Diary?

2007-11-12
Mon

(23:42)

今の開発体制の根本的に (検閲削除) なところは、客に納品してしまったモジュールの修正が事実上製造フェーズでは認められていないことである。おかげで既存のクラスを少し修正するだけで大幅にコードのコピペが無くなる部分があるというのに、それが出来なくなってしまっている。あんたら、こんな品質のコードでいいの?

多分、相手の言い分は「そんなこと設計段階で気がつけ」なんだろうけど、そんなことできるわけねーじゃん。だって互いに強く関連するモジュールが人的にも時間的にも分断されてるし、そして今回のモジュールの担当者はどう贔屓目に見ても (検閲削除) だし。

ところで思いついてしまったので話の流れをぶった斬って書いてしまうが、プログラミングの習得に 10 年かかるとしたら (俺はこれはかなり正しいと思ってる)、やはり素人を雇うのは完全に間違ってる。何もわからん新卒を雇った場合、プログラミングを習得する頃には 30 台になっている。仮に 23 で雇ったとして、マスターする頃には 33 になっている。が、大学で 4 年間きちんと学んだ人間であれば、そこからさらに 6 年 = 29 ぐらいでマスターになるという計算になる。十代前半から趣味でプログラムを組んでるようなタイプは、多分高卒で雇ったとしてもかなりの戦力になれる。 13 でプログラミングを始めて 19 で雇ったとすれば、 23 でマスターである。仮にこれらのプログラマが同じ働きをするとして、

  • 完全に素人で入ってきた 33 才 (勤続 10 年)
  • 大学で学んできた 28 才 (勤続 6 年)
  • 十代からの叩き上げ 23 才 (勤続 4 年)

さて、お得なのはどれかな?

これはバカみたいというかバカその物といってもいいぐらい単純化した (例えばプログラミング以外の能力を無視している、学習環境なども考慮してない) 図式なので額面通りには受け取れない代物だけど、それでもいくばくかの真実は含まれているはずだ。特に日本の場合は未だに年功序列 & 学歴で給与が決まっていて、そしてさらにプログラマをどんどんマネジメント方面に転身させようという風潮を考えると、どうもやってることが矛盾してるよな。要するに、コストパフォーマンスが悪すぎるのである。慈善事業でやってるってんなら別にまったく悪いことではないのだけど、営利企業としてはどうも間違ってると言わざるを得ないな。もっとも、業務用 Web アプリには三流程度でも充分だと思っていて、それでこういう雇用をしているのかもしれないし、実際酷いプログラマというかプログラマもどきでもどうにかなるのである。ただし、出来る人がある程度犠牲になって尻拭いをするという条件付きだが。

ちなみにプログラミングの習得に 10 年かかるというのは本人がプログラミングに対してマジになっていることが絶対的な前提条件であり、マジになってない人間を何十年間鍛えたって無駄である。

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