Diary?

2009-08-20
Thu

(04:11)

うわー、二日も日記を書かなかったぜ。理由は仕事が忙しかったというか大変だったからなんだが、まあ実装の目処が付いたので死亡フラグ回避といったところか。

というわけでゲームの話をする。別に音楽の話でもいいが、「Katatonia の "Without God" に Paradise Lost の "Shattered" のフレーズが含まれていることからも彼らが Paradise Lost フォロワーであることは明白であり、その後のゴシック路線への変遷という点でも……」などと書いても多分誰も読まない。アクセス解析とか見てて思ったけど、どうも俺には「技術者残酷物語」と「ゲームの話」以外求められていないようで、仕事が変わって別に残酷物語でもなんでもなくなった今となっては、ゲームの話ぐらいしかネタがない。

前に書いた DQ9 感想で「サンディがベラベラ喋るのがうぜぇ」と書いたとおり、俺は RPG のシナリオや演出についてはプレイヤーの想像に任せる部分をなるたけ多くしてほしいと思っているので、あんまりプレイヤーキャラが喋りまくる RPG は好きじゃない。それで DS で出てる RPG で俺の嗜好に合致してるのは世界樹の迷宮とエルミナージュなんだけど、この二つって喋らない主人公というのは共通してるけど、それによってもたらしてるものは全然違う。

エルミナージュの方は本当に古き良きダンジョン RPG という感じで、シナリオ部分なんて本当に添え物。よくよく見れば世界観もキャラクターも設定は結構凝ってるというか興味深く、それがまた想像力を刺激するのだけど、その辺は全然表に出てこようとしない、本当にあっさりしたものになっている。

じゃあ世界樹の方はどうかというと、実はこれ意外とシナリオの要素が強い。エルミナージュに比べると明らかにシナリオ主導で進む部分があり、ある意味では「プレイヤー=主人公」の図式じゃなくなってる部分も散見される。だってエルミナージュは別にシナリオ部分なんざほとんど無視して適当やってもいいというかむしろそっちが本道だけど、世界樹は先のダンジョンに進む=シナリオを進めるだからな。「プレイヤー=主人公」となっているかどうかだと、明らかにエルミナージュの方が真っ当で、その観点からみたゲーム世界への没入感はエルミナージュの方が上だと思ってる。

それじゃ世界樹は妄想喚起力でエルミナージュに劣るのかというと、必ずしもそうじゃない。実は世界樹の迷宮って「プレイヤー=主人公」というよりも「プレイヤー=主人公たちの傍観者」のゲームで、誤解を恐れずに書けば、ある意味同人二次創作的な妄想で楽しむ仕掛けになってると思う。エルミナージュがキャラクターのグラフィックを(多分意図的に)超おざなりにしてるのとは対照的に、世界樹の迷宮では超わかりやすい萌えイラストを用意してることからも伺える。もう少し突っ込むと、世界樹の向いてる方向性って「妄想の主体が単なる傍観者」って意味で、なんとなくだけどやおい的なのかなあとも思ったりする。全然何も調べずに書くけど、多分世界樹の同人誌って女性向けの方が盛り上がってるでしょ。


なんで唐突にこんな事を書き始めたのかというと、妙な時間に目が覚めたんで DSi ウェアを購入して遊んでたら、そのゲーム(Energy Chain)の開発元が「Wizardry ~生命の楔~」の販売元(開発は別。海腹川背 DS 版の開発元っぽい)という事に気がついたというのが発端なのだが。

その「生命の楔」はオリジナルシリーズとしてどんぐらい気を吐いてくれるかはまだまだ未知数だ。プロモーションムービーを見る限り、ひたすらダンジョンに潜りまくるのと、シナジー重視の戦闘システムっぽいというのは見えてくるんだが。あと普通にプレイヤーキャラが喋る系の RPG になってるようにも見えるが、一方でキャラメイクできるらしいしなあ。どうなることやら。

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