Diary?::2007-12

2007-12-01
Sat

(16:22)

Ring of Fates のマルチプレイを進めてるんだけど、予想以上にやりこむ余地があって全然終わらない。マルチプレイをソロでやってると必然的に探索に時間がかかるので、二段ジャンプでショートカットを出来るセルキー族を選んだのだけど、こいつはレベルが低いうちはものすごいマゾ性能でやってられない。レベルが上がってくると 3-Way ショットと溜め撃ちで殺戮マシーンになるんだが (でも他の種族の方が明らかに平均的な火力は上っぽい)。

ところで俺は一周目はポケットやしずくの類を全然手に入れずに進めてたんだけど、よくこれでクリア出来たもんだ。さらには装備品を作るときの追加素材も全然活用してなくて、マルチプレイを始めてようやくそれらを使い始めてる。というかセルキー族は性能がマゾマゾしいので使わないと無理。

2007-12-02
Sun

(16:41)

Ring Of Fates に一つ不満をあげるとするなら、ストーリーと関係ないマルチプレイモードでもダンジョンの攻略順序が固定という所だな。これを任意にしてしまうとレベルデザインで死ねるというのはわかる。敵の単純なステータス面での強さはある程度までは融通が効くが、特殊能力やダンジョンの仕掛けの複雑さなども含めて攻略順序に依存しないレベルデザインをするのは不可能だろう。もっとも、一本道のゲームにはリプレイを誘発する魅力が乏しくなりがちという弱点が出来てしまうので、どうにかできるのならそっちの方がいいのだけど (Ring Of Fates は使う種族によって攻略パターンが変わるので、ある程度のリプレイアビリティは確保されてる。世界樹の迷宮もその部類で、 FF シリーズのジョブチェンジシステムもある程度それを狙っているような気がする)。

これに一つ回答を与えるとするのなら、ダンジョンの階層を多くし、ダンジョンごとに別個の攻略上のテーマを与えるという物がある。複数種類のダンジョンに対して、同時平行に攻略を進めさせるという戦略で、これならあるダンジョンで手に入れたアイテムが別のダンジョンの意外なところで役に立つなどのギミックを入れ易い。もっともこれはこれで非常に大変な作業で、まったくの不可能から非常に困難になった程度だろうな (さらにこのやり方だとシナリオを書く人も大変そうだ)。

どーでもいいが、俺は大学のサークルでゲームを作っていた時にレベルデザインが非常に苦手だった。プログラミング能力があってもレベルデザイン能力があるとはいえないというか両者は基本的に別物で、無理矢理両者に接点を見出すのならプログラミング能力があればゲームの作りに無理のないデザインを提示できるとかその程度だろう。

2007-12-03
Mon

(21:29)

Tanabe さんとこで Linus Torvalds が SCM について語ったスピーチの記事が書かれてた。俺は英語力がアレなので肝心のスピーチの内容はちょっとようわからんのだけど、マージアルゴリズムについては多分「git はまとも」とは言いきれない気がする。

詳しいことは CategoryMergeAlgorithmCrissCrossMerge が参考になるのだけど、ここで git のアルゴリズムは問題を抱えていると書かれている。ここで書かれている再帰的な 3-way マージは一見すると正しそうというか、俺も多分これが正しいんじゃねえかって書いてたんだけど、問題のあるケースがしっかり出されている。それとも、現状の git や Mercurial のアルゴリズムはチューニングが施されているのかな (Mercurial は Codeville 由来のアルゴリズムらしい)。

これらの中で孤高の存在というか全然違うアプローチなのが darcs で、俺はパッチ代数学は全然詳しくないのだけどこの路線が一番確実なのかな。今のところはいくつかの問題を抱えているらしいのだけど、解決の予定はあるようだ。

2007-12-04
Tue

(20:51)

Linus odia C++ :s で大笑い。流石は Linus だ、返信の一行目から相手を最低のクソ野郎呼ばわりかよ。まあ確かに C++ は酷い言語で、 Bjarne Stroustrup みたいな超弩級に頭のいい人でないとまともに使えないだろう。実際のところ、大学時代に C++ でゲームを作るのは死ぬほど大変だった。コードの行数で 3,000 行前後の極めて小規模なプログラムでも死ねるというか、わけがわからん。どこがワケワカメか少し具体的に書くと

  • 文法が完膚なきまでに終わってる。これについてだけは反論を認めない
  • テンプレートを使うとコンパイラの出すエラーメッセージが酷い
  • メンバ関数がデフォルトで仮想関数にならない。効率化のためだというけど、もっと大事な物があるだろう (大体そこまで効率が重要なら C 使えよ)
  • virtual 継承なしでは菱形継承で死ねる。まあ、後に継承自体がリスキーということが広まっていくわけだがそれは別の話
  • 継承の種類が複数あって、 protected 継承と private 継承が他の OOP 言語に喧嘩を売るような代物 (継承を単なるコードの節約程度にしてしまう)
  • class と struct が実はデフォルトのアクセス指定子が違うだけで同じものという罠
  • 当たり前の話だけど GC がなく、オブジェクトをオンデマンドで作っていく OOP ではかなりの致命傷
  • マルチパラダイムなのはいいけど、いくらなんでも突っ走りすぎ。あ、これは C++ というよりも Boost のせいかも

表面的なところだけでもこんだけ出てくる。俺はもう C++ は二年近く触ってないし、今後も出来れば付き合いたくない言語だ。

追記: 本文とはあんま関係ないかもしれないけど補足。 GC で楽になるのはオブジェクトというかメモリの確保と開放だけで、依然としてオブジェクトのライフサイクルには気をつかう必要があるし、メモリ以外のリソースはやっぱりプログラマが手動でどうにかしないといけないケースがある。例えば枯渇寸前のリソース握ったまま GC されてないオブジェクトがあったとすると、任意のタイミングで GC が起動できない限りは手が付けられないよな (なのでそういうところに気をつけてプログラムを書く必要がある)。

2007-12-05
Wed

(22:06)

えーと、流石に同じ人間にこう何度もまったく同じことで脱力させられると萎える。

2007-12-06
Thu

(23:37)

それにしても UTF-8 に BOM を付けてもいいようにしようと言い出したのはどこのバカだ。確かに BOM があれば文字コードの自動判別が容易になるかもしれないが (でも多くの UTF-8 に BOM が付いてなかったらむしろ混乱の元じゃないかな)、 shebang の解釈の時に先頭に BOM が付いていると上手く解釈されずにエラーとなるとか、 Java は BOM の付いたソースコードを扱えないとか、無視できない弊害があるだろ。

というか、 UTF-8 に BOM が付けられるおかげで便利になった事例ってあるのか? 俺は一つも聞いたことがない。

2007-12-07
Fri

(22:09)

会社帰りにふらっと立ち寄った書店で「魔人探偵脳噛ネウロ (14)」が売られているのを見つけたので購入。前々から俺はこの漫画を高く評価していたけど、まさかここまで凄い漫画だとは。完全に松井先生にしてやられた。

まず X がラスボスじゃなかったという時点で敗北だ。 X とネウロが対決したエピソードについて作者が締めくくりのエピソードのつもりだったと書いていたこと、 X のシンパが存在することなどからこいつがラスボスで間違いなかろうと思っていたら、完全に意表を突かれた。

そしてそのラスボスであるシックス (不吉な数字である 6 と Sick が名の由来) がまた凄くて、まさか少年ジャンプの漫画で「定向進化」を目にするとは。これはアバウトに説明すると品種改良のようなもので、シックスの一族は数千年にわたって「人を殺すこと」に優れた精神の持ち主を生み出すような形で子孫を作り、結果として人間とは別種の存在にまで進化したという筋書き。はったりこそあれど考え方のベースは基本的に正しく、また精神面での遺伝 (キチガイの多い家系とか) のようなものもかつての「犯罪生物学」があるのでまったくのデタラメとも言いきれない (今では「犯罪社会学」がほぼ完全に取って代わっているが、異常犯罪者の多くが身体的な異常や頭部への大怪我を負っているというデータもあるというので、幾ばくかの真実は含まれているかもしれない)。ここまで理詰めで作られたラスボスって少年漫画史上でも類を見ないんじゃないか?

そしてシックスたちの目的は「人類がその進化・発展の歴史で猿と人類の中間種を滅ぼしたように人類を滅ぼす」で、これもかなり珍しく、そして何より人類を殲滅する理由として真っ当だ (ところでこれは遺伝的に異なるといいつつもまだシックスたちは人類と交配可能ということになるわけだが、これが今後のストーリーに影響するかは不明)。

それにしても、シックスの見てくれがどうにもキリストを想起させるように見えるのは気のせいかなあ。

2007-12-08
Sat

(23:00)

それにしても、単なるコーダー (SE とプログラマを区別してる連中にとってのプログラマがこれ) はまったくもって必要ない (むしろ邪魔) ということを痛感する今日この頃。結局のところ、言われた通りにコードを書くしか能のない奴は自分で問題を発見する事が出来ないのだ。というか、問題があるかもということすら考えていないのかもしれない。あまりこういうことは考えたくないが、提示された仕様通りのコーディングをしていればそれなりの評価はもらえると思っているのかもしれない。が、俺のそういう奴に対する評価は完全にゼロだ (マイナスにしないだけありがたく思え)。

2007-12-09
Sun

(22:23)

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を読んだんだけど、これはネタ扱いされるかもなー。実際のところ、研修を一ヶ月弱やらせただけの軍隊でいうと基礎訓練も終わってない素人を現場に放り込むというのは実際にあったし、常軌を逸した長時間労働もあるし、頭のおかしい上司ってのもいるところにはいるし、採用基準や人事のトホホさ加減は本格的に他人事じゃないし、少なくともまったくの作り話ではないだろう (あまりに出来すぎてる? いやいや、俺の今までの人生の方がよっぽど作り話っぽいよ)。

2007-12-13
Thu

(03:31)

月曜は体調不良で帰ってくるなりぶっ倒れ、火曜は結局終電で帰る羽目になり、昨日は終電すら逃した。漫画喫茶に泊まろうかとも思ったけど、一秒でも早く帰って風呂には入りたかったので、コストパフォーマンス最悪とわかっていながらタクシーで帰ることにした。というか、今さっき帰ってきて風呂入った。この段階でここまで切羽詰まるとは思ってもいなかったというか、何で俺がこうまでバカの尻拭いをせにゃならんのだ。

確かに人間はミスをするものだし、俺だってノーミスでここまできたわけでは決してない。それでもヤバそうなところはレビューしてもらったりとか、他のところよりも時間かけたりとか、とにかくミスを少なくしたり致命的なミスをやらかさないように工夫することは割といくらでも出来るわけで、そういうことをやろうとすらしないのは問題だよ。

多分、本人は自分の担当部分では辻褄があってるから別にいいと思っていたのだろうが、他のメンバーに思いっきり影響のある部分をスタンドプレーで殴り書く神経は俺には理解できん。そもそも本来その部分は俺の担当であり、スケジュールの都合で入れ替えがあったわけなのだけど、どうして本来の担当の俺に確認をしなかったのかと。何も聞きに来ないし俺が何か聞いても「問題ない」と答えが帰って来たのでそれ以上は突っ込まなかったが、これは完全に誤りだった (もっとも俺が一から十まで面倒見てたとしたら、それもかなり間違っていたとは思うけど)。

確かに実装すら満足に出来ないチンカスだらけの現実を見れば、多少なりとも実装できるというのは評価に値するかもしれない。が、実装なんてのはどんなバカでも時間をかければどうにかなる事が案外多いものだ。そんなことより自分の設計が外部にどれだけの影響を与えるかってのを考えてくれ。

(23:16)

そしてまた同一人物による「確かに動くけどそれがどういう意味を持つのか全然考えられていないコード」を目にしてゲンナリするわけだ。どうやら俺の書いたドキュメントやコードは本格的に一切読まれていないらしい。なんだかなあ。

2007-12-15
Sat

(17:23)

昨日からすげえ体の調子が悪いというか、胃腸の調子が酷い。今日明日と絶食した方が良さそうなレベルで悪い。

それはまあどーでもいいとして、ようやく今のプロジェクトも終わりが見えてきたというか、こっから先の一ヶ月が正念場だ。何せ、俺は全部で三つある地雷のうち二つを手がけ、一つはプロジェクトが最悪に混乱していた時期に書き上げ、もう一方はここ数日書いていたように足を引っ張られながら書いたものだからな。これできちんと動いたら本当に自分で自分を褒めてあげたい (今のところは俺のせいで動かないという問題は起こっていない。今のところは、ね)。

それにしても思うのは、酷い品質のコードのほぼ全てがリファクタリングされていないってこと。今回は前のプロジェクトから引き継いで改修するコードが結構あって、それは絶好のリファクタリングのチャンスだったってのにスルーされてるのが非常に多かった。よりによって俺のチームに。

おかげで前のプロジェクトの段階であった (致命的でないにせよ) バグをそのまま引き摺ってるところもあって、これはちょっと言い訳が出来ないな。やっぱりプロジェクトの全メンバーが使うコンポーネントを作るということの意味をまったく理解してなかったのか。そもそも前回からの引き継ぎコードがあるってことは、次回の類似プロジェクトでも使われる可能性があるって事なんだけどな。そして今の下請け IT 業界の体質からすると、次のプロジェクトでまた呼ばれる可能性は多分思っているよりもずっと高い。

もっとも、一旦コーディングを終えたコードの修正のチャンスが無いというかそこら辺のリソース管理に問題があるってのも重要な問題で、実際のところ「このコンポーネントさえ直せれば」「新しいクラスを追加できれば」ということが出来なくて、重複したコードや仕様上の欠陥を埋め合わせるコードが山のようにできているからな。これは多分、ウォーターフォール固有の問題というよりもユーザ側の思想的な問題で、その問題のある思想をそのまま適用出来るのがウォーターフォールだったんだろう。

(20:04)

メガトマト食べてきた。メガタマゴはこれ以上タンパク質をとってどうするよと思って選ばなかった。味の方は結局のところマックなのでアレで、相変わらず食べにくいことこの上ない。というかやっぱ「マックの新製品の○○食べた? 酷かったよな今度も」という会話のためだけにこういうものを食べるのはやめにしよう。

それにしてもこっちが何も言ってないのに勝手にポテトを L サイズにされかけて、流石に温厚な俺もちょっとキレそうになりましたよ。あのなあ、明らかに L サイズ頼むような体型してないだろ。

2007-12-16
Sun

(02:23)

昨日書いたとおり胃腸を悪くはしているんだけど、流石に腹減りっ放しは我慢できないので胃薬とか飲んで飲み食いしてたわけよ。で、今になって薬の効果が切れたわけよ。で、薬のストックがもう無くなってるわけよ。

えーと、とりあえず下痢って気合で治ってくれないかな。

(23:19)

今のところまだ未完 (その 8 まで書かれてる) だけど、非常に読む価値のあるエントリ。題材はある種の捕鯨反対運動だけど、それをもって宗教の本質にも迫っているところが面白い。

ただ、俺の宗教観とこの人のそれは多分一番大事なところで違っていて、それはきっと俺が 10 才の頃から五年ほど創価学会と敵対関係にある真如苑とかいう電波集団に入信させられていて、結局自分の意志で抜け出したことが関係してるだろうな (その時に散々俺を罵倒した母親は今でも許していないし、許すつもりもない。何より本人はそのことを忘れている)。その五年間で俺が理解したことは、信心深い人は狂っているわけではなく単に騙されているということだ。恐らくその騙され方は結婚詐欺に近いもので、騙されていたとわかったときの絶望感も「自分を幸せにしてくれるはずのものが単なる幻想だとわかってしまう」という点で似ているのだろう (そして驚くほど愛と信仰は似ている、と思う)。

俺がことあるごとに「宗教なんぞまやかしだ」と公言しているのは、ある意味で結婚詐欺にあっている真っ最中の人に「あんたは騙されている」と言っているのと同じだ。こういった忠告に耳を貸す人がどれだけいるのかわからないが、出会い系とかの絡んだ事件の報道を見る限りはまったく期待できないのかもしれない。むしろ、「そんなはずはない」とヒステリックに喚き散らす事の方が多いのかもしれない。もっとも俺に既に何かしらの宗教にはまっている人の目を覚まさせてやるという意志があるかというとそれはあまりなく、むしろまだはまっていない人たちへ注意を喚起すること、そしてその手の連中と距離を置くためなんだけど。

この問題が根深いのは、人間はどこかで思考停止したがっているということだろう (当然、俺もそうだ)。というか、多くの場合に人間は思考停止して適当な何かに白紙委任状を出していると考えるべきだとすら思う。それはもしかしたら「いつもの癖」かもしれないし、「常識」かもしれないし、「世間」かもしれないし、「宗教」かもしれない (そういう意味じゃ日本人は「世間教」の信者で、「そんなもん知るか」で済ませてきた俺はいつ異端審問にかけられてもおかしくないというか既にこれはかけられているな)。そしてこれは何に対して思考停止しているかという問題であり、それ以上に自分が何に対して思考停止しているのか自覚しているかという問題でもあり、どこまで他人の思考停止に目を瞑るかという問題でもある。相手の思考停止っぷりが酷くてどうにかせにゃならんと思った場合、どうせ相手は白紙委任状を出しているのだから、少し懇切丁寧に指導すればどうにかなることもある。が、もしも相手が委任した先に強く依存してしまっていたら? ゲーム脳に代表されるゲーム叩きが厄介なのは、例えば子供を持つ親などにはそれが子供たち (自分の理解できないメディアを軽々と使いこなす) に対してのある種の不安を取り除いてくれるもので、恐らくそういった人たちは子育ての不安が無くならない限りは結局似たような何かに飛びつくだろう (俺は独身なので子育ての不安が消えるものかどうかはわからん。もっとも俺がまだ十代の半ばの頃にとある歌の歌詞を「宗教的に問題がある」とか言い出した母親を見る限り、どうしようもないものの類なんだろ)。

ここで件のエントリに話を戻すと、これはリンク先でいうところの「ガイア教徒」はまず居なくならないので (恐らくヒステリックな捕鯨反対運動が鳴りを潜めるのは連中がもっといいターゲットを見つけた時)、結局彼らとどう付き合っていくのかという問題になる。俺個人のレベルの話なら簡単で、やはりガイア教徒と個人的な付き合いはしないで終了である。が、もしもこれが国家単位の話だったら? 例えばオーストラリアと国交を断つなんてことは有り得ない選択肢だ。そうなると問題は捕鯨反対を表明している国家のうち、どれだけがどこまでガイア教徒へのパフォーマンスなのか、それらの国々とどこまで関係が悪化するのか、捕鯨によってどれだけの利益が発生しているかなどから最適解を導き出す問題で、これは俺が考えても良い答えは出そうにないな。

もちろん連中の不安が無くなればそれが一番望ましいが、俺にはそれは現実的だとは思えない。せいぜいまだ入信してない人たちや次の世代の子供たちがバカらしい不安や考えを植え付けられるのを阻止して、そういった不安の持ち主が全員寿命を向かえるのを待つしかなさそうだ。

どーでもいいしあんまり本題と関係の無いことだけどよくもまあ「死後の世界」とか「人生の意味とは何か」で悩めるものだと感心するよ。俺にとっちゃそんなことよか

  • 今書いてるソフトウェアの一体どれだけが完成に漕ぎ着けられるのか
  • いつになったら Michael Angelo Batio 大先生の曲を弾けるようになるか

の方が遥に重要で、こういうことで頭を悩ませる方が遥にマシな人生を送れると思ってる。どうやったって人間は悩むものだし、だったらもっと楽しいことで悩まないか。

2007-12-17
Mon

(07:30)

タイマーで暖房入れるの忘れてた。死ねる。

(21:38)

それにしても、今の会社は一体俺に何を求めているんだろう。来年にはもう俺も三年目なわけで、会社からの要求も厳しくなってくるはずだ。じゃあ一体何を期待されるようになるのかを考えて見たところ、多分俺には生粋の開発屋としての役割が求められているのだろうけど、今の会社では昇進とマネジメント系への転換がほとんどイコールで、それはつまり俺はどうやっても昇進出来ないということになる。

別に俺は給料に関してはそれほど拘りがないのだけど、きっとこういう面での怠惰のおかげでプログラマの地位が低く見られているのだろうと思うと、あんまし無責任に「金にも地位にも興味ねぇ」とか言うのは不味い気がしてきたなあ。

(22:23)

凄まじくどうでもいいけどキーボードのタイピングについて。俺はどうも人体工学に喧嘩を吹っ掛けるような無茶苦茶なポジションでタイピングしているらしい。

まずホームポジションを全然意識しない。例えば、俺はスペースキーを親指で押すことは殆どなく、左の人差し指で押している (都合が付かない場合は右の人差し指)。親指はまず使わないので、左の親指はキーボードの下部あるいは机に当ててバランス取りをしてる (右の親指は完全にフリー)。そして左右でカバーする範囲に明らかな違いがある。大体、 QWERTY 配列の 7/Y/H あたりまでは左で押すことに抵抗が全然ないし、小指で Control や Shift を押すことにも負担を感じない。

右手は右手で無茶苦茶で、まず小指を全然使ってない。元々短指症気味で小指が普通のストロークじゃ届かないことがあるせいか、右手に関しては人差し指と中指で殆どの仕事をしている。薬指は Enter と Delete とあとは右のカーソルキー専用に近い。そして右の Alt/Shift/Function キーは使っていない。多少無茶なストレッチやポジションのジャンプをしてでも左の小指で押してる。前述のとおりホームポジションなんぞ知ったことではないので、「カーソルキーを押すのにホームポジションから離れるのが嫌」という気持ちがまったくもって理解できない。

ちなみにマウスの左ボタンはその時の指の疲れ具合で押す指を変えている。なんとなくだけど、中指で押すことが多い気がする。ホイールは殆ど中指で固定なんだけど。

実はこれでも一時期はキーボードの配列を変えようと思っていた時期もあったのだけど、職場でそのキー配列が使えるわけじゃないしなあとか考えたら億劫になってしまって結局 QWERTY 配列を使い続けている。それにどっちにしろ人体工学を完全に無視した我流タイピングになるのは同じなので、多分新しいキー配列を使うことにより発生するコストに見合った利益を得ることはなさそうだ。

2007-12-18
Tue

(00:39)

「俺は Twitter には興味がない」ということでどこまで長文が書けるかという思考実験は、「一言で済むようなことを長々と書くのはバカかキチガイか自分を偉そうに見せかけたいだけの俗物」という結論に達したので急遽中止。

(22:17)

いい加減「理系」「文系」なんて区別はヤメろ。せめて「理系はコミュニケーション能力がない」などというのはヤメろ。こんなものを使っている国は恐らく日本だけだろうし、この一点をもって日本は後進国であると断じても問題はあるまい。俺が外国の政治家だったら、靖国だの従軍慰安婦だのよりもこっちを先に問題するね。ちなみに俺は相手が会社の先輩だろうが何だろうが、この手の区分を本気で信じている人間にははっきりと「お前はバカだ」と言うことにしてる。言わないでいるよか大分マシだし、万が一嫌われてもバカに嫌われる分には問題ない。

まったく根拠のないことを書かせてもらえば、文系/理系の差別をしている人と血液型性格診断を信じている人はかなりの割合で被っている。そしてどちらについても「こんなものを信じているのは頭の病気だ」というと、かなりの確率で「話のネタになるじゃん」という言い訳が返ってくる。ああ、確かに話のネタにはなるな。俺みたいな人間が極めて不愉快な思いをするというリスクと引き換えにな。きっと他に面白い話のネタが思い浮かばないんだろう。若干逆説的だけど、こういう話題が好きな人間ほどコミュニケーション能力にどこか問題があるんじゃねえかと思う。

ちなみに日本では、民族や宗教を除けば以下の人間が主に (明らかに不利益を被るレベルでの) いじめ・差別の対象となっている。

  • オタク
  • B 型
  • 理系
  • ヘヴィメタルのファン

2007-12-19
Wed

(20:47)

それにしても、やる気のない能無しの方がやる気のある能無しよりは大分マシだと思う今日この頃。

2007-12-20
Thu

(22:39)

「LIAR GAME (6)」が出ていたので購入。今まであんまり意識してなかったけど、普通に少年漫画として読めるなこれは。まあ「主人公兼ヒロイン」という観点からするとむしろ少女漫画的なのかもしれないけど、話の中の燃えどころはかなり少年漫画っぽいカタルシスだよなあ。

(23:10)

妹から「ジャンフェスに腐女子友達と言ってくるぜイヤッハー!!」というメールが届いたので「オタクなのはいいけどホモとコスプレは程々にな」と返したところ、「あたしゃコスプレはしませんよ。ところで最近戦国 BASARA が……」との返事が。

……お兄ちゃんはどっちかっつーと 801 の方を否定してほしかったぞ。

2007-12-21
Fri

(22:12)

突然だが、変人ギタリストについて少し書きたい。ここでいう変人とは

  • 演奏技術がおかしい
  • フレーズがおかしい
  • 性格・エピソードがおかしい

といったあたりのどれかを兼ね備えているギタリストのことだ。そして十中八九ヘヴィメタル・ハードロック系だと思って良い。俺はそんな変人ギタリスト達の大ファンなのだが、俺の知る限りで誰が一番変人なのかというのを少し考えてみた。とりあえず変人王の候補は次のギタリストだ。

  • マイケル・アンジェロ (ググれば嫌というほど動画が見つかるよ)
  • チアゴ・デラ・ヴェガ (ギネス公認世界最速)
  • ジョージ・リンチ (実はいろんな意味でツッコミどころ満載)
  • スティーブ・ヴァイ (変態ギタリストの草分け)
  • トム・モレロ (左翼思想で政治家の秘書を解雇された後にデビューしたわけのわからん人)
  • マティアス・IA・エクルンド (ギターの使い方を意図的に間違えている)
  • イングヴェイ・マルムスティーン (すべての元凶)
  • マイケル・シェンカー (神あるいは精神異常者)

あまりにも知名度が低そうだったり、ネタにして面白くなさそうなのは省いた。以上の 8 名でトーナメントを戦ってもらうことにしよう。

第一試合「マイケル・アンジェロ vs チアゴ・デラ・ヴェガ」

確かにチアゴ・デラ・ヴェガはギネス記録をもつギタリストだが、あまりに音楽として成立していなさ過ぎた。そしてそもそも速弾きしてるさまを見ていて面白くないのが痛かった。

顔面芸とバカ技でアンジェロ先生の勝ち。

第二試合「ジョージ・リンチ vs スティーブ・ヴァイ」

スティーブ・ヴァイの明らかにあっちの世界の音世界と独特の演奏技術はまさに変態。対するジョージ・リンチ先生もなかなかの変態技の持ち主で、ゴシックオクターブ・スケールと本人が勝手に呼んでいるフレージングとの合わせ技でヴァイの牙城に迫る。

ヴァイの「エイリアンとの会話」「馬のいななき」というギミック奏法に先生の「ジャックオフ・ヴィブラート」の名前の通りどう見てもナニをシゴいているようにしか見えない視覚的なインパクトがぶつかり合ったあたりで、先生は Super V から神風ギターに持ち替え。なんとその瞬間に勝負は決まった。いくらなんでも「先生の神風」はねぇだろう。

ジョージ・リンチ先生の勝ち。

第三試合「トム・モレロ vs マティアス・IA・エクルンド」

トム・モレロの「ケーブル引っこ抜き奏法」もかなり頭を抱えてしまうが、マティアス・エクルンドのディルドーを使ったりおもちゃの携帯電話を使ったりといった「そもそもギターって何をするものだっけ」レベルの変態技はそれを超越していた。

マティアス・IA・エクルンドの勝ち。

第四試合「イングヴェイ・マルムスティーン vs マイケル・シェンカー」

マイケル・シェンカーは試合会場にこなかった。

インギ様の勝ち。

第五試合「マイケル・アンジェロ vs ジョージ・リンチ」

奇しくも先生対決の一戦。ジョージ・リンチ先生も教則用のフレーズをインプロヴァイズで作ったり変態技を披露したりと教える気があるのかかなりあやしいのだが、マイケル・アンジェロ先生はよりによって教則ビデオでダブルギターを演奏していやがった。一体何を教えたかったんだ、アンジェロ先生。

アンジェロ先生の勝ち。

第六試合「イングヴェイ・マルムスティーン vs マティアス・IA・エクルンド」

インギ様の端から見ていて頭の心配をしたくなるパフォーマンスとマティアス・エクルンドの超絶技巧が火花を散らすなか、審査員の一人がボソッとつぶやいた「でもあのパフォーマンスってすげぇ割合でジミヘンの真似だよな」がすべてを終わらせた。

マティアス・IA・エクルンドの勝ち。

決勝戦「マイケル・アンジェロ vs マティアス・IA・エクルンド」

のっけから凄まじいテクニック勝負となった決勝戦。アンジェロ先生が究極神拳の「アンジェロラッシュ」を繰り出せばマティアスは箸やエプソンのプリンタを使った楽曲で応戦。今度はマティアスが「ピアノ奏法」を繰り出して先制するが、これは先生が 10 年以上前に通過した道だった。

その後はギターそっちのけのトーク・テキストバトルとなり、「俺は Crazy Train の音符を 5,000 個増やしてやったぜ」という先生のギターバカ一代っぷりにマティアスのツッコミ不在脱力系ライナーノーツがガップリ四つで組み合い、ここでも勝負は付かない。

ここでアンジェロ先生は伝家の宝刀ダブルギターでの一人ツインリード、そして至高のバカギターであるクワッドギターによる意味不明のパフォーマンスで勝負に出るが、マティアスが友人に作らせた一本弦ギターのある意味で先生と逆方向のカオスを提示し、さらに弦なしギターを持ち出した時にはスタンディングオベーションが起こっていた。

マティアス・IA・エクルンドの勝ち。

2007-12-23
Sun

(18:35)

プロジェクトにも終わりが見えてきたというか、具体的には俺の離任の時期が見えてきて俺の担当も無事全部終了して、あとはテスト工程の奴隷働きをちょいとこなせば今の状態から抜け出せるのがわかってすげえ脱力してる。もっとも、この先の転がり方次第ではどうなるかわからんかもしれないのだけどな。

2007-12-24
Mon

(02:40)

「そういやギター始めて 1 年と 9 ヶ月になるけど、妹以外に演奏聴かせたことなかったなあ」「いっちょ宅録でもやってみっか」「曲は Black Sabbath の N.I.B. がいいんじゃねえか?」「クリスマスが近いってのによりによって Sabbath!」と思って録音してみたんだが。何というかその、すごく謝りたい気分。

  • 音量が小さいのは俺がマスタリングとかをミスったから。容量の関係でいろんなデータを削っていったら、ちと修復が困難になっちまった
  • チューニングは 1 音半下げ。理由は普段はダウンチューニングの曲ばっか練習してたから
  • ギターソロは最初のソロのみ。理由は後述
  • 歌は入ってない。入れてみたんだけど、笑えないどころか寒いものにしかならなかったんで
  • イントロのベースソロとか省略。理由は後述
  • 全体的に「これはひどい」んだけど、それも後述
  • 大体 3 分で終わるので、カップ麺が出来るまでの暇つぶしにでもどうぞ

まずは言い訳させてくれ、フルタイムのプログラマとして働きながら練習時間を捻り出すのは結構大変な事なんだ。楽器の演奏もとにかく継続しないことには話が始まらないのだけど、とにかく平日に 30 分でもいいから練習するというのは案外難しい (だって本業の修行もしないといけないし)。

言い訳が済んだので製作過程の事でも書いてみる。

  • とりあえずこのことを思い立ったのが先週の月曜。帰ってから楽器を少しいじる程度の時間は取れるようになったんで、ドラムパターンの打ち込みをしながらアレンジを考える
  • 火曜日にようやくドラムパターンの打ち込みが終わる。ベースは MTR のベースシミュレータで録ることにして、ベースパートを弾き始める。同時に、この音色でベースソロとかやってもしょうがねえなと思い、とりあえずソロ以外のパートを録る
  • 水曜日にマルチエフェクターにつないでからベース録ればいいんじゃないかと思ってやってみるが挫折。諦めてギターリフを録ることにするが、ギターリフのアレンジで詰まる
  • 木曜日は会社の忘年会で消耗したので作業せず。今思えば、多少何かやっときゃよかった
  • 金曜日にギターリフを一先ず録り終えるが、あくまでも仮のテイクで差し替えるつもりだった
  • 土曜日になってようやくギターソロの練習を始める。実は今までいっぺんも弾いたことなかったんだよな、この曲のソロ。第一ソロだけどうにか録るが、特に後半 8 小節が酷いので最優先で録り直すことに
  • 日曜日の朝起きてみると、どうにも左の薬指の調子がおかしいことに気がつく。そういや、こんだけ一気に集中して弾いたことってなかったなあ。第一ソロの後半を取り直すが、多少はマシになった程度。その頃には指が悲鳴を上げていたので、その時点で出来た音源を組み合わせてでっち上げる事に
  • 夜になって「そうだ、ヴォーカル入れよう」と思い立って 3,980 円程度のマイクを購入。地元のカラオケでヴォーカル録りを決行するが、なかったことにしたい出来なので封印
  • 今になって曲の頭のカウントを消し忘れたことに気がつくが、気力が尽き果てているので修正せずにアップ

というわけでぶっちゃけ出来ることなら全パート差し替えたいんだけど、まあ若気の至りと言えるうちに恥をかくのは悪いことばかりじゃないので公開。以下、自己ツッコミ。

ベースライン全般
ベースからして縦のラインがずれてる所があるのはどういうことかなあ。アレンジもどうにかならんかったのか。
メインリフ
心の底から録り直したい。明らかにミスってるじゃん。実は MTR の機能でコピーして使いまわしてるんだけど、その理由は指が痛くなったので省力化のために。
リフその2
これでも相対的にマシな部類。
本来ならコーラス部分のバッキング
ヴォーカルを入れることを前提に録ったのだが、それはなかったことにしたので単に貧弱なパートになってしまった。
ギターソロ (最初の 8 小節)
ここだけツインギターっぽく録った。というか、残りの部分は前述のとおり指が弾くことを拒否したので断念。ここもかなり破綻してるプレイなのだけど、残りの部分よりは多少マシかもしれない。
ギターソロ (次の 4 小節)
俺のリズム感の悪さが全面に出た爆笑物のパート。これはアレンジにも問題が大有りで、このギターのフレーズならリズムも変えるべきだったかも。
ギターソロ (ラスト 4 小節)
大分疲れが溜まっていたのか、最低に適当な演奏になっている (当然、録り直す体力は残ってなかった)。ってか、どう聴いてもミスの塊だこれは。
曲のラスト
本来ならギター、ベース、ドラムがフィルインして締めるんだけど、前述のとおり肉体的な問題により断念。ベタにもほどがあるアレンジにしてお茶を濁そうと思ったが、既にヘドをぶちまけたような演奏に何をしても一緒だったといえばそうだ。

次に機材の紹介。

上は MTR で、 BOSS の BR600 という多分割と安い奴。いくらだったかは憶えてないけど、多分 30,000 円かそこら (もっと安かったかな)。ドラムパターンが作れてエフェクトもいろいろ入っていて、これはなかなか遊べる。

下は愛用のギター、 Jackson Stars の KV。まるで「世の中には二つの音楽がある。ヘヴィメタルとハードロックだ」とでも言いたげな取り返しの付かないボディが最高だ。ヘッド落ちが激しいという変形ギター特有の弱点はあるけど、重量は割と軽めで立って弾く時の負担は思っていたほどでもない。前に前に一番安いモデルとか書いた憶えがあるけど、実は二番目に安いモデル。セールで一番安いモデルの値段になっていたので買ったんだった。

とりあえずどうにか一曲仕上げた感想としては、えらいこと疲れた。面白かったんでまたやりてぇとは思うんだけど、これはちょっと時間と体力との相談だなあ。まあ、それよかもっときちんと練習する事が大前提なのだけどな。

(13:34)

何かとバカにされるケータイ小説だけど (いや、ちょっと読んでみたら俺も「うわぁ」と思ってしまったけど)、これが文化として根付くのか、単なる一過性のブームあるいは麻疹みたいなガキの通過儀礼で終わるのかは少し興味がある。

俺が考える文化として根付いているかどうかの境目は、まずは 10 年選手のファンがいるかどうかだ。もしも今ケータイ小説を読んでるガキが 10 年経ってもケータイ小説を読んでいて、それがごく当たり前の光景だったら最初のハードルはクリアだ。次のハードルは新しい世代のファンが付いているかどうか。これはまあ当たり前か。

そうなると「大人になったらロックは卒業」という意味不明な風潮のある日本ではロックが文化として根付くことは永遠になさそうだという結論になる。

(20:34)

このぐらいの時期になるといろんなサイトで「今年のアルバムベスト 10」という記事が出てくるのだけど、俺は買ってるアルバムが新譜とバックナンバーがまぜこぜで整理が付いてなくて、さらにベストなんとかを選出出来るほど新譜を買ってない気がしなくもない。なので、多分今年出たアルバムの中で印象に残っているものをいくつか。

まずはやはり Paradise Lost の "In Requiem" だろう。ぶっちゃけ前作の方が好みなんだけど、これはこれでいい曲が詰まっているので気に入ってる。やはり Greg Machintosh のプレイは素晴らしい。それにしても Nick Holmes はかつてはデス声で歌っていたとは信じられんよな。

Arch Enemy の "Rise of The Tyrant" は期待に違わぬ出来で、改めて Amott 兄弟のプレイが非常に俺の好みであることを確認。兄貴の Michael もそうだけど弟の Christopher も好きで、特にメジャーキーでの切ないメロディがたまらない。このアルバムのハイライトは間違いなく本編ラストの "Vultures" で、曲自体も素晴らしい出来だけど特に 03:57 辺りから始まる Chris のソロはかの名曲 "Silverwing" をも凌ぐ超名演。メジャーキーへの転調 -> 歌うようなメロディ弾き -> コード進行と相まっての高揚感のある速弾きは悶絶もの。ちなみにこのソロは Young Guitar の DVD コンテンツに収録されてたんだけど、これ普通のギタリストには無理だろう。どう考えても生物学的に辻褄のあってない運指だぞこれ。

Blood Stain Child の "mozaiq" もかなり良かった。トランス系の電子音楽パートと北欧系のアグレッシブな叙情的ギターパートがデスメタルのリズムの上で交錯する様は実にハイテンションで、ある意味 Dragonforce に通じるテンションの高さがあるかも。まあ、こっちの方がギターソロが遥に魅力的なわけで、その点じゃあ勝負にすらなってないんだけどな。

日本人に受けそうなメロディなのに全然日本じゃ売れてないっぽい W.A.S.P. の "Dominator" は当然まあマンネリなわけだが、別に新しいメタルの追求は若いバンドがやってりゃいいわけで、既に実績があって音楽性も確立してるベテランバンドはむしろ、自分たちのスタイルを突き詰めてどれだけのものが作れるのかという方向性でやってもいいんじゃねえかな。なので、俺は "Dominator" の出来には満足してる。でもリードギタリストは前任の方が好きだったかなあ。

とりあえずパッと思いついたものを 4 枚ほど書いてみた。あんまり書いていて気がつかなかったけど、見事にゴシックメタル、メロディックデスメタル、新種、オールドスタイルから一枚ずつだ。別にどーでもいいことだが。

2007-12-25
Tue

(20:12)

今日は給料とボーナスの支給日だったわけだが、このボーナスの額は俺に対する慰謝料と思って差し使えないだろうか。

全然関係ないけど、行き過ぎた無知は狂気と区別が付かないと感じる今日この頃。そして始末の悪いことに、あちらはあちらでこっちのことを狂ってると思っている。自分が狂っていると自覚してる狂人はいない。

2007-12-26
Wed

(21:44)

明日と明後日で今年の仕事は終わりだ。まだ少し作業が残っているけど、それはすぐに片付くはず。

バカなプロジェクトも先が見えてくるとどうにか気力が回復……しねぇんだよなあこれが。

2007-12-27
Thu

(21:04)

今のチームには結構な確率で始業時刻に間に合わない (それどころか昼から出社になる) 人がいて、まあそのおかげで俺は大迷惑を被っているんだけど、その理由のいくらかは長時間残業による負のスパイラルに巻き込まれたせいじゃねえかな。つまり、

  1. 長時間残業が続く
  2. 体内時計がいい感じにイカレてくる
  3. どうにか峠を越える
  4. 体内時計は壊れたままで朝起きられない
  5. 仕事はこなさないといけないので、朝遅かった分夜遅くまで働く
  6. 悪循環

とかまあ、そういう感じで。まあ、だからといって「仕方がないな」と思ったりなんかしないんだけどな。そりゃあ、深夜まで働いた翌日ダウンされたら「当たり前だよな」とは思うけど、いつまでもダウンしっぱなしじゃこっちの仕事に支障が出るっての。そういうときは早目に帰って体力を回復させて、その翌日以降の仕事に影響が出ないようにしないと。

……という説教を何で俺が先輩相手にせにゃあならんのか。

2007-12-28
Fri

(20:11)

仕事納め。あるいは、最後のブチ切れ。もうね、お前らいいよ帰って。俺一人でやらせてくれよ、何で一分で済むことを長々と何十分も喋ってんだよ、何で仕様の把握もしないで弄くり回すんだよ、何でそもそもスキルも持ってないのに手を出すんだよ、金払うから帰れよって感じだった。

とりあえず俺はこれから 9 連休なのだが、その後に待っている工程ではさらに面倒な作業フローが待ち構えていて、うーん管理してる人たちは俺たち技術屋に何もさせない事が管理だと思ってるのかなあとか、「過ぎたるは及ばざるが如し」ってどうしようもない真実だよなあとか、結局また誰も何も把握してない状況で走り始めて、それでまた俺が便利屋稼業やることになんのかなあとか、いろいろと思うところはあるんだけどまあ別にいいや俺あと一ヶ月で離任だし。

これ以上今年は仕事のことを書くことはないはずなので、一個だけいままでボカしてきたことを書いてみる。前に「最後のカードを切る準備は出来てる」とか書いたけど、あれって要するに辞表を出す気満々だったってこと (まあ、気がついた人も多かっただろうが)。大体 8 月の終わりあたりかな、俺は自分の担当分の作業を終えるまでは辞表を出すことでプロジェクト一個を半壊 (下手すれば全壊) させて会社一つを割とヤバげに傾けられるだけの影響力があるってことに気がついたんで、「これ以上プロジェクトがぐだぐだになったら辞める」と役員に伝えて、交渉の席に役員の人をやってこさせて、それでいろいろスケジュールとか交渉してもらったりとか、そういう仕事をしてもらったわけだ。まあ、別に計算してやったわけじゃなくて、結果そうなったってだけなんだけどな。俺としては別に辞めても良かったし、投げられるサイコロのうち一番ヤバそうなのをぶん投げてみただけだ。

この交渉方法を使うと無駄に会社との間に緊張感が生まれるので本当に使いたくなかったのだけど、使ってなかったらやっぱ破綻してたんだろうなあ。

(21:06)

俺は普段はまったくといっていいほど週刊誌などの漫画雑誌を買わないので、基本的に新連載には疎い。で、どうやって新しい漫画を発掘するかというと、一つの方法として漫画喫茶がある。漫画喫茶にはそれなりにメジャーな雑誌で連載してる漫画は入ってくるので、特に四大少年誌は漫画喫茶で新連載を知ることがあったりする。それで読んでみて、ツボにきたら次から単行本を買うって寸法よ。早い話が雑誌の編集者とアンケート頼みの連載作家の敵だ

それで最近読んだ奴だと、ジャンプで連載してる「ぼくのわたしの勇者学」が結構面白かった。ネタの方向性が割と黒いというか時々真っ黒で、今後の展開次第では単行本を買ってもいい。俺はこういうしょうもない方向で真っ黒なギャグも結構好きだ。

そういやギャグ漫画といえば一時期は割と気に入っていた DMC だけど、底が見えたような感じがするというか悪い意味で酷い有様になってきたので、多分次の巻からは買わないだろうなあ。

2007-12-29
Sat

(22:47)

鉄拳6 が稼働していたのでやってきた。別にやり込んでるシリーズじゃないんだけど、新作が出るとそれなりにやってしまうなあ。使用キャラはファランで、その理由はコンボや連携が格好いいというだけ。ぶっちゃけ上級者向けのキャラだと思うんだけど、わからん殺しがやりやすいので不慣れな相手には多少の実力差をひっくり返せたりもする (ある程度以上のプレイヤーには一切通じないけどな)。

で、今回は嬉しい変更と痛い変更がそれぞれあって、戦術を変える必要がありそうだ。

まずは痛い変更点から。

スピンキック/左右のフラミンゴ構えからのアクセルキックが削除
わざと相手がジャブやしゃがみパンチで割り込んできそうな状況にしてそこにカウンターという立ち回りを使うことがあったので、ちょっとこれは痛い。後述の追加技が使えるので悩ましい所ではあるのだけど。今後はカウンター狙いはライトフラミンゴからのミドルキックかなあ。
サイドキックコンボ削除
困ったときに牽制として出していたのでこれが無くなると困る。そして後述の新技が例によって強いので、やはり戦術を以下略。
カットロー〜クイックラウンドキックが初段ヒットの場合にしゃがまれる
というかしゃがまれた。俺はノリで出し切ってしまうことが結構あるのでちょっと困った。

ってか上二つはどっちも上級者の使ってなかった技の気がするけどまあいいや。それよりも次の嬉しい変更点の方が大きいので、今後はこっちをあてにするか。

ライトフラミンゴからロー&ハイの逆構えバージョンが出る
単純に連携の幅が広がるのでこれは嬉しい。あんまり使いすぎたらあっさり捌かれたけどな (当たり前か)。
新技のレフト (ライト) スカイボルトが強い
アクセルキックの代わりに入った技なのだけど、リーチが長く、ジャンプステータスで、発生もそれなりで、空中コンボに組み込むと相当な距離を稼げる (横移動に強いという情報もある)。というかコンボに組み込むとかなり見栄えがするのでそれだけで高ポイントだ。
カットローをガードされた時の隙が大幅に減少
今まではガードされると体制を崩して隙だらけになっていたが、今回はガードされても崩れなくなった。
新技のコンバートミドルが使えそう
ライトヒールランスの代わりに追加された。右掛け蹴り〜中段蹴りの中段蹴り部分のような技で、ガードされても痛い反撃は無さそうだ。
サイドキック〜右掛け蹴りの連携技が追加
サイドキックコンボよりは攻めのレシピに使えそう。
RLキックが連続ヒット
確定反撃はこれか? それと技の後は左構えを継続するようになった。

ちなみに俺のこのシリーズの腕前は「安定して風神ステップが出せない」の一言でわかると思う。

2007-12-30
Sun

(00:31)

これは完全に個人の趣味嗜好の問題なので究極的にはどーでもいいのだけど、何で俺の周囲には mixi でしか日記を書いてない人が多いのかなあ。

(01:07)

これもかなりどーでも良さそうなことだけど、俺は単体テスト何かの結果が綺麗なグラフやレポートで出てほしくないと思ってる。何でかっていうと、綺麗なレポートを見るとそれだけでいくらかでも満足しちゃうから。人によってはそういった満足感を断続的に得ていった方がいいのかもしれないけど、俺の場合は多分必ずしもそうではなくて、むしろ常に飢えを感じていた方が良さそうな気がする。

(03:00)

そういや前に「俺の周囲の優秀な連中はメタルファンの比率が高い」とか書いたことがあったけど、よくよく思い出してみたらそいつらのほとんどは俺がヘヴィメタルを布教したんだった。まあ、優秀な連中にだけ布教活動が成功したのは面白いっちゃ面白いが、友人の中でも特に頭のおかしい連中にだけ布教できたという見方も出来るんだよな。ってか、多分そっちがビンゴだ。

そんなわけで (どういうわけだ) ヘヴィメタルバンドの PV の紹介だ。まず最初に断っておきたいが、メタルバンドにとって PV は笑いを取るところだ (多分。昔の奴は特に)。そもそもヘヴィメタルという音楽自体「どんなものでやりすぎると笑いになる」という法則を体現しており、さらに言えば「どれだけぶっ壊れたことが出来るか」がメタルバンドにとってのある種のステータスだ。ちなみに現在のところ俺の中でアホバンドランキング一位の W.A.S.P. はステージ上で豚の解体をおっ始めたり、尼さんを裸にひん剥いて磔にしたり、ステージに上がってきた頭の変なファンを腕に装着したノコギリで追っ払ったりしている (Marilyn Manson の元ネタと言えばわかりやすいか)。 Mayhem? 犯罪者はさすがに反則だ。

話がそれた。とにかくメタルバンドの PV には「何やってんだお前」なものが他のジャンルに比べて非常に多く、その中でも特に「だからお前は何をやっているんだ」感の強いものを紹介。

Judas Priest の "Breaking The Law"。メタルゴッドの二つ名を持つ彼らが率先してこんな PV を撮っていたものだから、後続のバンドも「あ、こんなことやっていいんだ」って思うわけだ。他には Turbo Lover なんかもいい感じに酷い。 Don't Go に至っては常人の理解を越えていると言わざるを得ない。

本当に後追いで W.A.S.P. ファンになってよかったと安堵した "Wild Child" の PV。こんなにノスタルジックなメロディのいい曲のどこにアマゾネスもどきのシャーマンが必要なのか俺にはさっぱりわからない。他には L.O.V.E. Machine がいろんな意味で気まずい。

ちなみにこいつらはデビュー当時のプロフィールに「上官をぶん殴って軍隊を追い出された」「学校の女教師とまぐわって退学になった」「6 歳で少年刑務所にぶち込まれ、 LA 最悪の悪ガキとしてポリ公にマークされてる」「バンドに加入したきっかけはエロ本のガールフレンド募集ページに送ったヌード写真」とか無茶苦茶なことを書いていたけど、ここまでバンドの見てくれと実際にやってる音楽のギャップが激しいケースはなかなかないと思う。

ドゥームの礎にして大英帝国のハードロック魂の継承者である Cathedral は名曲である "Midnight Mountain" でよりにもよってこんな PV を撮っていやがった。レコード会社の意向とか言ってるらしいけど嘘でしょう、 Lee Dorrian さん。あなた完全にノリノリでしょう。まあ、この人は常にこんな感じなのかもしれないけど。

新世代の爆笑王 Dragonforce の "Operation Ground And Pound" は想像以上に酷かった。飛んでくるマイクを ZP がキャッチした瞬間からツッコミどころのみで構成された究極レベルの PV。おいお前ら、一体誰に音楽売るつもりだ?

これは知ってる人が多いかなあ。フィンランドからやってきたトラッド系メタルバンドの急先鋒である Korpiklaani の "Wooden Pints"。ここまで来ると崇めたくなってくるな。

Rhapsody の "Holy Thunder Force" は曲に映像が完全に負けている。いくら RPG メタルだからって、 RPG の雑魚戦やられても困るんだよ。せめてボス戦にしてくれよ。


えーと、流石に変なものばっかり垂れ流すのもあれなので、ここらで格好いい PV でも。ちなみにまともな PV を撮るバンドの大半はエクストリーム系かゴシック系の一般向けとは言い難い音楽性で、ここら辺の誰に売っていいかさっぱりわからない感がメタルのメタルたる所以だよなあ。あと単にバンドの演奏だけを写したものは除外 (だってそれって格好良くて当たり前じゃん)。

まあ、 Slayer が格好悪いはずないわな。ちなみに俺はこの "Bloodline" という曲自体かなり好きな曲だったりする。途中に出てくるおねーさんの萌え度が割と高めなのも評価アップで、おまけに猫もちょびっとだけとはいえ出てくるわけで、「血」「ぬこ」「おにゃのこ」と何て素晴らしい PV なんだ。

Dark Tranquility の "Monochromatic Stains" はダークで美しい楽曲と深遠な歌詞にマッチしたどことなく舞台風の PV。

Paradise Lost は割合 PV の当たり外れの激しいバンドなのだけど、この "Forever After" は当たりの部類。ミステリアスな楽曲にぴったりの PVだ。他には "Enbers Fire" あたりは虫が嫌いでなければ映像的な完成度は高い気がする。俺はダメだが。

Sentenced はやはり格が違う。この "No One There" という曲は人生の終焉を描いた曲なのだけど、その PV がこれ。重すぎるっての。ちなみに Sentenced の PV は奇跡といっていいぐらい外れがない。大抵のバンドは一つや二つやっちゃったのがあると思うんだけどなあ (まあ、大抵はバンド自体がやっちゃってるんだけど)。

Turisas の "Battle Metal" に映画「ブレイブハート」の映像をはめ込んだ MAD。誰もが公式 PV と信じ込んだ一本。

Sentenced の "Vengeance Is Mine" の同人 PV。あまりの完成度にオフィシャルな作品だと勘違いする人が現れる始末。ちなみに俺も最初勘違いした。

(13:33)

洗濯物も終わったしさあ出掛けようと思った途端に雨が降ってきやがった。ど畜生。

(21:18)

「国民クイズ」の愛蔵版上下巻を買ってきた。いやあ、久しぶりに「何でこの原稿が通るんだよ」な漫画だった。

あらすじ: 民主主義の時代は終わりました。これからは国民クイズ主義の時代です。国民クイズに勝ち抜けばどんな願いも叶います (例: 「俺が所持していないベンツを全部叩き壊せ」「エッフェル塔を日本のものにしろ」「逃げたペットの犬を探して」)。ただし、負けたら大変なペナルティが待っています。ちなみに世界の警察はアメリカではなく日本で、核兵器の八割ほどを日本が押さえています。

この漫画の面白いところはいろいろあるんだけど、一つだけあげるとすれば「誰も国民クイズの賞品として『国民クイズの廃止』を要求しない」ってところかな。これはデスノートでの「顔と名前がわかれば殺せる能力の持ち主がいるのに実名報道を続けるマスコミ」と同じ類の面白さで、「そんなことしたら話が終わってしまう」という言ってみれば作品の死角を「でも人間ってそういうもんだよな」で納得出来てしまうという面白さ。

2007-12-31
Mon

(17:08)

MTR からデータを落としてきたりするのにわざわざ mount コマンドを叩くのはかったるいので、自動で MTR の USB エクスポートモードをマウントするようにしてみた。

俺の使ってる MTR である BR-600 の USB モードは実際にはコンパクトフラッシュなんかのカードリーダのようなものなので、ちょっと /dev/ を調べたみたら /dev/sda という名前となっていた。もっともこれは動的に変わる名前で、例えばデジカメを接続したときにも同じデバイス名となってしまう。ここは udev でどうにかしよう。

udev ってのは要するに動的に接続されるデバイスの統合管理ツールみたいなもので、これを使うと

  • /dev/ 以下のデバイス名のカスタマイズ
  • デバイスの接続/切断時のフック

とかが出来るわけだ。詳しいことに付いてはudevルールの書き方が参考になるけど、どうも情報が古くてちょっと現状の udev では使えなさそうなので、なるべくなら原文を読んだ方が良いというか読め。

udev のルールは一見すると面倒くさいのだけど、

  • FOO=="bar" は FOO というキーの値と bar という値のパターンマッチ
  • HOGE="hage" は HOGE というキーの値に hage を代入
  • FUNGA+="nugaa" は FUNGA というキーの値に nugaa を追加 (多分。リストへの追加みたいな感じ?)

というわけで、こうして要素要素に分解すればさほど難しくはなさそうだ。

最大の問題はどうやって接続されたデバイスを識別するのかだけど、これには記事中にあるとおり udevinfo で調べられる。調べる先のデバイスは割と総当たりで調べないといけないのが厳しいんだけど、特に設定をいじっていないなら大体 /sys/block/sda とかの一般的なところに情報が出てくる。例えば次のような感じ。

    KERNEL=="11:0:0:0"
    SUBSYSTEM=="scsi"
    DRIVER=="sd"
    ATTR{modalias}=="scsi:t-0x00"
    ATTR{ioerr_cnt}=="0x2"
    ATTR{iodone_cnt}=="0x35"
    ATTR{iorequest_cnt}=="0x35"
    ATTR{iocounterbits}=="32"
    ATTR{timeout}=="60"
    ATTR{state}=="running"
    ATTR{rev}=="1.00"
    ATTR{model}=="BR-600          "
    ATTR{vendor}=="BOSS    "
    ATTR{scsi_level}=="0"
    ATTR{type}=="0"
    ATTR{queue_type}=="none"
    ATTR{queue_depth}=="1"
    ATTR{device_blocked}=="0"
    ATTR{max_sectors}=="240"

どうやら vendor に "BOSS" とでも入れておけば良さそうだ。 model は他の BOSS 製品と合わせて使うのなら必要だろうが、今回は使わない。他には SUBSYSTEM はとりあえず入れておこう。今回は /dev/br600 にマウントさせてみることにしたので、 /etc/udev/rules.d/10-local.rules に以下のように記述。そうそう、俺は Gentoo ユーザなので、他のディストリビューションの人は適当に読み替えてくれ。

SUBSYSTEMS=="scsi", ATTRS{vendor}=="BOSS",  NAME="br600"

これで udevcontrol reload_rules を叩けば設定が反映されて /dev/br600 で MTR がマウント可能になる。基本的には念のために NAME は手付ずで SYMLINK に名前を追加するようだけど、今後似たような作業をするときになって、そのときに sda[1-9] という形で複数の名前が存在してるのが嫌だと思ったので NAME を書き換えちまった。

一応これで名前のマッピングは出来たものの、これだと自動マウントが出来ないし切断した後に何も起こらないのが少し不安だ。なので、

  • 接続を検知して自動でマウント
  • 切断したら一応アンマウント

ということをやってみる。とりあえずサンプル。

SUBSYSTEMS=="scsi", ACTION=="add", ATTRS{vendor}=="BOSS", RUN+="/PATH/TO/MOUNTPROGRAM br600"
SUBSYSTEMS=="scsi", ACTION=="remove", ATTRS{vendor}=="BOSS", RUN+="/PATH/TO/UNMOUNTPROGRAM br600"

プログラムの詳細については省略。要するに ACTION で指定されたイベントを検知したら、 RUN にあるプログラムが走るという寸法だ。代入じゃなくて追加にしたのは、例えば SCSI 接続時にデフォルトで動作するプログラムとかがあった場合に代入だと問題になりそうだったから (いや、それともこれってパターンマッチの条件全部に対して個別に設定されるのかな)。

とりあえず今のところはこれで問題なく使えている。デジカメも同じように出来そうで、こっちは自動的にファイルのコピーまでやってもいいかな。

(23:00)

今年一年を振り返ろうかとも思ったけど、振り返っても仕方がないっつーか鬱になるだけなのでやめとこ。