Diary?

2007-12-30
Sun

(00:31)

これは完全に個人の趣味嗜好の問題なので究極的にはどーでもいいのだけど、何で俺の周囲には mixi でしか日記を書いてない人が多いのかなあ。

(01:07)

これもかなりどーでも良さそうなことだけど、俺は単体テスト何かの結果が綺麗なグラフやレポートで出てほしくないと思ってる。何でかっていうと、綺麗なレポートを見るとそれだけでいくらかでも満足しちゃうから。人によってはそういった満足感を断続的に得ていった方がいいのかもしれないけど、俺の場合は多分必ずしもそうではなくて、むしろ常に飢えを感じていた方が良さそうな気がする。

(03:00)

そういや前に「俺の周囲の優秀な連中はメタルファンの比率が高い」とか書いたことがあったけど、よくよく思い出してみたらそいつらのほとんどは俺がヘヴィメタルを布教したんだった。まあ、優秀な連中にだけ布教活動が成功したのは面白いっちゃ面白いが、友人の中でも特に頭のおかしい連中にだけ布教できたという見方も出来るんだよな。ってか、多分そっちがビンゴだ。

そんなわけで (どういうわけだ) ヘヴィメタルバンドの PV の紹介だ。まず最初に断っておきたいが、メタルバンドにとって PV は笑いを取るところだ (多分。昔の奴は特に)。そもそもヘヴィメタルという音楽自体「どんなものでやりすぎると笑いになる」という法則を体現しており、さらに言えば「どれだけぶっ壊れたことが出来るか」がメタルバンドにとってのある種のステータスだ。ちなみに現在のところ俺の中でアホバンドランキング一位の W.A.S.P. はステージ上で豚の解体をおっ始めたり、尼さんを裸にひん剥いて磔にしたり、ステージに上がってきた頭の変なファンを腕に装着したノコギリで追っ払ったりしている (Marilyn Manson の元ネタと言えばわかりやすいか)。 Mayhem? 犯罪者はさすがに反則だ。

話がそれた。とにかくメタルバンドの PV には「何やってんだお前」なものが他のジャンルに比べて非常に多く、その中でも特に「だからお前は何をやっているんだ」感の強いものを紹介。

Judas Priest の "Breaking The Law"。メタルゴッドの二つ名を持つ彼らが率先してこんな PV を撮っていたものだから、後続のバンドも「あ、こんなことやっていいんだ」って思うわけだ。他には Turbo Lover なんかもいい感じに酷い。 Don't Go に至っては常人の理解を越えていると言わざるを得ない。

本当に後追いで W.A.S.P. ファンになってよかったと安堵した "Wild Child" の PV。こんなにノスタルジックなメロディのいい曲のどこにアマゾネスもどきのシャーマンが必要なのか俺にはさっぱりわからない。他には L.O.V.E. Machine がいろんな意味で気まずい。

ちなみにこいつらはデビュー当時のプロフィールに「上官をぶん殴って軍隊を追い出された」「学校の女教師とまぐわって退学になった」「6 歳で少年刑務所にぶち込まれ、 LA 最悪の悪ガキとしてポリ公にマークされてる」「バンドに加入したきっかけはエロ本のガールフレンド募集ページに送ったヌード写真」とか無茶苦茶なことを書いていたけど、ここまでバンドの見てくれと実際にやってる音楽のギャップが激しいケースはなかなかないと思う。

ドゥームの礎にして大英帝国のハードロック魂の継承者である Cathedral は名曲である "Midnight Mountain" でよりにもよってこんな PV を撮っていやがった。レコード会社の意向とか言ってるらしいけど嘘でしょう、 Lee Dorrian さん。あなた完全にノリノリでしょう。まあ、この人は常にこんな感じなのかもしれないけど。

新世代の爆笑王 Dragonforce の "Operation Ground And Pound" は想像以上に酷かった。飛んでくるマイクを ZP がキャッチした瞬間からツッコミどころのみで構成された究極レベルの PV。おいお前ら、一体誰に音楽売るつもりだ?

これは知ってる人が多いかなあ。フィンランドからやってきたトラッド系メタルバンドの急先鋒である Korpiklaani の "Wooden Pints"。ここまで来ると崇めたくなってくるな。

Rhapsody の "Holy Thunder Force" は曲に映像が完全に負けている。いくら RPG メタルだからって、 RPG の雑魚戦やられても困るんだよ。せめてボス戦にしてくれよ。


えーと、流石に変なものばっかり垂れ流すのもあれなので、ここらで格好いい PV でも。ちなみにまともな PV を撮るバンドの大半はエクストリーム系かゴシック系の一般向けとは言い難い音楽性で、ここら辺の誰に売っていいかさっぱりわからない感がメタルのメタルたる所以だよなあ。あと単にバンドの演奏だけを写したものは除外 (だってそれって格好良くて当たり前じゃん)。

まあ、 Slayer が格好悪いはずないわな。ちなみに俺はこの "Bloodline" という曲自体かなり好きな曲だったりする。途中に出てくるおねーさんの萌え度が割と高めなのも評価アップで、おまけに猫もちょびっとだけとはいえ出てくるわけで、「血」「ぬこ」「おにゃのこ」と何て素晴らしい PV なんだ。

Dark Tranquility の "Monochromatic Stains" はダークで美しい楽曲と深遠な歌詞にマッチしたどことなく舞台風の PV。

Paradise Lost は割合 PV の当たり外れの激しいバンドなのだけど、この "Forever After" は当たりの部類。ミステリアスな楽曲にぴったりの PVだ。他には "Enbers Fire" あたりは虫が嫌いでなければ映像的な完成度は高い気がする。俺はダメだが。

Sentenced はやはり格が違う。この "No One There" という曲は人生の終焉を描いた曲なのだけど、その PV がこれ。重すぎるっての。ちなみに Sentenced の PV は奇跡といっていいぐらい外れがない。大抵のバンドは一つや二つやっちゃったのがあると思うんだけどなあ (まあ、大抵はバンド自体がやっちゃってるんだけど)。

Turisas の "Battle Metal" に映画「ブレイブハート」の映像をはめ込んだ MAD。誰もが公式 PV と信じ込んだ一本。

Sentenced の "Vengeance Is Mine" の同人 PV。あまりの完成度にオフィシャルな作品だと勘違いする人が現れる始末。ちなみに俺も最初勘違いした。

(13:33)

洗濯物も終わったしさあ出掛けようと思った途端に雨が降ってきやがった。ど畜生。

(21:18)

「国民クイズ」の愛蔵版上下巻を買ってきた。いやあ、久しぶりに「何でこの原稿が通るんだよ」な漫画だった。

あらすじ: 民主主義の時代は終わりました。これからは国民クイズ主義の時代です。国民クイズに勝ち抜けばどんな願いも叶います (例: 「俺が所持していないベンツを全部叩き壊せ」「エッフェル塔を日本のものにしろ」「逃げたペットの犬を探して」)。ただし、負けたら大変なペナルティが待っています。ちなみに世界の警察はアメリカではなく日本で、核兵器の八割ほどを日本が押さえています。

この漫画の面白いところはいろいろあるんだけど、一つだけあげるとすれば「誰も国民クイズの賞品として『国民クイズの廃止』を要求しない」ってところかな。これはデスノートでの「顔と名前がわかれば殺せる能力の持ち主がいるのに実名報道を続けるマスコミ」と同じ類の面白さで、「そんなことしたら話が終わってしまう」という言ってみれば作品の死角を「でも人間ってそういうもんだよな」で納得出来てしまうという面白さ。

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