そういやあと一週間かそこらで Dragonforce の新譜が出るんだよなーと思ってオフィシャルサイトをチェックしたら、新作からの PV が既に公開されてた。
まあ、相変わらず。しかし ZP は化粧濃すぎないか? V 系にでもなるつもりか。大体お前らはアキバ系のバンドだろ。そういや Herman が指に付けてるエフェクター、あれアキバの Music Vox で売ってたんだよな。俺はああいうギミック奏法をやる余裕なんぞないので買わなかったけど。
昨日書いたことの続き。適正があるかどうかすらわからん素人をプログラマとして採用してしまうという状況はまったくもって恥ずべき事であり、面接の時にコードを書かせたり自分の作品を提出させたりすれば間違った採用は激減するという意見はまったくもってその通りだ。それじゃあ自分の会社でそういった採用条件を用いたとして、それでも応募者が十分やってくると自信を持って言えるところがどれだけあるんだ?
実際のところ俺は「面接時にコードを書かせるという条件で一度やってみろ」という意見を出しているが、返ってきた答えは「それじゃあ応募者が来ない」だった。確かに中途採用ですらまったくの未経験がぞろぞろとやってくる現状で、そんなハードルを設けたら応募者は激減する。ここ数ヶ月の状況でいえば、恐らく 10 人中 3 人しかハードルを乗り越えられないだろう。新卒の状況はもっと酷く、恐らくここ三年に限定すれば俺以外の全員が脱落していただろう。
前にも書いたが採用には金がかかるもので、広告費だけでも今回は 220 万円ほどかかっている。採用にかかるコストというのは採用できた社員に均されるもので、今回は広告費だけで見ると一人採用するのに 22 万円という金額になり、平均的な社員の月あたりの利益では三〜四ヶ月分の金額だ。これがもしも 3 人しか取れなかったら、費用対効果は 30% 以下に落ちてしまい、ペイするまでの期間がその分長くなってしまう。
そして末端のコーダーとできるプログラマの平均的な人月単価の格差は倍もなく(せいぜい 1.3 倍?)、そして面接の時点でコードを書ける奴がその後順当にスキルと単価を伸ばせるという保証もなく(実際多少コードが書けたけど最終的にアレだった奴とかいるし)、できる奴の少数精鋭を揃えるよりも玉石混交で採った方が間違った採用で発生するコストを計算しても金になるという現実があり、前者の方が明らかに金になるような状況に持っていかない限り「未経験者歓迎」の文字が採用広告から消えることは決してない。
これは本当に恥ずべき事態であり、どうにかして改善しなければならない。ただ、実際のところ未経験で入ってから伸びる奴というのも存在するし、まったくの不向きでもなければそれなりに仕事をこなせるようにはなり、そういった人達にチャンスが与えられない世界もやはり間違っている。
もっともプログラミングというのは PC とインターネットがあればほぼノーコストで学び始めることができるので、それでも面接までに何も準備してこないというのはダメだと言われるかもしれないが、果たして自分の専門外の分野について独学で学び始めるという事ができる奴がこの日本にどれだけいるのか凄まじく疑問だ。というかうちは研修問題の一部をお試し版というか予習版として公開しているのだが、入社するまでにそれに目を通した奴は揃いも揃ってプログラミングの経験者だったというお寒い現実があるのだよな……。
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