昨日の話だけど、御茶ノ水の改札あたりで Paul Bankes っていうクラシックギタリストがストリートライブやってた。俺は全然知らなかったんだけど、割と有名な人なのかね。その演奏とわざわざ路上でクラシックのパフォーマンスを行う心意気に感銘を受けたので CD を購入。たまにはクラシックギターを聴くのも悪くない。
「キミの勇者」クリア。まだクリア後に追加されるダンジョンがまるまる残ってるけど、そこでさらにストーリーが展開するはずはないのでここらで感想を書いておこう。
一言で言えばヌルゲー。全編通して全滅したのはラスボスで一回、それもパーティ編成を組み替えるのをすっかり忘れたまま突撃して死亡という代物で、それ以外は一度も全滅していない。適当に進めてもそれほど困ることは無く、パーティ編成やスキル構成を工夫するとさらに楽になるといったところか。好意的に解釈すれば、この手の RPG の入門用。
じゃあビギナー向けとしてどうかと言われると、実はこれはなかなかいいレベルデザインになっていると思う。このレベルデザインにはシステムの複雑度、敵の強さ、そしてダンジョンのややこしさがあるが、それぞれこんな感じのデザインになっている。
というわけで、敵が強くて進めないなどという状態にはまずならなさげなので、ストレスを感じず、尚且つキャラの育成や戦略の効果を実感できる余地もあるといったところだ。ただし、一旦効果的な戦略を立ててしまうとボスも雑魚も最後まで一つの戦略で押し通せてしまうのでマンネリ感があるのも確かで、システム的にできることが増えていくのは見方を変えればやらされてる感を増す結果にもなっている。まあ、この辺はトレードオフだろうな。
ビギナー向けという点では親切な半面、「アイテム図鑑」などのどちらかというとマニア向けの機能はばっさり切られていて、コレクション欲など本筋とは別のプラスアルファ部分はあまり刺激されない。あったところでゲーム性とミスマッチな気もするので、別にいいといえばいいか。
俺はスライムやゴブリンですら殺る気満々に襲いかかってくる難易度のゲームが好みなのでいささかこのゲームはぬるすぎたけど、世界樹とかを途中で投げたとかそもそも手が出ないという人にはちょうどいいかもしれん。
この怪文書はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの元でライセンスされています。引用した文章など Kuwata Chikara に著作権のないものについては、それらの著作権保持者に帰属します。