Diary?

2009-05-01
Fri

(14:17)

朝っぱらから体調が激烈に悪かったので、今日はお休み。いや、昼頃には回復はしたが、まあ無理は良くない(それに今は暇だし)。というわけで(どういうわけだ)月曜の日記の続き。

あれを読んだ人の中には「じゃあITゼネコンがピンハネループの下の方の会社と直接契約すれば金払いが良くなるんじゃね?」という至極真っ当な疑問を抱いた人がいるだろうけど、残念ながらそれは以下の理由により無理くさい。

まず最下層のピンハネ業者が下請けの人間に対してまず言うことは、「名刺をITゼネコンや上位のピンハネ業者に渡すな」というもので、何でそんなことを言うのかというと、万が一そいつができる奴でITゼネコンとかに気に入られると、一連のピンハネ業者兼ソフトウェアハウス間のパワーバランスが崩れてしまうから。ってかぶっちゃけてしまえば、中間搾取構造が崩れるからなんだけど。実際にはバンバカ名刺のやり取りが発生しているみたいで、それを前提に各社動いてる節があるんだけど、建前としてはITゼネコンからへのアピールはするなということで協定が結ばれていると思っていいだろう。

そしてもう一個(こっちはかなり予測が入ってるけど)理由があって、ITゼネコンの契約・要員管理の問題があって、それまではピンハネ業者の上位層をいくつか相手にすれば良かったところに、ピンハネループの下の会社が何社も上がってくると、そいつらの相手もしなくちゃいけなくてちょっとこれは管理負荷が大変な事になるかもしれない。かつて俺の居た現場では基本的に会社単位でチームが組まれていて、ITゼネコンであるITゼネコンはそれらの各社を統括するような開発体制で、一連のピンハネグループはあくまで最上位のピンハネ業者一社という扱いになっていた。そしてこれはやってる作業の内容とはあんま関係なかった覚えがある。この状態ってピンハネグループを丸ごと一個の会社として扱った方が、権限の移譲と管理負荷の軽減という観点からは有利だったりする。

つまりピンハネループから抜け出すのって思ってるよりも大変で、むしろ今の雇用・契約・開発体制はピンハネループを是とする形になっているとさえ言える。かと言ってそのまま中間搾取で旨味を削られ続けるのもバカらしくて、何か手を打たなければいけない。例えば弊社では社員を「ITゼネコン直請け組」と「中間搾取上等組」に二分していて、直請け組はそれなりの SIer からの直請け仕事をメインにしていたりする。当然この両者は本人のスキルで分けられていて、上澄みと沈殿みたいな棲み分けになっている。

とはいえこれは中間搾取構造の中でちょっとでも儲けを増やすための策でしかないので、状況を根本から改善するにはもっと別の方法を取らないといけない。例えばパッと思いつくのは

  • パッケージソフトを作り、それの販売・カスタマイズ・サポートで利益を出す
  • 既存の管理体制や技術者の単価の決定方針を変えて、下請けの技術者にもまともな給料が払われるようにする

の二つ。問題はどちらも激烈に難しかったりハイリスクだったりするので、おいそれとはできないということだ。特に後者は難しいんだけど、それなりの規模のプロジェクトで開発者の知性を大バカと動物の間で見積もったような開発規約・標準が策定されてまともな技術者の生産性をガタ落ちさせている事の原因ともつながると思っている。

じゃあその原因って何かというと、その一つとしては技術者が信頼されてないってことじゃねえの。そもそも素人を雇って三ヶ月程度教育して、それで現場に出すというやり方じゃ、とても信頼なんてしてもらえないよ。俺が去年三ヶ月ほどいた現場は、開発に携わる面子や顧客企業に合わせて RUP をカスタマイズしたかなりまともな開発体制になっていたけど、そこは素人の投入は認められていなくて、ある程度のスキルセットが求められる現場だった。

もちろん顧客企業の文化とかITゼネコンのやり方とかに左右される部分も大きいだろうけど、それらを変えるためには開発者のレベルの底上げも必要で、まずは素人を最先端のイメージで連れ込んで売っ払うような女衒紛いの雇用体制をどうにかしないとダメだろうな。

かといって「素人お断り」とかやっちゃうと誰も来てくれないというのが下請けソフトウェアハウスの現状で、俺みたいに軽く精神的にアレになって人生投げてないと、情報系の大学出身者が場末の下請けに入社とかあんまりねえよな。どうしたもんかな、これ。

(18:39)

デビルサバイバー4日目クリア。3日目ほどには苛烈な戦いがなかったせいか、割とあっさり。仲魔含めたパーティ構成はこんな感じ。

  • 主人公Lv32 / 妖獣アーヴァンクLv28 / 霊鳥スパルナLv25
    • 主人公のパラメータは「力:11 / 魔:21 / 体:5 / 速:11」
    • 妖気迅雷+飛翔で接近、主人公の全体攻撃で一気に薙ぎ払うのが理想形
  • アツロウLv30 / 邪鬼ロアLv29 / 龍王ペンドラゴンLv25
    • インファイトに持ち込めば勝ち。物理耐性対策がアツロウの今後の課題
  • ユズLv30 / 霊鳥ヴィゾフニルLv28 / 妖精シルキーLv27
    • 基本は消耗しそうな奴の近くで回復役兼とどめ
  • ミドリLv30 / 魔獣ケットシーLv29 / 邪龍バジリスクLv28
    • 残ったスキルと仲魔を適当にアセンブルしてできたチーム。これはこれで殲滅力が高い
    • バジリスクはユズのチームのヴィゾフニルと変えた方がいいかも

ちょっと敵に物理耐性やらヤバい能力持ちが増えてきたし、なによりレベルがこっちより高めなので、フリー戦闘でスキルクラックと経験値を稼いだ方が良さげ。あんまフリー戦闘で稼いでると本編がぬるくなりそうなんで、程々にしとくけど。

(21:59)

クライマックスに向けて加速しっぱなし。笹塚の死とか裏切り者の存在とか完全体 XI のお披露目とかいろいろあったけど、とにかく全面的に救いのないお話だ。そりゃあ弥子の心も折れるわ。そんな嫌な空気を一発で払拭するアヤはあまりにもキャラとしておいしすぎる。

あと葛西おじさんは中年で放火魔でモク中というどうしようもない設定なのに、シックスの五本指で一番格好良かったな。

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