Diary?

2008-06-28
Sat

(12:25)

流石に Rosegarden と Qsynth を立ち上げてると、 Flash とかの再生がすっとろくなる。いくら何でもマシンスペックが貧弱過ぎるか。やっぱメモリをもうちっと増設した方がいいだろうな。このご時世に 512MB というのはちと無謀か。 CPU も Celeron の 2GHz 程度だし。

まあ、別に Rosegarden とか使ってるときに動画見たりしなけりゃいいだけだから、現状維持でもいいんだけどさ。

(19:11)

たまたま立ち寄ったタワーレコードで Sleep の "Dopesmoker" が売っていやがった。当然購入。

この Sleep というバンドはドゥームメタル/ストーナーロック/スラッジコアの世界では伝説的な存在らしいのだが、その理由は彼らの 3rd アルバムの "Jerusalem" にあるのだという (これは未聴)。このアルバムは 52 分の曲が一曲だけ入っているという超絶にふざけた代物で、しかもその曲はお経のような歌とほぼ単一のリフで構成されたアバンギャルドを通り越してあっちの世界の逸品。あまりにアレな出来栄えだったので当時所属していたレーベルから「こんなもん売れるか」「レコーディング費用を返せ」と迫られたらしいが、当のメンバーが「これが俺たちの音楽だ」「金? 全部マリファナに使っちまったよ」と凄まじい切り返しをした結果大喧嘩になり (というふうに聞いている)、結局バンドは解散、アルバムはお蔵入り。結局ドゥーム専門レーベルの Rise Above Records に拾われて販売されたが、このレーベルの社長は言うまでもなく Lee Dorrian で、まあなんていうかそこまで綺麗に落ちを付けなくてもいいだろお前ら。

そしてこの "Dopesmoker" は "Jerusalem" でカットされたトラックを復活させた完全版ということで、なんと一曲 63 分。さらに "Sonic Titan" という曲のライブテイクまで収録された凶悪な代物で、これは普通の人は聴いたら怒り出すだろう。普通じゃない人はかなり笑えると思う。取り返しの付かない人は相当な感銘を受けると思うので、踏み絵代わりに聴いてみるのも一興だ。俺はちょっとばっかり感銘を受けたので若干取り返しが付かなくなってるんだと思う。

ちなみにこの曲は歌詞の内容が強烈にバカで、

Drop out of life with bong in hand
Follow the smoke to-uh the riff-filled land
Drop out of life with bong in hand
Follow-the-smoke-Jerusalem

マリファナでラリったボンクラ集団が究極のドゥーム音楽を求めてエルサレムへ巡礼するという内容。まったくもって救いようがない (褒め言葉)。

あとこれは全人類の 99.999999% にとって完全にどうでもいいことだが、一応ドゥームメタル/ストーナーロック/スラッジコアの三つはそれぞれ別物ということになっている。

ドゥームメタル
遅くて重くて暗くてマリファナでラリっていてヘヴィメタルが根源にある音楽。
ストーナーロック
遅くて重くて暗くてマリファナでラリっていてヴィンテージロックへの回帰を意図してる音楽。
スラッジコア
遅くて重くて暗くてマリファナでラリっていてハードコアの影響を受けている音楽。

「何が違うんだ」と聞かれたら「全部同じ」と答えてしまうかもしれないが、まあなんていうか一般人が逃げ出すジャンルというのは往々にして無闇に細分化されるものだ。ちなみに俺にはあんまり聞き分けが付かない。

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