Diary?

2008-02-17
Sun

(11:51)

DS 版「ダンジョンエクスプローラー」をストーリーモードとピラミッドと両方クリアした。ストーリーモードでは詰みはしなかったけど、ピラミッドの方は途中で詰みかけたよ。いやー、結構歯ごたえのあるゲームだった。

その詰みそうになった部分は第四階層で出てくるワンダーパーソンというボスで、こっちはこいつの攻撃二発で死ぬ上にその攻撃パターンに

  • ターゲッティング不能に近い距離からの毒霧
  • ベアハッグ。チャージ攻撃で剥がせるが、チャージ完了するまでにアイテムを消耗しすぎる

という鬼畜技が入っているもんだから思わず投げそうになった。飛び道具系のフォームで射程外から削ろうともしたが、火力が低すぎて断念。じゃあどうやって倒したのかというと、今まで全然役に立ってなかったお供のロボの防御力を思いっきり上げて (500 ぐらいあれば安心)、ロボの方にベアハッグをさせるとほぼ完全なハメになることが判明。あとはチャージ攻撃にならないように通常攻撃を当てればよい。偶発的にこっちに攻撃が飛ぶこともあるが、単発で時々くるだけなのでリカバリは可能。

ワンダーパーソンの鬼畜っぷりとは裏腹に弱かったのが第四階層のラストに出てくるデュラハンという奴で、こいつは弱点属性のアーツを打ってるだけで死にくさった。お前、ボスなんだからもうちょい頑張れ。

第五階層は初見でクリアできたというか、この階層では

  • ワンダーパーソン×3
  • デュラハン×3
  • フェバーン
  • メタブリード
  • ブリード

というボスラッシュがあるわけだが、

  • ワンダーパーソンは三体全部ベアハッグでハメれば負ける要素は無い
  • デュラハンは雑魚を最初に一掃してから落ち着いて戦えば負ける要素は無い
  • フェバーンはここまでくる腕があれば負ける要素は無い
  • メタブリードは攻撃すると偽者を召喚する最低最悪の面倒くささを誇るが、まあいつかは勝てる
  • ブリードは仕掛けがわかれば後は難しくない (ヒント: ステージ中央のブロック)

とまあ、ワンダーパーソン初見のときよか大分楽だった。もっともタラッタ族魔術師でヒールを使えたのが大きかったとは思うけどな。このヒールというアーツは最高レベルまで上げて打つとかなりの長時間回復フィールドを張ることが出来るので、そのフィールドの付近をうろつきながら戦うという戦略が可能になる。

とりあえずゲームの総評としては、ある程度の歯ごたえを求めている人にはオススメ。一件無茶な攻撃をしてくるボスでも大抵は攻略方法を見つけ出せるので (力押しもあるが)、なかなか攻略のしがいがある。残念ながらマルチプレイはまだやってないというか、周囲に DS を持ってる人が……。

さて、「世界樹の迷宮2」まであと数日だ。

(17:19)

ここ最近買った CD の感想でも。

  • Ari Koivunen - Fuel For The Fire
    • 「友達にそそのかされてアイドルのオーディション番組に出たらあれよあれよという間に勝ち上がり、ついにはデビュー」というどこの少女漫画なんだそりゃというメタルシンガーのデビューアルバム。これがポップソングを歌う女の子じゃなくて男性メタルシンガーというのがフィンランドの凄いところ。何でも審査員からは「何だこのメタルバカ」と思われていたらしいが、本人は「知るかよ、俺はメタルが好きなんだ」って感じで突っ走り、それが視聴者には受けたようだ。
    • 音楽性は大変真っ当な北欧メタル/ハードロックで、そりゃあ楽曲提供者に Tonny Kakko とか Timo Tolki とかそうそうたる顔ぶれがそろってるもんな。まあ、特に好きな "Don't Try To Break Me" と "Hear My Call" は全然知らない人の作曲なんだが。あとこの人は現在 23 才らしいけど、みてくれも声も 23 の男とは思えんな。特に声は時々「君、ちゃんと声変わりしてるよね?」と言いたくなるようなショタ声になる。
  • Biomechanical - Cannibalised
    • 英国を中心に活動する超絶エクストリームバンド。 Rob Halford 系金切りハイトーン + Slayer 風スラッシュサウンド + 映画音楽風オーケストレーションといったあんばい。ていうか中心人物であるヴォーカルの John K は映画音楽の仕事もしてるそうで。
    • すさまじく格好いいが、一回聴いただけでは曲構成がさっぱりわからないほど複雑で壮大。
  • Norther - N
    • 前作が微妙な出来だったので心配していたけど、今回はアタリ。相変わらず Kristian Ranta のクリーンヴォーカルがいい仕事をしてる。 Petri Lindroos のデスヴォイスが高音絶叫系なので、中〜低音でアダルティックに歌う Kristian といい対比が出来ている。
  • Rodrigo y Gabriela - Rodrigo y Gabriela
    • スラッシュメタル出身のアコースティックデュオなんだが、これは素晴らしい。アコギだけでここまでのものが出来るのか。本来は指弾きのスパニッシュギターを鍛え抜かれたフラットピッキングでとんでもない勢いで弾き倒す Rodrigo に、超絶技巧と特殊奏法を駆使してどう聴いてもパーカッションにしか聴こえないバッキングを叩き出す Gabriela と二人とも神業を連発。
    • もちろん曲もいいんだけど、特に "Stairway To Heaven" と "Orion" のアコースティックアレンジには意表を付かれた。前者は元からアコースティックパートがあるからまだしも、後者はここまでアコースティックな世界で表現出来るとは。アコギしか使って無いのにどう聴いてもヘヴィメタルにしか聴こえない。そこらのメタルバンドなんかよりもはるかに過激でテンションが高いよ。
    • というわけでメタラーにも全力でオススメしたい一枚。ドラマティックなメロディとスリリング極まりないリードとバッキングの絡みはメタル的にも 100 点満点。いや、本当に参りました。俺が買った奴にはおまけの DVD が付いてきて、それにはライブ動画と教則ビデオを収録。ライブ動画は必見といってよく、何せアコースティックライブなのにオーディエンスが拳を振り上げて頭振って叫んでる。演奏はタイト極まりなく、 Rodrigo のピッキングの精度と Gabriela のミュート・パーカッション奏法が大変な事になってる。

Rodrigo y Gabriela は久々の大ヒットだなあ。何しろメタルファン以外にも自信を持って薦められるんだからな。というか、これ聴いた後に手持ちのスケールブックからスパニッシュ系の奴を引っ張り出して練習始めるぐらい気に入った。

(21:54)

仕事で使うことになった事もあって、本当に久しぶりに C++ の勉強をしてる。まあ、仕事で使うと言ってもアプリのうち本当に限られた部分で、俺の腕でもどうにかなる所だけなんだけど、それでも今後に備えて腕を上げとくに越したことはないからな。

そして大学時代には何を言ってるのかさっぱりわからんかった部分も流石に今なら理解できたりするんだが、しかしそれも結局のところは範馬勇次郎相手に「今ならおぬしの技が見えるぞ」といった本部以蔵のようなもので、とてもじゃないが歯が立たないのも事実なんだが。俺程度の腕ではこいつとの戦いはライフワークにならざるを得ないだろうな。

(23:23)

俺は Python を「母国語」だと言ってはいるものの、実際には何度か書いているように静的な強い型付けの方が好きだ。が、その理由は書いた覚えがないのでとりあえずその一つを書く。

まずはプログラミングにおける型エラーについてだが、俺はこれにも実装エラーと仕様エラーの二つがあると考える。実装エラーの型エラーというのは、要するに適切にキャストしてないとか、適切な抽象クラスとして変数の型を宣言してないとか、うっかり別のメンバを参照してたとか、引数の順番を間違えて書いてたとか、そういう類のものだ。これは実行時に見つかってもコンパイル時に見つかっても修正コストはたいして変わらないと思う (が、コンパイル時に見つかった方が一気に修正出来るのでこっちの方が好み)。

問題は仕様エラーの方で、これはそもそもそのデザインに問題があるというケースだ。例えば Python の socket オブジェクトはデータの読み書きに recv/send を使うのだけど、 ssl を噛ませるとなぜか read/write になる (まあ、標準モジュールの ssl なんざ誰も使わんだろうが、あくまでも例な)。ここについて何かしら勘違いして

  • socket と同じインタフェースが要求されるところに ssl オブジェクトを投げる
  • ファイルなどの read/write を使うオブジェクトが要求されるところに socket オブジェクトを投げる

というケースを書いてしまい、それが条件次第で起こるかどうかわからないケースの場合 (オプションで ssl モードにするとかな)、テスト漏れした場合に酷い目にあう。そしてテストというのは漏れるものなので、やっぱり酷い目にあう。そしてこれは単純なケースだけど、もっと複雑なケースじゃどうなることかわかったもんじゃない。もちろんその場合でも動的言語に特有の書き直し易さでで対応できるっちゃそうかもしれないけど、出来ればこういうどう考えても明らかにおかしな部分は実行するまでもなく検出して欲しい。

そしてそれでも俺が動的言語を支持する理由はあって、それは

  • C 言語はシステムプログラミング言語。今の時代にアプリケーションプログラミングに使いたくない
  • C++? これを本気で使うのは「真の実力者」「どうしても仕事で必要になった被害者」「死んだ方がいいバカ」のどれかだ
  • Haskell はあまりにも変態的過ぎる
  • Java は仕事言語としてみたら悪くはないものの、ライブラリ、実行環境ともにその使いにくさに’は凄まじい物がある
  • Ada は実は少し勉強したことがあるが、二度と触りたくないなアレは。文法が面倒臭すぎる
  • Pascal は俺が師匠の元を離れる切っ掛けの一つになった
  • C# は詰め込み過ぎで何をしたいのかさっぱりわからない

とまあ俺が使ったり多少勉強したことのある言語はどれもこれも気にくわなくて、これが静的型付けの宿命なのかどうかは知らない。俺が欲しいのは「Python + 型推論」な言語なのだけど、そういうニーズがあるのかどうかはわからない。ただ、 Guido van Rossum は型推論に対して興味を持ってはいるようではある。あと契約プログラミングにも興味をもってるはずだったな。

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