これはすげえ。何がすげえって、これ Black Sabbath じゃないじゃん。じゃあ一体何かというと、これは正しく Heaven & Hell のデビューアルバムでしょう。確かにドゥームには違いないんだけど、これは Ozzy 時代とは別物のドゥームサウンドで、あっちが古典的なドゥームならこのアルバムはエピック・ドゥームだろう。特にアルバムのオープニングを飾る "Atom And Evil" とラストを締めくくる "Breaking Into Heaven" でそれが顕著だと思う。
その2曲以外にもドラマティック極まりないドゥームナンバーの "Bible Black"、アルバム随一の攻撃性を撒き散らす "Eating The Cannibals" など佳作多し。もう主要メンバーは還暦過ぎてるってのに、よくもこれだけの作品を作れるもんだ。こりゃ次のアルバムも期待していいかも。
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