まさか二日でクリアできるとは、 Ring Of Fates。とても電車の中で話を進める気にはなれなかったのでピッチを上げて進めようかと思っていたけど、割合普通にクリアできたな。プレイ時間は 10 時間ほどで、まあアクション RPG なんだからこのぐらいの長さになるか。
アクション部分の出来はやはり良くて、基本的にはそんなに難しくないものの敵の与えるダメージが多めで状態異常系の攻撃も多く、緊張感は結構あった (ボス戦で何回か全滅したし)。一番キツかったのはラスボスで、第二形態撃破後に何やっていいかわからないまま適当に動いてたらボスが復活しやがり、都合三回ほど叩き潰したところでモーグリがやってきて第二形態撃破後にやんなきゃいけないことを教えてくれた。当然、その後全滅した。いや、最初は普通に第三形態かと思ってアイテム回収してたんだけど、そういうことだったのね。
シナリオの方は思ってたよかずっと面白かったけど、これガキがわかる話か? 可能性未来とか平行宇宙とか、今までやってきたシリーズ (まあ俺は 6 で殆ど見切りをつけて、 8 以来触ってないんだけど) のシナリオからは逸脱してるネタだ。アカシックレコードにアクセスして平行宇宙をどうのこうのという、ぶっちゃけ下手すりゃ電波な設定だからな、ピンと来ない人がいてもしょうがないかも知れん。俺はこういうネタは大歓迎なんだけどな。それでもその設定がゲームシステムの特徴の一つであるマジックパイル (魔法の重ね合わせ) の説明にもなっているってのはかなり感心した。これ、狙ってやってたんならかなりのファインプレーだな。
さてこっからはシナリオモードの二周目とマルチプレイモード (こっちも実は一人で遊べる) なんだけど、どうもマルチプレイの世界はエンディング後の世界らしく、それっぽいネタがそこかしこにあるな。というか、全体的にはっちゃけたノリになってる (本編でも街の人の一部とかミースの台詞全般がネタまみれだったけど)。スタッフが本当にやりたかったのって、シリアスな本編シナリオよりもこっちだったんじゃねえのかなあ。
この怪文書はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの元でライセンスされています。引用した文章など Kuwata Chikara に著作権のないものについては、それらの著作権保持者に帰属します。