Diary?

2008-11-23
Sun

(13:14)

昨日の話だけど、御茶ノ水の改札あたりで Paul Bankes っていうクラシックギタリストがストリートライブやってた。俺は全然知らなかったんだけど、割と有名な人なのかね。その演奏とわざわざ路上でクラシックのパフォーマンスを行う心意気に感銘を受けたので CD を購入。たまにはクラシックギターを聴くのも悪くない。

(15:40)

「キミの勇者」クリア。まだクリア後に追加されるダンジョンがまるまる残ってるけど、そこでさらにストーリーが展開するはずはないのでここらで感想を書いておこう。

一言で言えばヌルゲー。全編通して全滅したのはラスボスで一回、それもパーティ編成を組み替えるのをすっかり忘れたまま突撃して死亡という代物で、それ以外は一度も全滅していない。適当に進めてもそれほど困ることは無く、パーティ編成やスキル構成を工夫するとさらに楽になるといったところか。好意的に解釈すれば、この手の RPG の入門用。

じゃあビギナー向けとしてどうかと言われると、実はこれはなかなかいいレベルデザインになっていると思う。このレベルデザインにはシステムの複雑度、敵の強さ、そしてダンジョンのややこしさがあるが、それぞれこんな感じのデザインになっている。

  • システム
    • 最初は一人パーティで始まる
    • 二人目の加入でコンボの概念が導入
    • その後ちょっとしてコンボの追加効果の上級星技が追加
    • 中盤になると特定のルートでコンボを繋げたときに発動する覚醒星技が追加
      • もっともこれは発動条件を探すのが非常にタルいので成功してるかどうかは疑問
  • 敵の強さ
    • 途中で何回かキャラクターが加入する時があるが、その時の新規加入キャラのレベルが目安
      • 新しく売り出される装備品を買っていくのも必要だが、大体一つのシナリオが終わったときの持金で一通り揃えられるようなバランスになっている
    • 普通にダンジョンを攻略してギルドの依頼をこなしていればそのぐらいのレベルには到達する
    • 何も考えずに戦っても、雑魚相手にはまず全滅しない。編成をちゃんと考えれば大抵1ターンキルで済む
  • ダンジョン
    • 順当にややこしくなっていく
      • それでもまあ、難しくはないか
    • ストーリー上のボス戦前には必ずセーブポイントや回復ポイントがあるという親切設計
      • ボスに辿り着く前に雑魚に先制されてぶっ殺されることのある某ゲームとはえらい違いだ

というわけで、敵が強くて進めないなどという状態にはまずならなさげなので、ストレスを感じず、尚且つキャラの育成や戦略の効果を実感できる余地もあるといったところだ。ただし、一旦効果的な戦略を立ててしまうとボスも雑魚も最後まで一つの戦略で押し通せてしまうのでマンネリ感があるのも確かで、システム的にできることが増えていくのは見方を変えればやらされてる感を増す結果にもなっている。まあ、この辺はトレードオフだろうな。

ビギナー向けという点では親切な半面、「アイテム図鑑」などのどちらかというとマニア向けの機能はばっさり切られていて、コレクション欲など本筋とは別のプラスアルファ部分はあまり刺激されない。あったところでゲーム性とミスマッチな気もするので、別にいいといえばいいか。

俺はスライムやゴブリンですら殺る気満々に襲いかかってくる難易度のゲームが好みなのでいささかこのゲームはぬるすぎたけど、世界樹とかを途中で投げたとかそもそも手が出ないという人にはちょうどいいかもしれん。

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