMORPG)廃人」の出現にも絡んできそうな話だったな。というか、ゲーセンで凄いプレイをしてギャラリーの注目を浴びるのもネトゲで超レア装備とレベルカンストして他のプレイヤーから羨望の眼差しで見られるのも、ゲームを通じた自己顕示欲の充足という点では変わらないはずだよな。それでもどういうわけか問題の深刻度はネトゲ廃人の方がでかそうに思えるんだが、俺はネトゲというか MMORPG を一切やったことないんでイマイチ実感がない。というわけで、それっぽそうな記事へのリンクを張ってお茶を濁しとく。

「誰でもできる」「ゲームの尺がやたら長い」といったあたりが、特に廃人を生み出す原因なのかなと。

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