Python の optparse は便利なのだけど、可変個の引数のオプションを扱えない (一応かなりダーティなやり方で出来るが、それは出来ないのと同義だ) という問題がある。可変個の引数を取るオプションなんて滅多に作らねえだろってのはその通りかもしれないけど。ちなみにそういう奴の実例は diff コマンドで、 diff の -u と -c はそれぞれ unified diff, cotext diff に出力をスイッチさせるのだけど、この二つはオプションとして行数を受けとる。こういうのは optparseでは (ってか getopt でも) 上手く扱えない。
もっとも俺はこの diff のコマンドライン引数の受け取り方はかなりどうかと思っていて、 (出力フォーマットの指定のために貴重なオプションのための文字が食いつぶされている。 -n が RCS 形式の差分ってどうなのよそれ) 自分でこういうコマンドライン引数のオプション形態を作りたいとはまったく思ってないのだけどな。
ふと思ったのだけど、日本の裁判における誤審問題って殆どが冤罪問題 (さらにいえば痴漢と死刑) になってる気がする。俺としてはむしろ、誤って軽い刑で済ませてしまうことの方が問題だと思うんだけどなあ。例えば女子高生コンクリ詰め事件の主犯格のガキが死刑にならなかったのは、俺の中では誤審である。出所後に「俺はコンクリ詰め時件の犯人だぞ」というのを脅し文句に使って暴力沙汰を起こしていたことから、明らかに更生してないというのがわかるはずだ。
ちなみに俺にとっての更生の定義は「欲望を満たす手段を変える」なのだが、これに従うとある種の犯罪者は更生できないことになる。極端な話、持っている「欲望」が「人を殺したい」「幼児とセックスしたい」といったものの場合、そもそも合法的な解決手段が存在しない。そして「手段」に比べると「目的」を変えさせるのは困難 (というか殆どの場合不可能) なので、結局その手の連中は殺すしかないということになる。まあ、その手のどうしようもない犯罪者はプロファイリングに使えるので生かしておくという戦略はありだとおもうが (プロファイリングの話題はアメリカのシリアルキラー程度しか聞いたことが無いのでちょっと判断が付かない。そしてそのアメリカでは死刑が廃止されていない州がある)。
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