俺はほぼ完全な技術屋というか職人の地位らしく、クライアントと業務要件を詰めたりという仕事は降ってこないのだけど、それでも何も知らないのはまずかろうということで、今回の案件の業界についての基礎というか入門書を渡された。どんな業界かはちと書けないのだけど、何であれ開発者が対象の業務について何も知らないのはたとえ直接業務部分を書かないとしてもやっぱりまずいので、こういう判断は完全に正しい。
ただその一方で、クライアント側は依然として俺たちソフトウェア業界のことを知らないのだ。これはどう考えてもアンフェアだ。これは俺たちに有利過ぎる状況で、こういった情報格差は不正利益を合法的に生み出すといっていい。俺は不正利益を掠め取られるのは死ぬほど嫌だが、不正利益に手を出すぐらいなら本当に死んだ方がマシだと思っている。
そして今回の案件では今までとは違う人が上司になって、その人はかなり熱心な XP やアジャイルの推進者で、つまりこのアンフェアな状況をどうにか出来るかという問題に取り組むための役者は揃っているわけだ。技術者には自身の思想の科学的な正しさと社会的な正当性をソフトウェア開発を通して証明する義務がある以上、俺にはもはや「逃げ」の選択肢は残されていないということだ。
もっとも、後退のネジなんざとっくの昔に捨てちまったがな。
>>> chikara = KuwataChikara()
>>> chikara.add_age()
<type 'exceptions.NotImplementedError'>: 現実を受け入れるつもりがないようです
>>> chikara._age += 1
<type 'exceptions.AttributeError'>: 'KuwataChikara' object has no attribute '_age'
>>> chikara._KuwataChikara__age += 1
>>> print chikara.get_age()
<type 'exceptions.NotImplementedError'>: 現実を受け入れるつもりがないようです
>>> print chikara._KuwataChikara__age
24
友人からのメールで、昨日が自分の誕生日だということに気がついた。いや、マジで忘れてた。しかし俺も 24 か。何か去年一年間をドブに捨てたような気がするので、年を取ったという実感がないというか、ただでさえ年なんざ取りたくないってのに、これはちょっとなあ。

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