Diary?

2008-03-11
Tue

(21:34)

単一言語脳の恐怖について。俺が心の底からムカつくのは何でもかんでも Java でどうにかしようとする連中で、大体そういうのは Java しかプログラミング言語を知らない。なので例えば別の言語で実装されたなかなか良さそうなソフトウェアがあっても、それを評価する機会さえ与えられない。比較検討した上で Java を選ぶというのなら話はわかるが、それすらないというのはどういうことだ。実際今やっている仕事も、 Java に限定されなければより良さそうなものが見つかるかもしれないってのに。

そして単一言語脳だけでも厄介なのに、世の中には単一パラダイム脳とでもいうべき人たちがいて、要するにオブジェクト指向を銀の弾丸とでも思っている連中が典型例で、そして前述の Java しか知らなくてそのことを問題視していないような連中はかなりの割合で単一パラダイム脳だった。

だから別に仕事では Java 使ってもいいから、他の言語、特に全然畑違いの言語にも目を向けてくれと思う。ある意味でプログラミング言語それ自体はどうでもよくて、重要なのは考え方だ。言語が思考を規定する以上、一つの言語しか知らなかったらその言語がもっとも得意とする考え方しか身につかない。最悪なのは一体どういう意図でデザインされたかわからない言語で、そういうのは仮に仕事には使えても学ぶところはない。例えば PHP とかな (いや、反面教師にはなるか)。

そういう意味ではとにかく尖った言語というのはただそれだけでも学ぶ価値があって、 Haskell とか Io とかあとは Boost を使った C++ とか、そういうぶっ壊れた言語は使いこなせなくてもいいから、っていうか俺も全然使いこなせないんだけど、それでもやってみる価値は十分ある。

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